特別展Exhibition

とんこつたばこ入れ
企画の背景 とんこつとは? II とんこつの装飾 たばこと塩の博物館のとんこつたばこ入れ
とんこつとは? I とんこつたばこ入れの発生 とんこつの素材
企画展 「とんこつたばこ入れ 〜固い素材の柔らかい造形〜」
2005年9月10日(土)〜11月6日(日)
 会  場  たばこと塩の博物館
4階特別展示室
開館時間 10時〜18時
(入館締切は17時30分まで)
休 館 日 毎週月曜日
ただし、9月19日(月・祝)と10月10日(月・祝)は 開館し、翌9月20日(火)・10月11日(火)は休館。
入 館 料 一般・大学生 100円【50円】
小・中・高校生 50円【20円】
【 】内は20名以上の団体料金

青貝海女と蛸彫りとんこつ一つ提げたばこ入れ
zoom 青貝(あおがい)海女(あま)と
蛸(たこ)彫りとんこつ
一(ひと)つ提げたばこ入れ
とんこつ」というと、多くの人は豚骨ラーメンもしくはそのスープを思い浮かべることでしょう。どうやら、こちらの「とんこつ」の方が、市民権を得ているようです。しかし、今回ご紹介する「とんこつ」は、木材など硬質の素材で制作された「とんこつたばこ入れ」です。たばこ入れは、刻みたばこやきせるなど、喫煙に必要なものを一つにまとめ、携帯するために江戸時代に生まれたものです。通常、たばこ入れには、皮革や織物が用いられ、どちらかというと手触りの柔らかいものがほとんどです。しかし、一部に全体の作りが、木・金属・角・牙・貝・陶磁器など固いもので構成されているたばこ入れがあり、これらはとんこつたばこ入れと呼ばれます。

とんこつたばこ入れは、もともとは、農業や林業、狩猟など野外の仕事に従事する人たちが、雨などの悪天候でも、たばこが湿らないように用いた、堅牢で素朴な携帯用容器でした。はじめは見栄えは悪くとも、実用的であることを重視したもので、お洒落とはほど遠いものだったようです。やがて、この堅牢素朴な点が町人にも好まれるようになり、そこでは、固い素材で作るという基本をくずさないものの、高価な素材を用い装飾を施すようになりました。こうして、実用品としてよりも装飾品として優れたとんこつが作られ、楽しまれるようになりました。このような数寄に通ずる傾向により、工芸的な評価をすべき資料として位置づけられるとんこつたばこ入れも数多く作られました。

今回は、たばこと塩の博物館所蔵のとんこつたばこ入れ約150点を、素材や形、装飾に注目してご覧いただけるよう企画いたしました。見た目は固く出汁も取れませんが、味のある楽しいとんこつたちをお楽しみいただければ幸いです。

欅自然木桐に虫木地蒔絵とんこつ腰差したばこ入れ 青貝とんこつ腰差したばこ入れ
zoom 欅自然木(けやきしぜんぼく)桐(きり)に
虫木地蒔絵(むしきじまきえ)
とんこつ腰差したばこ入れ
 
zoom 青貝(あおがい)とんこつ
腰差したばこ入れ
 【講演・講座・催し物のご案内】
講演会
2005年9月18日(日)
「たばこ入れの装飾性ととんこつ」
講師:岩崎 均史(たばこと塩の博物館主席学芸員)

2005年9月23日(金・祝)
「漆工芸ことば案内」
講師:日高 薫(国立歴史民俗博物館助教授)

2005年10月8日(土)
「樺細工とたばこ入れ」
講師:中田 達男(秋田県角館樺細工伝承館学芸員)

2005年10月15日(土)
「アイヌの文化と工芸」
講師:佐々木 利和(文化庁美術工芸課主任文化財調査官)

※いずれも14時から、1階視聴覚ホールにて開催します。
講座の参加費は無料(ただし、入館料は必要)。定員は先着80名です。