JTマーヴェラス
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「全員バレー」で開幕5連勝を飾る

2015/11/26COLUMN

2シーズンぶりとなった、地元大阪でのホームゲーム2戦目。前日の試合に続き、会場には多くのJTマーヴェラスファンが訪れていた。JTマーヴェラスは、会場に駆け付けた地元大阪のファンの期待に応えるように、成長した強さを示す試合を展開する。まさに今リーグJTマーヴェラスが掲げる、全員で守って、全員で攻める「全員バレー」を展開し、相手を圧倒したのだ。

「全員バレーができていた」とオヌマー・シッティラックが試合を振り返ったように、それは、第1セットから形となって表われた。

第1セット。立ち上がりこそ4-6と相手にリードを許すが、JTマーヴェラスはすぐさま試合の流れを自分たちの方へと手繰り寄せていく。奥村麻依を中心に統率されたブロックラインと、リベロ・小幡真子を中心としたレシーバー陣の的確なポジショニングによってスパイクコースを封じ、相手のスパイクミスを誘ってサイドアウトを奪うと、続けて、ブロックにかけた相手のスパイクを小幡が拾い、セッター・田中美咲はレフトサイドに構えるオヌマーへトスを供給。オヌマーがこれをきっちりと決めて6‐6の同点とする。さらに、JTマーヴェラスの豊富なアタッカー陣が攻め立て11‐7とし、一気に4点のリードを奪う。その後は粘る相手を前に一進一退の攻防が繰り広げられるが、スパイクを全員で拾い、攻撃へとつなげるJTマーヴェラスは順調に得点を重ねていった。

そして、迎えた18-14の場面から、今度はブロックで自分たちのリズムを作っていく。奥村と田中(美)のブロックで相手エースのスパイクを立て続けに止めるなどして連続4得点。21-14と点差を7点に広げると、ここで相手チームの監督はタイムアウトを要求。しかし、タイムアウトが明けてなお、JTマーヴェラスはつかんだ流れを手放さなかった。田中瑞稀の豪快なバックアタックなどで得点を重ねたJTマーヴェラスは、攻守が噛み合い25-18と7点の差をつけて第1セットを先取する。最後まで、相手に流れをゆずらなかった。

第2セットは、第1セットの勢いそのままに一度もリードを許すことなく試合を展開する。「“ハードワーク”ということを意識して試合に挑んだが、みんな足を動かして守備ができたことが大きかった」と芥川愛加が言うように、コートにいる選手全員が惜しみないハードワークでボールを追いかけて攻撃へとつなげ、25-19と危なげなく第2セットも連取した。

そして迎えた第3セット。ストレートでの勝利を目指すJTマーヴェラスであったが、出だしに相手のサーブに苦しみ守備陣形を乱されると、3本連続でスパイクを決められ0-3と先行を許してしまう。しかし、芥川が流れを呼び込む3本連続ブロックを決めてスコアを3-3の同点に戻すと、ここから勢いに乗ったチームは、第1セット、第2セットと同様に試合を優位に展開していく。

躍動したのはスターティングメンバーだけではない。途中からコートに立ったJTマーヴェラスの選手たちも、コートに新しい風を呼び込み、惜しみないハードワークで「全員バレー」に徹した。例えば、セッター・山本美沙だ。この日、第2セット途中から出場し、第3セットはスタートからコートに立った山本は、気持ちを全面に出した思い切りのいいプレーでチームに貢献。サイド陣を中心にトスを配給すると、これにサイド陣がきっちりと応えて14-10とし、点差を4点に広げる。

山本は、試合中の自身の心境について言った。「心拍数が上がっていて、緊張していると自分で分かっていた。だからこそ、自分らしく笑顔で元気に頑張ろうと思った」と。さらに「ミスしても死ぬわけではないし、思いっきりやろうと思っていた」と言葉は続いた。

JTマーヴェラスに入部して1年目。実戦での経験は浅いが、頼もしいアタッカー陣を信じてトスを上げ続けた山本は、得点が決まるたびに、誰よりも最高の笑顔で歓喜の輪に加わり、チームに活力を与えていた。

しかし、セット中盤は、堅いディフェンスから攻撃に転じてくるなど粘る相手を、JTマーヴェラスはなかなか引き離せないでいた。徐々に点差を詰められ拮抗したままセット終盤の戦いへと突入したところで、流れを変えるべく吉原知子監督が動いた。16-14の場面で橘井友香を、18-16の場面で高橋昌美をコートに送りこむ。橘井と高橋は、セット終盤の拮抗した場面に臆することなくレフトからスパイクを決め、チームに新たな勢いをもたらして詰め寄る相手を退ける。そして、芥川が相手とのネット際の攻防を制し、24-21とリードを保ってマッチポイントを迎えると、セッター・山本は最後のトスを高橋に上げ、高橋はこれを力強く打ち抜き25-21。ベンチスタートの選手の活躍もあり、第3セットも連取したJTマーヴェラスが、セットカウント3-0のストレートで勝利を収めた。

地元大阪で多くのファンが見守る中、2試合ともストレートで勝利したJTマーヴェラス。スタートからコートに立った選手だけではなく、ベンチメンバーも活躍し、まさに「全員バレー」で得た勝利だったといえる。しかし、勝ってなお吉原監督は試合後このように述べた。「ここまでは順調にきているが、まだ精度を上げていかないといけない。これから先はもっと大変なことがあるだろうし、このままだといつか足元をすくわれる」と。それは、選手たちも理解しており、全てにおいて精度を上げていかなければいけないと口を揃えて語っていた。 今リーグはまだ5試合を終えただけであり、JTマーヴェラスが見据える「2015/16V・チャレンジマッチ」に向けてまだ走り出したばかりだ。目標の舞台で最高の結果を得るためにも、今日のような「全員バレー」を貫き、そして、実戦で出た課題を日々の練習で克服して、チームはさらに躍進していく。

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