特別展Exhibition


天日塩田〜乾燥を利用する産業   


海水に約30%含まれている塩を得るには、日本のように湿潤な気候では、燃料を使って煮つめる必要があるが、乾燥した気候では、太陽や風などの自然エネルギーを利用して結晶を得る天日塩田がみられる。天日塩田は、必ずしも海水を原料とするものばかりではなく、塩湖の水をはじめ、岩塩を水で溶解したものや土中の塩分を水で抽出したものなど、何らかの塩水と乾燥した気候があり、需要があれば天日塩田が発達する。規模や形態も様々で、東京都23区に匹敵する面積を持つ世界最大のものから、田圃の連なりによく似たもの、小さなため池の集合まであり、多彩な「地球の顔」を演出している。気候に依存した産業であるため、生産量の変動は大きい。 マガディ湖のソーダ用塩田
マガディ湖のソーダ用塩田 マガディ湖のソーダ用塩田(ケニア)
(上・左写真とも)
撮影:片平 孝

ナイロビから南西に向かったタンザニアとの国境近くにあるアルカリ湖でマガディとはマサイ族の言葉でソーダを意味する。田圃のような仕切りと、畑のような畝で赤と白のコントラストが面白い。赤い色は好塩基性微生物によるもので、太陽光線の吸収が良くなるため、塩田としては好都合な面もある。この塩田から算出するソーダ(炭酸ナトリウム)の年間生産量は44,000tに上り、製紙業、製革業をはじめ各種産業の基礎原料として活用されている。

 


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