2021年度一回戦第三局

対局結果

一回戦第三局 (福岡大会)

138手にて糸谷八段の勝利

開催日:2021年8月1日(日)
会場:福岡国際センター

深浦康市九段

糸谷哲郎八段

大盤解説:豊川孝弘 七段 聞き手:石本さくら 女流二段 読み上げ:里見咲紀 女流初段

勝者の糸谷八段は、9月20日(月・祝)に行われる「二回戦第三局」でシード棋士の永瀬拓矢王座と対局!!

  • タイトル・段位は対局時点のものです。

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・豊川七段の講評

対局前の両者のコメントでは、深浦九段は「私は佐世保出身で、初めて棋士を見たのがこの福岡大会でした。そこで谷川浩司九段に指導対局を受けたのが棋士になるきっかけになりました。

糸谷八段は自由奔放な発想で、全体的に力強さがある将棋です。福岡にはお世話になった方もたくさんいますので、ここで対局できる喜びをかみしめながら戦いたいと思います」と意気込みを語った。

一方の糸谷八段も「『JTプロ公式戦』は4年ぶりの出場です。この棋戦は調子の良い人しか出られないので出場するのが大変です。深浦九段は粘り強く闘志あふれる印象があります。

それに九州出身ですから敵のホームで戦う感じになりますね。久しぶりにみなさんの前で対局をお見せできる機会ですので、精一杯頑張りたいと思います」と抱負を語った。

振り駒は、来場者の中から抽選で選ばれた方が行い、歩が5枚で深浦九段の先手と決まる。

後手番の糸谷八段は角換わりを避けて雁木を志向。先手の深浦九段は矢倉模様に構える展開に。

後手は封じ手直後に△5三角と好位置に構え、先手陣の不備を突いて攻撃を開始、薄い先手玉に△6六桂のくさびが入っては厳しい。

先手は粘り強い指し回しで頑張りを見せるも、最後は後手玉の早逃げが決め手。糸谷八段が二回戦進出を決めた。

大盤解説の豊川七段の講評は以下の通り。

「両者得意の角換わりかと思いきや、後手の糸谷八段は雁木の趣向を見せました。後手番ですし、時間の短い棋戦ですから、相手に少しでも悩んでもらおうという方針でしょうか。

△6二銀と引いて△5三角と上がったのが機敏な一手でした。地味ですが、先手の動向を見てるんですね。

先手が▲8八銀と引いた瞬間に、後手は△6五歩~△7五歩と仕掛けました。先手陣はいろいろ弱点があって収拾がつかない形にさせられているんです。

それでも後手が決めに来たところで、粘り腰を見せたのはさすが深浦九段。見せ場を作りましたが、最後は△4二玉~△3二玉の早逃げでゲームセット。

これで後手玉は捕まりません。糸谷八段の作戦巧者ぶりが光った一局でした」。

勝利棋士・糸谷八段のコメント

雁木は考えていた作戦の一つでした。▲2五歩を決められているのでどうしようかというのはありましたが。

△6二銀~△5三角と構え直して、▲1九飛を強要したところでは若干指しやすくなったと思います。あとは駒を入手して、△2八銀のような手を目指すだけですから。

先手の粘りにちょっと苦労しましたが、110手目△4九角では△5八角なら以下▲6九玉△6七歩成で決まっていたと思います。

本譜は早逃げがありましたから良かったですが。次は永瀬王座ですね。自分らしい将棋をお見せできるよう頑張ります。

動画

対局の動画をご確認いただけます。

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棋譜

深浦九段
糸谷八段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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棋譜を反転

まで138手で後手の勝ち

消費時間=10分10分