加工食品事業

事業Purpose

食事をうれしく、
食卓をたのしく。

加工食品事業のPurpose「食事をうれしく、食卓をたのしく。」は、我々の提供する商品・サービスにより、お客様が食事を通じて価値を実感いただくことで実現します。それは、単に商品がおいしいだけでなく、品質が守られていて安心できる、手に取りやすい価格・売り場で販売されている、多様なニーズにお応えしているなど、これまで時代が変わる中で我々が続けてきたことです。

テーブルマークの主力商品である冷凍麺は、売上数量で昨年ギネス世界記録™に認定されました。他にも、冷凍食品ではうどん、お好み焼、たこ焼、肉だんごのカテゴリが国内シェアNo.1*です。常温食品のパックごはんも、今年発売30周年を迎えました。調味料は海外に4つの製造拠点を持ち、世界20カ国以上に展開しています。

これらは我々のPurpose実現に向けた取り組みをステークホルダーの皆様が認めてくださった成果です。今後もより多くのお客様に価値をお届けできるよう邁進します。

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富士経済「2025年食品マーケティング便覧」冷凍うどん、冷凍お好み焼き、冷凍たこ焼き、冷凍肉団子・ミートボールカテゴリ2023年実績

中込 敬介

執行役員 食品事業担当

業界概要

日本の加工食品市場は、共働き世帯の増加やライフスタイルの変化に伴う調理の簡便化や時短化ニーズの高まりを背景として、堅調に推移してきました。さらに、テレワークの普及などを背景とした家庭内での食事頻度の高まりにより、改めてその保存性や簡便性、利便性などが評価され、外食需要の回復などコロナ禍前への回帰が見られる足元においても、需要は堅調に推移していくものと考えています。

日本の人口は近年減少局面を迎えていますが、外食産業における人手不足等を背景に、加工食品の需要は引き続き高まっていくものと考えています。

一方で、流通各社でのプライベートブランド製品の拡大や卸売企業の業界再編などの販路の動向に加え、人手不足に起因する人件費・物流費の高騰や国際相場・為替変動による原材料価格変動等については、引き続き注視していき、戦略的に対応策を検討・実施していきます。

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事業概要

加工食品事業では、冷食・常温事業、調味料事業を展開しています。

冷食・常温事業はテーブルマーク株式会社を中心として、冷凍さぬきうどん、冷凍お好み焼、パックごはんなど、日々の食卓でご愛顧いただける簡便でおいしいブランドを複数展開しています。

調味料事業は富士食品工業株式会社を中心として、手軽に本格的な調理香を付与できる調味料や酵母エキスなど、独自技術を活用した製品を外食産業、加工食品メーカーにお届けするとともに、米国、アジア各国の海外4カ所にも拠点を持ち、多岐に亘る分野で事業展開しています。

加工食品パッケージph1
加工食品パッケージph1

過去5年間の事業パフォーマンス

売上収益は、コロナ禍による需要変化の影響はあるものの、主力製品を中心とした販売は堅調に推移しています。調整後営業利益は、原材料費等の事業コストの大幅な上昇が継続する中、価格改定の実施に加え、製品構成の改善や最適生産体制の構築を通じたコスト低減等により、着実に成長しています。

2024年度の売上収益は、冷食・常温事業を中心とした価格改定に加え、外食需要の回復などを背景とした調味料事業における販売伸長により、前年度比2.2%増となりました。

また、調整後営業利益は、原材料費等の高騰があったものの、価格改定効果を含む増収影響などにより、前年度比17.8%増となりました。

売上収益・調整後営業利益(億円)

売上収益・調整後営業利益(億円)- 図
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事業戦略

加工食品事業はJTグループの利益成長を補完する役割と位置付け、国内の利益成長と海外展開の加速に取り組んでおり、次の事項を基本戦略に据えています。

  • 高い市場シェアを持つ主力商品の価値向上による国内収益基盤の強化と利益成長
  • 日本食の普及等を背景に事業機会が増大する海外市場へ、国内で培った味づくりの技術をベースに展開を加速
  • 将来の食の課題へ研究開発などの事業活動を通じ対応することでJTG加工食品事業パーパスの実現

サステナビリティに関する考え方

ステークホルダーの皆様とともに、食に関する社会課題に取り組み、食を通じて、心豊かなひとときを育んでいきたいと考えています。

持続可能な自然や社会づくりに貢献していくためのJTグループマテリアリティと、それを踏まえたJT Group Sustainability Targetsに基づき、サステナビリティの取り組みを推進します。

具体的には、多様化するお客様の価値観や関心に寄り添ったフードインクルージョンへの貢献、製品や製造プロセスの環境負荷軽減に関する取り組み、私たちの事業Purpose実現の根幹をなす食の安全に関する取り組み等を推進します。

ケーススタディ①

安全・安心で高品質な
商品の提供
マテリアリティ

良質なガバナンス

ターゲット項目

安全・安心で高品質な商品の提供

加工食品事業では、事業Purpose「食事をうれしく、食卓をたのしく。」の実現に向かって、安全で高品質な製品をお客様にお届けするために、フードセーフティ、フードディフェンス、フードクオリティ、フードコミュニケーションという4つの視点で安全管理の徹底を図っています。これらの取り組みは、製造部門や品質保証部門が行うだけではありません。食品安全の重要性を全社員が共有する文化を醸成し、製品開発からお客様に製品をお届けするまでのすべてのバリューチェーンにおいて、全社的な品質保証体制により推進しています。

食の安全を管理する4つの視点

フードセーフティ/フードディフェンス/フードクオリティ/フードコミュニケーション

ケーススタディ②

「BEYOND FREE(ビヨンドフリー)」の提供
マテリアリティ

お客様の期待を超える価値創造

ターゲット項目

フードインクルージョンへの貢献

加工食品事業では、多様化するお客様の価値観や関心に寄り添い、誰もが食べたいものを自由においしく楽しめ、健やかな毎日が維持できる世界を目指した高付加価値商品の開発、提供に取り組んでいます。

その一環として、テーブルマーク株式会社では、植物素材をメニューごとに厳選し、味や見た目はもちろん、香りや食感にまでこだわって植物由来のおいしさを味わえる「BEYOND FREE(ビヨンドフリー)」ブランドを展開しています。

2025年からは、より多くのお客様に価値をお届けできるよう、自社ECチャネル「BEYOND FREE」に加えて大手ECモールでの販売や、飲食店向けの業務用商品の展開も開始しました。これからも、植物由来の可能性を信じ、素材の力を模索しながら新しいおいしさを届けていきます。

植物由来、自然体。植物を摂る。いいリズムはじまる。 BEYOND FREE
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