JTマーヴェラス

ウィークポイントを克服する選手たち

2016/02/17COLUMN

「2015/16V・チャレンジリーグⅠ」初戦から無敗のJTマーヴェラス。大野石油広島オイラーズとの一戦も25-16、25-19、25-23とストレートで勝利し、連勝を18に伸ばした。

田中美咲は試合前のチーム状況について、こう話した。

「ここ何試合かは、チームのリズムがうまく作れなかったり、なんとなくギクシャクしている部分があったんですけど、今日は『初心に戻ってハードワークしよう!』と心がけて試合に取り組みました」

第1セット、JTマーヴェラスはネット幅を目いっぱいに使ったセッター・田中(美)の多彩なトスワークで連続得点を要所で重ね、終始リードした状況で試合を展開。だが、3-1の場面や10-7の場面などのラリーが続く展開では、なかなか得点につなげることができないでいた。

「序盤はフォローが甘くて、シャットされたらそのまま・・・・・・ということが多かった」

奥村麻依はこのときの状況をこう振り返った。続けて話す。

「タイムアウトのときに監督から『粘り強くいかなきゃ。しっかりフォローに入ろう』と言われて。その後は、しつこくフォローにいけるようになった気がします」

JTマーヴェラスが先行する中、試合は終盤を迎える。そして、19-14の場面で再びラリーの続く展開に。ここで、奥村の言葉通り、粘り強くフォローに入り、攻撃の態勢を整えたJTマーヴェラスは、オヌマー・シッティラックの硬軟を織り交ぜた巧みな攻撃で相手の陣形を乱した後、奥村とオヌマーの2枚ブロックで相手の攻撃を封じる。20-14と6点のリードとともに、試合の主導権を完全につかんだJTマーヴェラスは、この勢いのまま第1セットを25-16で先取した。

第2、第3セットは第1セットでの改善点をプレーで表現するJTマーヴェラス。そんな中、選手たちはそれぞれに今シーズン強化してきた練習の成果をコートで発揮していく。

「(先週まで)サーブキャッチが返らなかったり、スパイクもタイミングが合っていなかったんですが、今日はそれを修正できたと思います」

田中瑞稀は自身のプレーについてこう振り返った。また、田中(美)もこう話す。

「最近は、ブロックを強化して練習しています。試合中、少しでもブロックが違ったら、タイムアウトのときにコーチから逐一アドバイスをもらっています」

この一戦、一度も逆転は許さなかったものの、相手がブレークを重ねる中、JTマーヴェラスはサイドアウトを奪うことに終始するような拮抗した展開も見られた。しかし選手たちは焦ることなく、自身の役割を全うし、メンバーを信じて、試合に挑んでいた。

「(今回の試合では)苦しい場面でサイドが二段トスを決めてくれたり、フォローに入ってくれた点がよかったと思います」

奥村は今回の試合をこう振り返った。また、田中(美)は、昨シーズンとは違う“自身の変化”について話す。

「今シーズンは、ミスが出てもしっかり自分の中で気持ちの切り替えができるようになって、次のプレーに影響しなくなったと思います」

田中(瑞)も力強く語る。

「サーブで狙われることが多いんですけど、昨シーズンは攻められると『また来る・・・・・・』と(弱気に)思う部分があったんですけど、今シーズンは『全部打ってこい! 狙って来い!』と思うようになりました」

「2015/16V・チャレンジリーグⅠ」も終盤に入り、吉原知子監督のもと培われたプレー技術やメンタルが、選手たちの“身体の一部”として確実に備わってきていることが試合から見て取れる。しかし、選手たちはまだまだ自身のスキルを高めていこうと意欲的だ。3月5日(土)・6日(日)に行われる「2015/16V・チャレンジマッチ」でどのような試合を見せてくれるのか。今から楽しみだ。

JTマーヴェラス
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