試合日程&結果
| 1月29日(日) 墨田区総合体育館(東京) | |||||||||
| 【スコア】 | 【データ】 | 打数 | 得点 | 失点 | 評価 | ||||
| JTサンダーズ | 豊田合成 | アタック | 178 | 67 | 17 | 37.6% | |||
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(内バックアタック) | 52 | 15 | 9 | 28.8% | ||||
| ブロック | − | 14 | − | 2.80本 | |||||
| サーブ | 122 | 5 | 15 | 10.9% | |||||
| サーブレシーブ | − | − | − | 56.9% | |||||
| ※評価の数字:アタックは決定率、ブロックはセット平均、サーブは効果率、サーブレシーブは成功率を表します。 | |||||||||
- 【出場メンバー】
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第1セット 7
八子11
ゴメス2
町野(5)
神田18
石橋15
菅16
塚崎(13)
國近L酒井 第2セット 7
八子11
ゴメス2
町野(5)
神田18
石橋15
菅16
塚崎(14)
田村(17)
深津L酒井、(L)大上 第3セット 7
八子11
ゴメス2
町野(13)
國近18
石橋15
菅16
塚崎(5)
神田(9)
甲斐L酒井 第4セット 7
八子11
ゴメス2
町野(5)
神田18
石橋15
菅16
塚崎(13)
國近L酒井 第5セット 7
八子11
ゴメス2
町野18
石橋15
菅16
塚崎(9)
甲斐(13)
國近L酒井
【戦評】
第2Legの2戦目となる豊田合成トレフェルサとの一戦は、双方が死力を尽くした激闘となりました。
第1セットは立ち上がりから拮抗した展開となります。セッター・菅は、前後左右にトスを散らして多彩な攻撃を仕掛けていきますが、わずかに先手を奪ったのは相手チーム。JTサンダーズは、セット終盤まで再三同点に追いつきますが、要所でのミスなども響き、なかなか自分たちのリズムに持ち込むことができません。23-23の場面では、相手の外国人エースのスパイクが決まり、セットポイントを握られます。しかしすかさずゴメスがスパイクで切り返し、勝負はジュースへ。互いに気迫のこもった打ち合いとなりますが、29-29の場面から自らのミスによる連続2失点。29-31でこのセットを先取されます。
第2セットは序盤で4-9と大量リードを許します。2点を加えた6-9の場面でも、3本のブロックポイントを含む連続4失点を喫し、流れは完全に相手チームへ。最後まで流れを引き寄せることができず、15-25で第2セットも連取されます。
気持ちを切り替えて挑んだ第3セットも、互いに譲らぬ接戦となります。JTサンダーズはゴメスや塚崎らサイド陣の攻撃を中心に得点を重ねてセット中盤で16-13とリードを奪うも、相手のブロックラインに阻まれ、なかなか抜け出すことができません。しかし一方では、リベロ・酒井や八子の好レシーブなども随所で飛び出すなど、自チームのディフェンスも徐々に安定。粘る相手にスコア上ではじわじわと詰め寄られますが、それでも流れは渡さないまま、スコアはまたも24-24のジュースへ突入。1点を取られては取り返す、文字通りのシーソーゲームが続きます。しかし、29-29の場面から塚崎が鮮やかにレフトスパイクを決めてセットポイントを握ると、最後は相手のスパイクミスで31-29。第3セットを奪い返します。
第4セットは序盤で先手を奪われ、セット中盤で12-17と5点のビハインドを背負ってしまいます。しかし、JTサンダーズはゴメスのスパイク、塚崎やゴメスのブロックなどで連続6得点。18-17と一気にスコアをひっくり返します。その後は、セット終盤にかけて、緊迫したラリー戦となります。JTサンダーズは20-20の場面から、八子のスパイクなどで連続2得点。22-20とアドバンテージを奪うと、23-22の場面ではゴメスのスパイクが決まって24点目を奪いますが、直後に立て続けにスパイクを決められて24-24。この日3度目となるジュースは、その後実に30点台までもつれ込みます。しかし、選手たちは最後まであきらめませんでした。30-31の場面から相手のオポジットのスパイクを菅、町野、塚崎の3枚ブロックでシャットアウトして31-31、そしてゴメスが決めて32-31とすると、最後はゴメスと町野がまたもブロックを決めて33-31。第4セットも連取し、ついにセットカウントを2-2とします。
そして第5セットに入ると、チームは一気に波に乗ります。攻守も噛み合い、度々相手のミスを誘うなどして中盤で11-7とリードを奪います。そのまま粘る相手を振り切ると、最後はゴメスのバックアタックが炸裂。15-11で2時間35分に及んだ死闘に決着をつけ、待望の2勝目を手にしました。
| この試合のヒーロー:リベロ 酒井大祐選手 |
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| 長時間に及ぶラリー戦となったこの日の試合で、ディフェンスの要としてコートを縦横無尽に駆け回った酒井大祐。相手のサイド攻撃を封じる好レシーブを度々見せるなどしてディフェンスに安定感をもたらしただけではなく、コート後方から常にチームメートを声で鼓舞するなど、精神的支柱としての貢献も光りました。 |
FC東京に手痛いストレート負けを喫した前日の試合から一夜。JTサンダーズは豊田合成トレフェルサとの一戦に挑んだ。フルセット、うち3セットでジュースに及んだ大熱戦は、まさに両チームの意地と意地が真っ向からぶつかり合う好ゲームとなった。
第1セットから、試合は混戦の様相を呈した。JTサンダーズはセッター・菅直哉が八子大輔のパイプ攻撃やエルナルド・ゴメスのサイド攻撃、石橋健の速攻などを織り交ぜながら得点を積み重ねていく。しかし、セット終盤までは相手チームがわずかに先行。終盤以降も再三同点に追いつくも、逆転には至らないまま23-24で相手チームのセットポイントを迎えた。しかし、選手たちはここから必死に食い下がった。直後にゴメスのスパイクが決まり、勝負はジュースへ。互いに1本で切り合うサイドアウトの応酬の中、26-26の場面では塚崎祐平が強気のサーブで相手を崩して27-26とし、セット中盤以降、初めて逆転に成功した。しかし、29-29から連続2失点。JTサンダーズは第1セットを失った。
「課題であったセット後半のサイドアウトに少し安定が見られたのは、前日との大きな違い。その予兆は第1セットから見られた」
久保義人監督は試合後にそう振り返ったが、接戦の第1セットを終えたとき、この後試合がどう動くかは、まだ誰の目にも分からなかった。しかし、この時点でJTサンダーズは1セットダウン。さらに続く第2セットも、相手チームに押し切られて15-25で連取されたとき、会場の中には前日の敗戦が頭をよぎった観客もいただろう。だが、この日のJTサンダーズは違った。あとがない第3セット。ここから選手たちは息を吹き返す。
「バレーボールはセットスポーツ」と久保監督は強調する。セットが変わればスコアは再び0-0からスタート。たとえ悪い流れで前セットを終えても、次のセットでは切り替えられる。「都度、リセットして臨むように」。普段の練習を通して意識してきたこの約束事が、この日の試合で生きた。第3セットに入ると、試合は再び一進一退の攻防となるが、JTサンダーズは6-7の場面でゴメスの連続スパイクにより8-7と逆転。相手チームをほんのわずかに先行すると、このアドバンテージを今度はしっかりとつかんで離さなかった。取られては取り返す接戦は続き、勝負は25点を越えてこの試合2度目のジュースへ突入。リードを奪った8-7の場面から最後に31-29でこのセットを制するまで、追いすがる豊田合成に同点とされること、実に11回を数えたが――逆転だけは一度たりとも許さなかった。
「落とした第1・第2セットも内容自体は悪くなかった。頑張れば勝てると思ったし、試合が長引けば長引くほど、うちにチャンスが来ると思った」
リベロ・酒井大祐はコートの中で、このように戦況を分析していた。そして結果的に、その読みは現実のものとなる。第3セットを奪い返して挑んだ第4セット。互いの攻撃パターンが見えてきたこともあってか、試合は1本では切れないラリー戦となった。JTサンダーズはセット中盤まで12-17と相手に先行を許したが、そこから連続6得点を挙げて18-17と逆転に成功。このうち2点は塚崎とゴメスのブロックポイント、そして2点はラリーからの得点。酒井や八子の体を張ったレシーブが随所で光り、町野を中心としたブロックラインも機能し始めた。
JTサンダーズのディフェンスが、徐々に相手のオフェンスを捕らえつつあった。
そして勝負はまたも25点では決着せず、ついに3度目のジュースを迎える。双方のベンチから「サイドアウト!」の声が飛び交う中、一歩も引かない戦いは30点台にまでもつれ込んだ。この時点でアドバンテージを握っていたのは相手チーム。しかし30-31の場面から、JTサンダーズは機能し始めたディフェンスで相手チームを凌駕した。まずは相手オポジットのレフトスパイクを菅・町野・塚崎の3枚ブロックでシャットアウト。続くラリーで酒井の好レシーブからゴメスが決めると、最後はまたも相手オポジットのレフトスパイクを、町野とゴメスが2枚ブロックできっちりと仕留めた。33-31、JTサンダーズは鮮やかな逆転で第4セットを連取した。
流れは、確かに変わった。第5セットに入ると試合はもはや、JTサンダーズのペースとなった。八子、塚崎、ゴメスのスパイクなどで得点を重ねたJTサンダーズは、セット中盤で11-7と差を広げる。そしてその差を最後まで守りきり、15-11でゲームセット。2時間35分に及ぶ激戦を制し、連敗を5でストップして、待望の2勝目を手に入れた。
コートの全員が気力でつなぎ、辛抱強くつかんだ勝利。前日の試合でたやすく流れを手放してしまった弱さはそこになかった。たった1日で何が変わったのか――。この問いに久保監督はこう答えた。
「選手たちには“勝たなくてはいけない”ではなく“勝ちにいく”という発想に切り替えよう、と話した。勝つことを義務だと考えると、プレーが受身になってしまう。それよりも、プレーする喜びやコートに立っている充実感をもう一度思い出そう、と」
連敗中、誰よりも勝利を欲していたのは選手たち自身にほかならない。しかし、勝利にとらわれすぎたことが、かえって自分たちのプレーを制限することになっていたのかもしれない。ともあれ、発想の転換からつかんだ1勝は、選手たちにとって何よりうれしい収穫となった。試合後、コート中央に集まって、勝どきの声を上げた選手たち。今シーズンは“見ていて楽しいバレーボール”を展開したい。開幕前、監督と選手は確かこう言っていたはずだ。次の試合からはきっとまた、JTサンダーズらしい戦いぶりを見せてくれることだろう。“見ていて楽しいバレーボール”とは何よりもまず、選手たち自身が楽しむところから生まれるのだから。
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