たばこに関するJTの基本認識
私たちJTは、主力商品であるたばこを以下のように認識します。
喫煙者にとってのたばこ
たばこは、豊かな味わいや香りを愉しむため、リラックスしてひとときのゆとりを得るため、あるいは集中力を高めるためなど様々な理由から世界中の多くの20歳以上の方により愛用されています。一方で、喫煙はリスクを伴います。また、喫煙はなかなかやめられないと言う方々も多くおられます。
私たちは、20歳以上の方には喫煙のリスクに関する情報をもとに、喫煙するかしないかを自ら判断し、個人の嗜好として愉しむ自由があると考えます。
社会にとってのたばこ
たばこは、会話に「句読点」をつくるため、その場の緊張を解きほぐすため等、様々に人々とのコミュニケーションを演出する道具として愛用されています。
一方、たばこを吸われない方々にとってたばこの煙はしばしば迷惑なものとなることがあります。また、吸殻のポイ捨ては街や自然の美観を大きく損ない、火災の原因となることもありえます。人ごみでの喫煙は周囲の人に危険を及ぼすことすらあります。たばこを吸われる方は常にマナーを守り、たばこを吸われない方に十分配慮することを心がけるべきです。
また、社会経済の視点から見ると、たばこは耕作者から販売店にいたる幅広い産業の担い手により支えられている製品であり、世界中の多くの人々の生計の糧となっています。たばこを吸われる方々が負担しているたばこ税は世界各国の財源に大きく貢献しているということも忘れてはならない事実です。
歴史におけるたばこ
たばこは、マヤ文明の時代から永きにわたる歴史的背景をもち、世界各国で多くの人々に親しまれ、その歴史の中で多様な文化を築いてきました。
近世において葉たばこは経済価値の高い重要な農作物となり、各種たばこの製造も家内工業から急速な技術革新を経て、他産業よりもいち早く19世紀末にはグローバル産業への進展を見せました。一方で、庶民にとっては贅沢なたのしみであるなどの理由で禁制とされたこともあり、近年では健康の観点から様々な議論がなされております。
たばこは歴史的にも議論の多い製品ですが、500年以上にわたり、そして今もかわらず、多くの人々から支持されております。
新しいスタイルのたばこ
たばこ製品の形態は、歴史の中で変化してきました。ここ100年ほどは紙巻たばこ(シガレット)が主流でしたが、近年の技術革新により、火を使わず煙を出さずにたばこの味・香りを愉しめる新しいスタイルのたばこ製品が登場してきています。
こうした新しいスタイルのたばこ製品は、火を使わずたばこ葉を燃焼させないことから、喫煙に伴う健康リスクを低減させる可能性があります。また、煙を出さずにおいも少ないことから、周囲への迷惑を軽減できるものです。
私たちは、こうした製品は、お客様にとっても、社会にとっても、また私たちの事業にとっても、有益であると認識しています。形態は変わっても、様々なたばこ製品が今後とも多くの方々にとっての選択肢であり続け、将来に向かってたばこの歴史を引き継ぎ発展させていくものと、私たちは考えます。