特別展Exhibition

嗅ぎたばこ入れタイトル

 微粉末状にしたたばこを直接鼻から吸う「嗅ぎたばこ(スナッフ)」を入れる容器で、多くは携帯用の小さなものです。箱形は「ボックス」、壷の形をしたものを「ボトル」と呼び分ける場合もあります。17世紀、フランスの宮廷を中心に流行したことが有名で、貴族や上流階層の人の持つタバティーレ(嗅ぎたばこ入れ)は、金・銀・宝石をふんだんに使った贅を尽したものでした。また、フランスの宣教師によって嗅ぎたばこが伝えられた中国では17〜18世紀にかけて流行し、独特の乾隆(けんりゅう)ガラスや景徳鎮(けいとくちん)の染付磁器製の嗅ぎたばこ入れなどが生まれました。一方、日本ではあまり馴染みがなく、嗅ぎたばこをたしなむことは行われませんでしたが、江戸後期には、オランダからの注文で、長崎において、銅に蒔絵を施した嗅ぎたばこ入れが制作され、盛んに輸出されていました。この制作に携わった職人たちは、それが何に使われるか、恐らく知らずにいたことでしょう。

かぎたばこ入れ1 かぎたばこ入れ2

かぎたばこ入れ(写真左):JPG 11kb
かぎたばこ入れ(写真右):JPG 12kb

 


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