塩は空気や水とともに、私たち人類が生きていくために欠かせない大切な物質です。生きるために欠かせない塩をつくる製塩の歴史は、人類の歴史とともに始まったともいえるでしょう。
外国では、内陸の岩塩や塩湖などを利用したり、高温乾燥の地域では、海水から直接塩の結晶を得る天日製塩が行われています。一方、日本では、岩塩や塩湖が無いために、昔から海水を原料とした塩づくりが行われてきました。しかし、雨の多い気象条件が天日製塩に適さないため、海水から直接塩の結晶を得ることができません。そのため、海水から濃い塩水(かん水)を得る「採かん(採鹹)工程」と、そのかん水を煮つめて塩の結晶を得る「せんごう(煎熬)工程」という二つの工程を持つ製塩法が発達し、現在の製塩法にも引き継がれています。また、現在、塩は、ソーダ工業をはじめとする工業の分野で、欠かすことのできない基礎原料として重要な資源となっています。
このように塩は、私たちにとって、食品としてだけでなく、くらしを支える多くの分野で活躍する「生命の糧」として重要なはたらきをしています。
| ・藻塩焼き(古代) |
| ・塩浜(中世〜) |
| 能登の揚浜(中世〜現在) | |
| 瀬戸内海の入浜(近世〜昭和30年代) |
| ・流下式塩田(昭和30年代〜昭和46年) |
| ・イオン交換膜法(昭和46年〜) |
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