2021年度一回戦第二局

対局結果

一回戦第二局 (東北大会)

111手にて木村九段の勝利

開催日:6月19日(土)
会場:夢メッセみやぎ 展示ホールB・C

木村一基九段

久保利明九段

大盤解説:島 朗 九段 聞き手:安食総子 女流初段 読み上げ:高浜愛子 女流2級

勝者の木村九段は、9月11日(土)に行われる「二回戦第二局」でシード棋士の渡辺明名人と対局!!

  • タイトル・段位は対局時点のものです。

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・島九段の講評

対局前の両者のコメントでは、久保九段は「『JTプロ公式戦』は出場すること自体が大変で、今回出られてうれしく思います。この東北大会が2年ぶりの公開対局開催ということで気合が入ります。

木村九段は受けに特徴のある将棋です。もう数多く対戦していますのでお互い手の内も分かり合っています。いい内容の将棋をお見せしたいですね」と意気込みを語った。

一方の木村九段も「『JTプロ公式戦』に出場できてうれしく思います。実は過去8回出場してまだ未勝利なので、早く1勝したいというのが本音です。

久保九段は駒をきれいに使う、捌くという点において屈指のうまさがあります。それを封じることはできませんが、良さを出させないように頑張りたいと思います」と抱負を語った。

振り駒は今回の来場者の中から抽選で選ばれた方が行い、と金が3枚で木村九段の先手と決まる。

後手久保九段の四間飛車穴熊に対し、先手木村九段は左美濃を志向。先手の▲8八玉を目がけて後手は角の利きで攻め立てるが、木村九段は力強い受けで対応し、両者ねじり合いの中盤戦となる。

木村九段はカウンターで玉頭攻めに転じるがこれが振りほどけない。最後は後手玉を即詰みに討ち取って木村九段が「JTプロ公式戦」初勝利を挙げた。

大盤解説の島九段の講評は以下の通り。

「居飛車対振り飛車の対抗形はプロアマ問わず一番人気がある戦型でしょう。やはり対抗形は楽しいですよ。振り飛車党の久保九段は後手番ということもあり積極的に動きました。

角の利きで先手玉を攻めるという方針で、△7三桂と穴熊の桂を跳ねる攻撃ですが、反面玉が薄くなる危険がある手です。

木村九段はその攻めを受けつつ、カウンター狙い。飛車を成り込んだ局面はやや先手持ちでしょうか。

後手の攻めに対し、木村九段は▲6六桂と合い駒した桂が▲7四桂と跳ね、また▲5八金と上がった手も受け師らしい力強い受けでしたが、一手挙げるとしたら77手目▲7五銀ですね。

先程跳ねた▲7四桂を支える渋い一手ですが、この手が攻めの生命線なんです。

震災から10年、ようやく東北研修会が発足したばかりですが、この東北で2年ぶりに行われた熱戦をみんな見てくれたと思います」。

勝利棋士・木村九段のコメント

後手は△3三角の利きを生かした方針がハッキリした攻めで来ました。こちらはそれをしっかり受けながら、飛車の成り込みを優先した組み立てです。

後手は△7三桂の非常手段での攻撃でしたが、△4六歩の突き捨てが入らなかったのが大きかったかもしれません。

歩を切れば底歩が打てますから。中盤以降は▲7四桂~▲7五銀としてこちらの玉頭攻めが分かりやすくなり、81手目▲5八金と上がったところで優勢になったかなと。

ようやく勝つことができたので、まずホッとしました。二回戦熊本大会の相手は渡辺名人ですか。月並みですが精一杯やりたいと思います。

動画

対局の動画をご確認いただけます。

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棋譜

木村九段
久保九段
(持ち時間各10分間)
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棋譜を反転

まで111手で先手の勝ち

消費時間=10分10分