JTがアーティストとコラボ! 現場の声が形になり、反響を呼んだ“JT×音楽”の新たな取り組み

これ、本当に“JTの音”⁉ JTの森の音や将棋の駒の音、バレーのホイッスルまでもが、アーティストの手でカッコいい音楽に変身! SNSで注目を集める「JT Rhythm Loop」の制作秘話をお届けします。

読了目安時間約9分

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JTグループの活動が音楽に⁉ 新たなコンテンツとは

 

何気なくJTのサイトを眺めていると、カッコいい音楽が耳に入ってきました。詳しく動画を見てみると、「将棋日本シリーズ」、「JTの森」、「JT男女バレーボールチーム」など、JTグループにまつわるさまざまな音をベースに音楽ができています。また、その活動の現場へアーティストが実際に足を運んだ上で、楽曲を作っていることも分かりました。

調べたら、ネットニュースやテレビなどの各メディアでも話題になっており、僕のような世代に見られているらしい……。詳しく知りたくなり、さらにリサーチしてみました。

 
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“JTグループの音”をリミックスする「JT Rhythm Loop」

 

この動画は、「JT Rhythm Loop」というのだそう。JTグループの事業や取り組みにまつわる音をサンプリングして生み出された音楽と、映像をリンクさせたコンテンツ。音楽を担当しているのは、tofubeatsさん、SO-SOさん、Matt Cabさんといった個性豊かなアーティスト。アーティストごとに、音楽にフォーカスしたミュージックビデオと、音楽制作の想いを聞くインタビュー動画の2種類で展開されています。

ミュージックビデオで感覚的に多様な企業活動を訴求するスタイルは、先進的な手法として、企業広告やマーケティングの事例を紹介するメディアでも取り上げられました。また、広告色を抑え、音楽などを用いて、日常になじむ形で企業を知ってもらうブランディング手法としても評価をされています。

 
将棋大会のチェスクロックや、森林保全活動のチェーンソー、バレーボールのホイッスルなど、
さまざまな音源を組み合わせてひとつの音楽に仕上げる
 

それにしても、企業活動にまつわる音を音楽にするって発想が面白い。カッコいいアーティストとコラボをしていて、僕にも“刺さる”動画です。 しかも、僕も行ったことがある将棋大会やバレーボールの試合会場に、アーティストが実際に来ていたなんて……! この企画、どうやって形にしていったんだろう。そんなコンテンツの裏側が気になったので、「JT Rhythm Loop」を担当したJTの鈴木 蘭(すずき らん)さんと、JTクリエイティブサービスの平井健斗(ひらい けんと)さんに、お話を聞きました。

 
 
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一緒に始めたからこそ、妥協しない――新しい挑戦への想い

 
ゆうと: まずは「JT Rhythm Loop」の発案に至った経緯と、企画が採用された当時の気持ちを教えてください。
 
平井さん: 企画を考えたきっかけは、2年前に研修の一環で開催された社内コンペです。私が所属するJTクリエイティブサービスのコミュニケーショングループは、JTグループのインハウスエージェンシーとして、グループ内のコンテンツ制作やイベント運営などを担っています。コンペで出されたお題が、「JTグループのことを知って好きになってもらえる動画制作」というものでした。コンペのチームで企画を考える過程で、学生時代にJT のCM「想うた」シリーズを見て、JTのメッセージと音楽との親和性に感動したことを思い出し、音楽にまつわる企画を練ることに。音楽や動画のトレンドを調査し、JTの認知獲得における現状も分析した上で、企画を設計していきました。結果、社内で高評価をいただいたので、JTに発案することとなりました。企画の採用が決まった時は、動画や特設サイトを一気に制作する不安もありましたが、「やったー!」という気持ちが強かったですね。
 
ゆうと: 学生の頃にJTと音楽の相性をすでに見極めていたなんて、さすがです! また、そのアイデアを論理的に企画の形にして、実際に提案し、実現にまで至ったという経緯にも驚きました。一方、提案を受けた鈴木さんは、企画を見てどのような感想を抱きましたか?
 
鈴木さん: エンターテイメント性と企業プロモーションのバランス感が良く、自信をもって採用できる企画だと思いました。世代別の企業認知度を踏まえ、“他の世代よりも認知の低い20~30代にいかにしてJTを知ってもらうか”は、私たちが模索している課題の一つ。その解決のためにJTクリエイティブサービスとは日頃からこまめにコミュニケーションを取って、さまざま施策に取り組んでいるんです。「JT Rhythm Loop」は一緒にコンテンツを作る仲間として、JTが抱えている課題の解決につながる企画だと感じましたね。
 
ゆうと: まさに僕の世代がターゲットの動画だったんですね。鈴木さんの話していた課題感を踏まえて、企画を具現化させるにあたり、平井さん自身が困難だと感じたところはありますか?
 
平井さん: 鈴木さんも言っていた通り、企業プロモーションとエンターテイメント性のバランスが難しかったです。企業視点の発信だけだと、20~30代には刺さらない可能性がある。一方で、エンターテイメント性を高めすぎると、アーティストのミュージックビデオのようにも見えかねない。あくまでもJTグループについて知ってもらうという前提で、それでも楽しく見てもらえるカッコいいコンテンツを作るべく、鈴木さんや私たちJTクリエイティブサービスのメンバーに加えて、コンテンツ制作に長けた協力会社も巻き込んで制作チームを結成しました。
 
ゆうと: 協力会社も含めた“ワンチーム”の体制で取り組んだんですね。
 
鈴木さん: はい、若手の制作メンバーに参加してもらい、彼らのセンスも頼りにして、チーム一丸となってプロジェクトに臨みました! 始動当初は、平井さんたちのコンペでの案以外にも、さまざまなアイデアが出ました。メンバーでたくさん議論を重ねて、企業色とエンタメ性の表現におけるベストなバランスを模索。結果として、「JT Rhythm Loop」では「JTグループの取り組みに触れ、感じてもらうことを大切にしたい」という想いから、「JTグループの活動の場で音を収録し、映像を撮影する」、「アーティストの方にも現地に赴いていただき、実際の現場を体験した上で楽曲を制作していただく」という方向性でまとまりました。
 
平井さん: 収録や撮影の当日はもちろん、撮影前の下見にも私たちも現地まで同行し、移動中の車の中でも撮影スタッフと話し合いました。他にも、少しでも気になることや相談事があると、皆で打ち合わせを重ねました。そんなコミュニケーションを何度も繰り返すことで、だんだんと全員の意思が通じ合い、コンテンツの理想像が統一されていった気がします。
 
 
ゆうと: 話し合いを通じてひとつの“チーム”になっていく、すてきなストーリーですね! 制作において、特にこだわったポイントを教えてください。
 
平井さん: ミュージックビデオとインタビュー動画、どちらにもこだわりがあります! まずミュージックビデオでは、音楽を聴きながら“小気味よく”見ていただけるよう、映像と音のリンクには特にこだわりました。さらに、アーティストの方の個性に合わせて、動画のカットやトーン、効果も細かく調整しています。例えば、ヒューマンビートボックス(※)が持ち味のSO-SOさんの動画であれば、ライブ感を引き出すために長めのカットを用いるなど、表現方法に工夫を凝らしています。ぜひ見比べて、その違いを体感してほしいですね。

また、インタビュー動画では、“どんな人が見ても分かりやすく、楽しめる”ことを大切にしました。例えば、音楽の専門知識がない方でも理解しやすいように、アーティストがサンプリングされた音について話している場面では、その音が実際に鳴っている映像を織り込んでいます。さらに、アーティストのファンや音楽が好きな方に向けては、楽曲制作の裏話に加え、制作中の真剣な表情やパフォーマンス中の姿など、“素の表情”が垣間見えるカットも盛り込みました。初めて見る方もコアなファンの方も楽しめるよう、幅の広さを意識して編集しています。

※ ヒューマンビートボックス……口や喉などの発話器官を使って、ドラムマシンやベースのような音を作り出すパフォーマンス

 
鈴木さん: いずれの動画も、アーティストの個性や音楽は生かしつつ、JTの取り組みがしっかり伝わることを意識して制作しています。一緒に始めたプロジェクトだからこそ、議論を重ねながらどちらの動画も細部までこだわり抜いています。
 
 
ゆうと: それぞれの動画に、そんな工夫やこだわりが詰まっていたとは……! その映像の主役である、楽曲の制作についてもぜひ教えてください。アーティストとはどのようにコミュニケーションを取ったのでしょうか?
 
鈴木さん: 実際に音楽を制作していただく際には、アーティストのファンの方々に喜んでもらえる楽曲になってほしいという想いが強かったので、アーティストの皆さんには「現地に行った時の印象を表現してもらえるとうれしいです」とだけお伝えし、あとは現地で感じたことをそれぞれの感性をいかして表現していただきました。
 
平井さん: そんな依頼を踏まえてできた音源を初めて聞いた時は、鳥肌が立つくらい感動しました。バレーボールのスパイクやトスの音、将棋の駒出しやチェスクロックの音、森の中を歩く音など、それぞれ2秒ずつ程度のちょっとした音が素晴らしい音楽に生まれ変わって、プロのすごさを実感しました。
 
鈴木さん: 特に印象に残っているのは、アーティストのtofubeatsさんが、バレーボールのホイッスルに音階を付けてメロディーに落とし込み、「ホイッスルの音色の魂というか、雰囲気を引き継いで表現したかった」と語ってくださったことです。音楽が持つエンターテイメント性で、JTグループの活動を伝えたい――そんな両立を目指す私たちの想いを受け止めてくれている! と感激しました。
 
ゆうと: 苦労があったからこそ、感動も大きかったと思います。僕もお二人から話を伺い、全員が一丸となればこんなにもカッコいい音楽が作れるのかと、グッときました。公開後には、どのような反響がありましたか。
 
平井さん: 現時点(2026年1月)で、SNS各種プラットフォームでの総表示回数は488万回を超えました。他にも、たくさんのコメントをもらい、100を超えるメディアに取り上げていただいています。意外なところでは、「将棋で使うチェスクロックの音だ!」とか「将棋会場に撮影で来ていたなんて!」といった将棋ファンからの声など、音源の元となった施策に関心がある層からの反応もありました。でも、やっぱり個人的には「カッコいい」「センスいいじゃん」という率直な感想がうれしくて。SNSのコメント欄をスクリーンショットして、自分用に残しています(笑)。
 
鈴木さん: 身の回りでは社内外問わず、「このコンテンツ面白いね」と言ってもらうことが多くありました。「面白い」と言ってもらえるのは素直にうれしかったです。またコンテンツに対するお問い合わせもいただき、JTの取り組みが誰かに届いているのもうれしく感じました。ターゲット層の方からもたくさん反応をいただいたので、“JTのことを20~30代の方に知ってもらう”という課題解決に少しでもつながっていればと思います。

また反響を受けて、第2シーズンの公開も決まりました。現在は準備を進めている段階です。新たなJTグループの音を収録し、第1シーズンとは異なるアーティストが加わります。こちらも楽しみにしてもらえるとうれしいです。
 
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“センスがいい”動画で、豊かな時間を届ける

 

鈴木さんと平井さんから話を聞いたあとに改めて動画を見てみましたが、やはり音楽や映像がどれもハイクオリティで、とにかくカッコいい。それでいて、企業の活動もしっかり伝わることに驚かされました。これまでにお二人が感じてきたJTのいいところを、今回の作品に余すことなく生かしたのだろうと感じました。

最初は「“センスがいい”動画だな」と軽く思っていたけれど、裏にはこんなこだわりがあったとは……。この動画を見て楽しんでもらうことで、豊かな時間を届けられているし、それでいてJTグループのことも知ってもらえると考えたら、僕もうれしくなりました。今後の動画も本当に楽しみ。また、僕も「こころノート」で、JTグループの魅力がより伝わるよう、引き続き取り組んでいきたいです!

profile

担当社員の
ひとことプロフィール

(左)鈴木 蘭さん。JT パプリックリレーション部。心の豊かさを感じる瞬間は、ぼーっとしている時。いろいろなことを考えたり、思いを巡らせたりする時間が豊かなひとときなのだそう。
(右)平井健斗さん。JTクリエイティブサービス プランニングチーム。最近、心の豊かさを感じた瞬間は、気の合う友人と伊勢神宮に行った時。新幹線や電車を乗り継いで片道4時間近くかかったけれども、車窓から風景をゆったりと見ている時に、心の豊かさを感じたそう。

※プロフィール掲載内容は2026年1月の取材当時のものです

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