JTには、生命科学の研究機関でありながら、一般来館者に開かれた文化施設がある!
「生命誌」をひもとく、研究・展示施設とは
先日、子どもと一緒に図書館に出かけました。うちの子の最近のお気に入りは、生物図鑑。中でも、生命の誕生や発生についてのページを食い入るように眺めています。この好奇心をもっと刺激してあげたい! と考えていた時、JTグループのある施設を思い出しました。
その施設とは、「JT生命誌研究館」。JTグループには、生命科学を主に取り扱う研究・展示施設があるんです! でも、「生命誌」って何だか聞き慣れない言葉。そこで同館のサイトを見てみると、“「生命誌」とは、人間も含めたさまざまな生きものたちの「生きている」様子を見つめ、そこから「どう生きるか」を探す新しい知 ” と書かれていました。生きものの体の仕組みや生態を学ぶことから、私たち人間の生き方をも探っていく学問のようです。気になった私は、さらに詳しく調べてみることにしました。
科学から「生きる」ことを考える、ユニークな施設
JT生命誌研究館が開館したきっかけは、現名誉館長である中村桂子(なかむら けいこ)氏の発案によります。「生きものの中の一つとして人間を捉えるような生命科学が今の時代に求められている。さらにそれを突き詰めて研究し、社会に広めるための場が必要だ」と、同館設立を提唱したのです。JTはこの想いに共鳴・協力し、1993年に開館。現在は、生命の進化や発生、生態系という切り口で研究を担う「研究セクター」、その研究成果や関連するテーマをわかりやすく表現し社会に届ける「表現セクター」、館の運営をサポートする「事務セクター」の3つのセクターで活動しています。
実際に現地に訪れたところ、入館してすぐに「生命誌絵巻」が迎えてくれました。これは、38億年の生命の歴史が色鮮やかに描かれた絵画で、人間もその一部として登場します。さらに、「生命誌の階段」では、壁面のイラストを見ながら一段進むごとに生命の進化をたどることができ、最後の一段には人間の姿が。他の展示物にも、私たち人間も生きものの一部であるというメッセージが込められ、来館者の感性や体感を通して伝わってくる仕掛けになっています。
他の博物館にはない、独自の世界観をもつこの施設についてますます興味が湧いた私は、ここで働く人に話を聞きたくなり、研究セクターの佐々木綾子(ささき あやこ)さんと表現セクターの齊藤わか(さいとう わか)さんの元を訪れました。
科学や生命の面白さを、皆さんに届けて分かち合いたい
「勉強する」から「感じる」ことで味わう、生命誌の旅
最初は、「生命誌という学問を勉強する場なのかな?」と思っていました。でも展示を見ていると、知識を得るだけではなく、「生きているってどういうことだろう?」と自然と考え始め、自分の生き方まで見つめる時間に。「生命や生きものから、生きていることを考える場」とはこういうことなんだ! と実感しました。JT生命誌研究館はこんなふうに、生命の不思議を伝えると同時に、人の生き方に問いを投げかけ、考えるきっかけを来場者に届けています。まさにこれは、「心の豊かさ」にもつながっていると感じました。
生命誌を通じて命の不思議さや生きものの面白さを知って、とっても心豊かな時間を過ごすことができるJT生命誌研究館。ぜひ、もっと多くの人に知ってもらいたい! 次は子どもと一緒に訪れて、生命の歴史に触れる感動と楽しさを分かち合いたいと思います!
JT生命誌研究館
開館時間 10時~16時30分
入館料 無料
休館日 月曜日、年末年始
住所 大阪府高槻市紫町1-1
