試合日程&結果
| 2月11日(土)ベイコム総合体育館<尼崎市記念公園>(兵庫) | |||||||||
| 【スコア】 | 【データ】 | 打数 | 得点 | 失点 | 評価 | ||||
| JTマーヴェラス | NEC | アタック | 178 | 58 | 8 | 32.6% | |||
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(内バックアタック) | 16 | 6 | 1 | 37.5% | ||||
| ブロック | - | 9 | - | 2.25本 | |||||
| サーブ | 96 | 3 | 10 | 11.6% | |||||
| サーブレシーブ | - | - | - | 67.5% | |||||
| ※評価の数字:アタックは決定率、ブロックはセット平均、サーブは効果率、サーブレシーブは成功率を表します。 | |||||||||
- 【出場メンバー】
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第1セット 5
位田6
ヨツァ9
石川(10)
橋本17
加藤7
竹下4
吉澤(2)
谷口L千葉 第2セット 6
ヨツァ9
石川4
吉澤(10)
橋本5
位田17
加藤7
竹下(2)
谷口L千葉 第3セット 5
位田2
谷口9
石川(10)
橋本17
加藤7
竹下4
吉澤(6)
ヨツァL千葉 第4セット 2
谷口9
石川4
吉澤(10)
橋本5
位田17
加藤7
竹下(6)
ヨツァL千葉
【戦評】
NECとの第2Leg最終戦。
第1セットは、0-2と先行されるものの、相手のミスで連続3得点を挙げて3-2と逆転すると、そのままリードを保ちながら試合を進めます。JTマーヴェラスは強打とフェイントを織り交ぜながら多彩な攻撃を仕掛け、中盤を迎えるころには10-5とダブルスコアとします。その後、サーブレシーブを崩されて一時は13-11と迫られますが、ブラコチェヴィッチ(=ヨツァ)のスパイクや加藤のブロック、2枚替えで入った谷口のスパイクなどで得点を重ね、18-14と再び引き離しにかかります。さらに、谷口のスパイクや石川の速攻、吉澤のスパイクなどで連続4得点。22-14とすると、そのままの勢いで攻め込み、25-17で第1セットを先取します。
続く第2セットは序盤から競り合いとなります。JTマーヴェラスは、ブラコチェヴィッチと位田、吉澤のサイドを中心に得点を重ね、11-9と先行します。ところがこの後、流れは一転。相手の緩急をつけた攻撃に苦しみ、連続3失点で11-12と逆転を許します。直後に石川の速攻で同点に追いつくものの、再び相手の強打を浴び、またも連続3失点。12-15とリードを広げられると、その後はサーブレシーブを崩されて攻撃が単調となり、13-18とさらに点差が開きます。そして、センター線が機能し始めた相手に、終盤で一気に突き放され、15-23。ここで意地を見せたいJTマーヴェラスは、吉澤の強打などで18-23と追いすがりますが、逆転にはいたらず。19-25で第2セットを落としてしまいます。
気持ちを切り替えて臨んだ第3セット。吉澤のスパイクや位田と谷口のブロックなどで得点を重ね、5-1と抜け出します。その後も、相手の粘り強いレシーブに拾い負けすることなく、さらには強気で攻め続けて得点を重ね、中盤で14-8とします。直後に相手の強打とサービスエースで14-11と追い上げられますが、位田がレフトから決めてサイドアウトを奪い15-11とすると、そこからテンポよく攻撃を仕掛けていきます。加藤と石川の攻撃が効果的に決まり、20-14とすると、さらに両サイドからの速い攻撃で得点を重ね、25-19で第3セットを奪い返します。
一気に勝利をつかみたい第4セット。序盤からサーブが走ります。石川と加藤がサービスエースを奪ったほか、相手のミスも誘い10-4と抜け出します。ところが、ここで相手の強打を浴び、さらにブロックアウトを狙った吉澤のスパイクがアウトになるなどして連続4失点。10-8と詰め寄られます。その後は一進一退の攻防となりますが、13-10からサーブレシーブを崩され、再び連続4失点。13-14と逆転されてしまいます。しかしJTマーヴェラスはあせることなく、粘り強くボールをつなぎながら攻撃を切り返していきます。互いに譲らぬまま24-24と勝負はジュースへ。24-25、25-26と相手に2度のセットポイントを握られますが、相手のコンビミスで26-26の同点に追いつくと、直後に加藤のノータッチエースが飛び出し、27-26とマッチポイントを迎えます。そして最後は相手のジャッジミスで28-26。第4セットの競り合いを制し、9勝目を挙げました。
| この試合のヒロイン:ミドルブロッカー 加藤千尋選手 |
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| 要所で速攻やブロックを決めたほか、ノータッチエースを含む2本のサービスエースを奪い、20.7%のサーブ効果率をマークした加藤選手。試合後には「相手に粘られて苦しい場面もありましたが、みんなで乗り切れたので良かったです」と笑顔を見せながらも、「明日からの第3Legでは、互いの手の内が分かってきているので、相手チームの特徴を捉えながらしっかり戦っていきたいと思います」と、今後の試合へ向け、表情を引き締めていました。 |
NECレッドロケッツをホームに迎えての第2Leg最終戦。前回のホームゲームと同様に、会場に響き渡る、割れんばかりの大歓声に背中を押されるように、JTマーヴェラスは、第1セットの序盤から積極的に攻撃を仕掛けていった。
安定したレシーブから切り返される、的を絞らせない多彩な攻撃――。
セッター・竹下佳江は、石川友紀を自分の目の前に走りこませてAクイックを仕掛けたかと思えば、今度はレフトサイドの位田愛に速いトスを供給。また、加藤千尋をアンテナぎりぎりのところまで走らせ、スピードに乗った移動攻撃を仕掛けたかと思えば、ヨヴァナ・ブラコチェヴィッチのセンターからのバックアタックをチョイス。さらに、レフトサイド、あるいはライトサイドで待つ吉澤智恵へもボールを託し、あらゆる攻撃を仕掛けていく。そして、二枚替えで入った橋本直子もまた、共にコートに立った谷口雅美を中心に攻撃を組み立て、相手ディフェンスを翻弄した。
こうして主導権を握ったJTマーヴェラスは、第1セットを25-17で先取。幸先のいいスタートを切った。
ところが続く第2セット。序盤は一進一退の攻防となるものの、中盤でサーブレシーブを崩されて13-18とされると、リズムを乱したJTマーヴェラスは、相手を勢いづかせてしまう。15-23と8点のビハインドを背負った終盤に、吉澤のスパイクなどで反撃を試みるも、逆転はかなわず、第2セットを19-25で落としてしまった。
「相手がつないでくる分、こっちも“粘り負けしない”ということを意識した」
この試合でリベロを務め、第1セットから的確なポジショニングで攻撃の起点となる好レシーブを上げ続けてきた千葉智枝美は、そう振り返る。セットを追うごとに激しくなるラリーの応酬。千葉は、相手から繰り出される強打や軟打、あるいはワンタッチボールに食らいつき、攻撃を後押しした。
そして、第3セットからは谷口がスターティングメンバーに名を連ね、さらに安定したディフェンスを武器に、攻撃を畳み掛けていく。
例えば9-7の場面。JTマーヴェラスは、位田のサーブレシーブから石川の移動攻撃を仕掛ける。ここからラリーの応酬となり、石川の速攻や吉澤のフェイント、谷口のバックアタックなど、多彩な攻撃を怒涛のごとく繰り出して、相手のレシーブを乱し続けた。そして、相手に攻撃の余裕を与えず、最後は吉澤がレフトからブロックの外側を抜くストレートスパイクを決めて10-7。白熱したラリーを制した。
さらに得点を重ねた16-12の場面でも、JTマーヴェラスは相手を圧倒する。谷口のサーブで相手のレシーブを崩し、ネット際に戻ったボールを加藤がダイレクトスパイクを放つ。このボールは相手に拾われるものの、攻撃にはつながらず、再びチャンスボールが戻ってきたところを切り返し、加藤がライトから強打を決めて17点目。こうしてラリーを制しながら波に乗ったJTマーヴェラスは、第3セットを25-19で奪い、勝利に王手をかけた。
勝負をかけた第4セット。序盤こそ10-4とリードを奪うものの、セッターを代えて攻撃のリズムに変化を加えた相手に苦戦。センター線を絡めながらのコンビネーション攻撃を多用されてブロックが翻弄される。さらに、サーブレシーブも崩されて、中盤で13-14と逆転を許してしまう。
「ボールがしっかりセッターに返ったら(=Aパス)、速い攻撃がくるので、リードブロック(=トスを見てから移動するブロック)では間に合わないと思った。だからAパスが入ったら、先に“ここを止めにいこう”と決めてブロックに飛んでいた」
相手のレシーブボールの質によって、リードブロックとコミットブロック(=アタッカーのタイミングに合わせて飛ぶブロック)を使い分けたという加藤は、逆転を許したこの場面で、相手のレフトスパイクを谷口との2枚ブロックで仕留める。14-14の同点とすると、さらに得点を重ねた17-16の場面では、ブラコチェヴィッチとの2枚ブロックを決めて18-16とするなど、要所で相手の攻撃の芽を摘んだ。
その後も、互いに粘り強いレシーブから攻撃を切り返し合う、一進一退の攻防は続く。JTマーヴェラスは、たとえ1本目のレシーブが乱れたとしても、全員でボールに食らいつき、必死にボールをつないでいく。さらに、竹下の卓越したトスアップで、あらゆるボールを攻撃へとつなげていった。
そして勝負はジュースへともつれ込む。
24-25、25-26と2度も相手にセットポイントを握られる中、JTマーヴェラスはあせらず、丁寧にボールをつなぎながら得点を重ねていく。そして、26-26の場面。サーバーは、この試合で何本もの効果的なサーブを繰り出してきた加藤だった。
「あわてず、一呼吸おいてからサーブを打つようにしている」
加藤は、じっくりと自分のタイミングを計りながら丁寧にサーブを放つ。次の瞬間、ボールは誰の手にも触れることなく、相手コートのエンドラインぎりぎりに落ち、ノータッチエース。27-26と逆転でマッチポイントを迎える。そして、最後はラリーの中で、位田がレシーブしたボールが大きく弧を描き、相手コートの後方へと吸い込まれ、ゲームセット。
第4セットを28-26で制したJTマーヴェラスは9勝目を挙げ、第2Legを勝利で締めくくった。
「ケガ人がいて苦しい状況ながらも、みんなで必死になって戦っている結果がいい形につながっている」
そう竹下が語るように、全員が必死になって戦うことで、JTマーヴェラスは、試合を重ねるごとにチーム力が向上。リーグ開幕当初に比べて、より粘り強いバレーボールが展開できるようになっている。ケガ人を抱えた万全とは言いがたい状況ながらも、JTマーヴェラスが現在、4位をキープして上位争いを展開しているのは、このチームの成長によるところが大きい。
特に、この試合で勝利に貢献した加藤は、試合を経るごとに自信をつけ、着実に成長を遂げている。さらには、本来とは違うポジションながら、相手の攻撃をことごとくレシーブし、チームをバックアップする千葉もまた、徐々にリベロとしての動きに慣れ、より正確なボールを竹下へと返球している。この2人の成長がチームにもたらす影響も大きい。
最後に、加藤は残りの試合への意気込みをこう語る。
「どのチームも互いの手の内が分かってきているので、相手チームの特徴をとらえながらしっかりやっていくことと、向こうもこっちの――例えば私の速攻などにも対応してくると思うので、少しでも自分の中で変化を入れてやっていきたい」と。
そして――。いよいよ、勝負の第3Legの幕が開く。
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