2020年度一回戦第四局

対局結果

一回戦第四局 (※無観客対局)

74手にて髙見七段の勝利

対局日時:8月2日(日)
会場:Chateau Ameba(シャトーアメーバ)

広瀬章人八段

髙見泰地七段

大盤解説:中村 修 九段 聞き手:藤田 綾 女流二段 読み上げ:飯野 愛 女流初段

勝者の髙見七段は、9月22日(火・祝)に行われる「二回戦第四局」でシード棋士の渡辺明JT杯覇者と対局!!

  • タイトル・段位は対局時点のものです。

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・中村九段の講評

対局前の両者のコメントでは、広瀬八段は「『JTプロ公式戦』という注目される舞台で指せるのはうれしいですね。昨年は準優勝でしたが、まずは初戦です。

一局一局、一手一手ていねいに指したいと思います。髙見七段は居飛車党ですが、感覚がちょっと違うというか。世代の違いでしょうか」と対局相手の髙見七段の印象を語った。

髙見七段は「今年は『JTプロ公式戦』に出られるとは思っていなかったので、出場できてうれしく思います。

前回は勝つチャンスはあったのに、自分を信じることができず負けてしまいました。

去年の経験を生かして思いきりぶつかっていきたいと思います」と初勝利への意気込みを語った。

振り駒は歩が4枚で、広瀬八段の先手と決まる。

横歩取りに進むが、序盤に後手の髙見七段が△4二玉と工夫を見せ、あまり類例のない展開に。

後手は馬を作るが歩切れということもあり、均衡は崩れないまま難しい中盤戦が続く。

64手目△4六馬の勝負手から、一転斬り合いになるが、73手目▲8九玉がまさかの失着で、とん死を喫してあっけない幕切れとなった。

髙見七段は「JTプロ公式戦」初勝利。

大盤解説の中村九段の講評は以下の通り。

「横歩取りになりました。昔なら12手目は△8六歩▲同歩△同飛と進むところです。ところが最近はいろいろと工夫があって、当然に見える△8六歩を後回しにしたりするんです。

さらに後手は△2七角と踏み込んできました。後手は馬を作り、先手は歩得を主張する展開です。

後手は48手目ようやく△8六歩から待望の一歩を入手。52手目△2四歩と収めていれば、後手が少し指しやすかったと思います。

本譜は△2五歩から斬り合いの決戦に進行しましたが、73手目▲8九玉がうっかりでした。

▲8八玉なら先手玉は詰まず勝敗は逆になっていたと思います」。

勝利棋士・髙見七段のコメント

序盤の△4二玉は横歩取りで最近工夫された形です。△8六歩を後回しにして相手の出方を見る指し方です。

△4二玉自体は昔も指されている手なんですが、今また見直されているのです。22手目△2七角はちょっと踏み込みました。

広瀬八段は小考の末▲3六歩だったので、あまり見ない進行になりました。

馬を作って少し模様が良くなったと思い、決戦に行きましたが、最後▲8八玉とされたら、届かなかったところでした。指運ですね。

「JTプロ公式戦」初勝利はうれしいです。二回戦は渡辺JT杯覇者との対戦です。強敵ですが強い相手に当たらないと強くなれません。

怖いですが楽しみでもあります。

棋譜

広瀬章人 八段
髙見泰地 七段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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棋譜を反転

まで74手で後手の勝ち

消費時間=10分10分