特別展Exhibition


MISEMONO
大見世物 Top 生人形 動物見世物 細工見世物 軽業・曲芸 明治の見世物
細工見世物
細工見世物ブームが巻き起こった文政三年(一八二〇)から天保後期までの約二十年のあいだ、見世物小屋には実にさまざまな細工があらわれた。細工の素材は、貝、瀬戸物、麦藁、ギヤマン、丸竹、桶、糸、ちりめん、きんちゃく、羽根、青物、たね、昆布、乾物等々といった具合で、そこにしばしば、仕掛やからくり、人形なども組み合わされた。幕末の生人形は、これがリアリズムの方向へと展開したものだが、逆に歴史をさかのぼると、細工の素材と完成品とのアンバランスを楽しむ系譜を見いだすことができる。例えば、生臭い魚介の干物で仏さまをつくった「とんだ霊宝」がその典型で、戯作の見立絵本、造り物のタネ本などにも、類似の笑いの精神がうかがえる。
籠細工 菊細工 とんだれいほう
籠細工 菊細工 とんだれいほう