2021年度決勝戦

対局結果

決勝戦 (東京大会)

95手にて
豊島JT杯覇者の勝利

開催日:11月21日(日)
会場:幕張メッセ 国際展示場1~3ホール

豊島将之JT杯覇者

藤井聡太竜王

大盤解説:阿久津主税 八段 聞き手:上田初美 女流四段 読み上げ:山根ことみ 女流二段

豊島将之JT杯覇者が藤井聡太竜王を下し連覇を達成!

  • タイトル・段位は対局時点のものです。
  • 藤井竜王は竜王・王位・叡王・棋聖のタイトル保持者です。

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・阿久津八段の講評

対局前の両者のコメントでは、豊島JT杯覇者は「連覇についてはそんなに意識していません。ただ悔いが残らないようにしたいです。藤井竜王はタイトル戦を指す前より実力が上がっている気がします。

公開対局はより一層気持ちが入りますので、明日の対局では勝負の熱を感じていただければと思います」と意気込みを語った。

一方の藤井竜王も「『 JTプロ公式戦』 はこどものとき、勉強していた棋戦です。今回初めて決勝を指せることを大変うれしく思います。

豊島JT杯覇者とは今年初めての早指し対局です。早指しは決断よく指す必要があり、自分でも新鮮なところがあります。明日も普段通り臨めればと思います」と抱負を語った。

振り駒は歩が4枚で、豊島JT杯覇者の先手と決まる。

両者得意の角換わりから、先手は早めに▲4五桂と跳ねて桂交換を、後手も△7五歩~△6四銀で銀交換を目指す。

局面が動いたのは後手が横歩を取った△7六飛に対し、先手が▲6五角を打ってから。先手は▲4四歩と後手の玉頭に殺到して、後手陣を受けなしに追い込んだ。

豊島JT杯覇者が藤井竜王の王手ラッシュをかわしきって「JTプロ公式戦」連覇を決めた。豊島JT杯覇者は3回目の優勝。

大盤解説の阿久津八段の講評は以下の通り。

「居飛車党の棋士は角換わりの序盤はある程度は研究しているものですが、そうは言っても『そこまで研究しているの?』というくらい両者の気合いがぶつかって早いペースで進行しました。

56手目後手は△3一飛と逃げたのですが、対局後の感想戦では△2一飛の方が良かったかという話がありました。

しかし、先手の▲4五歩~▲4四歩が予想以上に厳しかったです。藤井竜王は△8八歩から攻め合いに活路を求めましたが、届かなかったという感じです。

最後は王手が続くので、見ていた方はハラハラドキドキだったのではないでしょうか。

封じ手以降、清々しいほどに気持ちの良い攻め合いとなり、決勝にふさわしい大熱戦だったと思います」。

勝利棋士・豊島JT杯覇者のコメント

藤井竜王は強敵ですし、気合い負けしないように前に出るような気持ちで臨みました。▲3五歩と突いて△7三銀というのは序盤の研究課題で、いろいろな変化が考えられるところです。

攻め合いになりましたが、こちらは▲2五桂~▲3三歩のような攻めですから、歩の数が大事になります。▲7二歩と打たされたのは、歩を使わされたという意味があります。

63手目▲4四歩と後手の玉頭の歩を取り込めて、ようやく行けるのかもという感触でした。

うまくいったと思うのは、69手目▲4四歩と叩いたところです。先に▲2三飛成だと▲4四歩に対していろいろあるところですから。

「JTプロ公式戦」は初めて優勝した棋戦ですし、そこからタイトルにも手が届くようになりました。現在無冠になってしまいましたが、今回の「JTプロ公式戦」の優勝からまたもう一度やり直していきたいと思います。

動画

11/20(土)に行われた「決勝戦前日記者会見」の模様をご覧いただけます。

棋譜

豊島将之JT杯覇者
藤井聡太竜王
(持ち時間各10分間)
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まで95手で先手の勝ち

消費時間=10分10分