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たばこワールド

栃木県 『別雷神社』
寺院で生まれた葉たばこ=「達磨葉」の由緒ある歴史を伝承する“たばこ神社”
  茨城県との県境にある栃木県那須郡那珂川(なかがわ)町の馬頭(ばとう)地区。ここは、日本特有の葉たばこである「達磨葉(だるまは)」の発祥の地であり、その生産が盛んに行われていた場所でした。この馬頭地区の中心地に、“煙草神社”という通称で親しまれる『別雷神社(べつらいじんじゃ)』があります。

  もともと『別雷神社』は、正和元(1312)年に創立した「藤慶山香林寺」という寺院でした。それが“たばこ神社”と呼ばれるに至った由縁は、元和2(1616)年に、京都の公卿の出である岩倉利雄=第三世相阿和尚(そうあおしょう)が,、上州(=群馬県)でたばこの種子を手に入れたことから始まります。
  和尚は、寺の境内でたばこの種子を創栽し、やがて見事に葉たばこを収穫。これが“寺中たばこ”と称されて好評を得ると、地域の人々にたばこの種子を配り、同地域では、後に「達磨葉」と呼ばれる葉たばこの生産が盛んになったのです。

  “たばこ神社”の祖となった香林寺自体は、元禄年中(1688〜1703年)、徳川光圀の命によって現在地に遷座。江戸末期の慶応3(1867)年には、水戸藩で実施された神仏分離令を受けて神社となり、その後、香林寺の守護神が京都の上賀茂神社の御分霊である“別雷皇太神(わけいかづちすめおおかみ)”だったことから、別雷神社へと変遷を遂げます。
  日本には、豊作を願い建立された“たばこ神社”がいくつか存在しますが、なかでも『別雷神社』は、「達磨葉」の発祥に縁を持ち、葉たばこ耕作と深くかかわった珍しい神社です。

〜2008.9.1〜
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旅路の先で出会う 温故知新
■ 写真で見る『別雷神社』
■ アクセス
map 別雷神社

〒324-0613
栃木県那須郡那珂川町馬頭102
● JR烏山線「烏山駅」から、JRバス常野線「馬頭」行きに乗車。「馬頭室町」で下車し、徒歩5分



  栃木県の北東部に位置する那珂川町(なかがわちょう)。ここは、古代から金の産地として有名な歴史ある土地であり、江戸時代には、徳川御三家である水戸藩の支配地でした。
  古くから葉たばこの耕作が盛んに行われていたのは、“水戸黄門”でお馴染みの徳川光圀をはじめとする歴代藩主の奨励があったためです。

  明治31年に葉たばこの耕作が専売制になると、別雷神社の隣に専売局の出張所が置かれるなど、“たばこの町”として栄えました。
  現在、出張所の跡地には、「那珂川町馬頭広重美術館」があり、歌川広重を中心とする多くの浮世絵を鑑賞することができます。また、同敷地内には「那珂川町馬頭郷土資料館」が隣接され、那珂川町の歴史や文化を知ることも可能です。

   町内を縦断する那珂川(なかがわ)は“アユ釣り”のメッカとして名高く、初夏から夏の終わりにかけて多くの愛釣家が訪れています。
その他の建造物情報
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