3月12日から開催される「バンクーバー2010 パラリンピック冬季競技大会」。ここで行われるアイススレッジホッケーという競技に、JT立川支店の安中幹雄選手が日本代表として出場します。安中選手はトリノに続いて2大会連続のパラリンピック出場。日本代表チームの悲願であるメダル獲得をかけて、世界の強豪たちと氷上で熱い戦いの火花を散らします。


| 所属 | : | JT立川支店 |
|---|---|---|
| 競技種目 | : | アイススレッジホッケー |
| 生年月日 | : | 1971年8月15日 |
| 出身 | : | 東京都武蔵野市 |
| 趣味 | : | スキー、読書、映画鑑賞 |
| ライバル | : | 自分自身 |
| 主な国際大会出場歴 | : | 世界選手権(2000年、2008年、2009年) パラリンピック(2006年、2010年) |
勢いで始めたアイススレッジホッケー
アイススレッジホッケーを初めて知ったのは、1998年の長野パラリンピックのとき。競技歴はもう12年ほどになります。それまで障がい者スポーツにまったく興味はなかったのですが、たまたま友人に教えてもらったことがきっかけで始めました。
最初は勢いで始めたようなものでしたが、すぐにのめり込んでいきました。高校ではラグビーをやっていたので、人と当たったり、ぶつかったりといった競技がもともと好きだったんですね。もちろん、最初からパラリンピックを目指していたわけではありません。でも、気づいたら代表合宿に参加するようになって(笑)。本当に、あれよあれよといった感じでしたね。
アイススレッジホッケーは激しいスポーツなので、けがも多いです。今もちょっと鎖骨を傷めているんですが、以前はろっ骨を折ったこともあります。アイスホッケーと同様、壁にぶつかることも多いので、脳震とうなんかも頻繁にやりますね。あとは切り傷や打撲とか……。でも、けがは多いけれど、当たったり、ぶつかったりといった障がい者スポーツがなかなかない中、この激しさはアイススレッジホッケーの一番の魅力だと思っています。
チームでのポジションはフォワード(FW)です。点を取るのが仕事ですね。得意なプレーはダイレクトシュート。普通のプレーヤーであれば来たボールを一旦レシーブしてからシュートします。でも、僕は手首が強いのでそのままダイレクトに打てるんです。
あきらめきれないメダルへの思い
最初のころは楽しく趣味でやっているという感じでしたが、今はもう趣味を超えて仕事に近いところがありますね。楽しいこと以上に辛いことも多い。当然、使命感やプレッシャーもありますから。
4年前のトリノ大会では、入賞は果たしたものの5位という結果に終わりました。そのとき、実は「もう、アイススレッジホッケーを辞めよう」と一旦は決意したんです。でも、どうしてもあきらめきれなかった。メダルを獲りたいという気持ちが捨てられなかったんです。
その後の4年間も、けがに泣かされたりと決して順風満帆ではありませんでした。だけど、ここまで続けてこれたのは、家族や友人をはじめ周りの人たちの支えがあったからこそ。恐らく今回が、僕にとっては最後の大会。パラリンピックへの出場が決まって、周りからは「メダルを持って帰ってこい」なんて言われましたけど(笑) ――でも、そうですね、自分のために、そして日本のために、一番いい色のメダルを目標にして頑張ってきたいと思います。


- 下肢に障がいを持つ人たちのために、「アイスホッケー」のルールを一部変更して行うスポーツ。「スレッジ」と呼ばれる専用の“そり”に乗り、左右の手にスティックを1本ずつ持ってプレーします。選手同士の激しいボディチェック(体当たり)が生む迫力や、あっという間にゴール前に到達するほどのスピード感溢れるプレーは見応え十分です!
- 日本アイススレッジホッケー協会

このコンテンツは、2010年2月22日時点の情報です。
















