JTマーヴェラス

本当の意味で“チーム”になってきた

2016/09/01INTERVIEW

本当の意味で”チーム”になってきた

北海道芦別合宿における吉原知子監督のインタビューをお届けします。

全体的なレベルアップ

今回の北海道芦別合宿では、技術力もチーム力も組織力も体力も、全てにおいて精度を高めていきたいと思っています。もっと良い身体を作って基礎体力を上げていきたいし、例えばサーブ一つにしても戦略的に使えるようにバレーボールの理解度を高めていきたいと考えています。
普段、練習メニューに関しては、月や週ごとに大きなテーマをもって取り組んでいます。中でも合宿においては、毎日練習後にスタッフ同士で「今日、この練習内容をうまく伝えられてなかったかな」とか「この練習を取り入れた方がいいよね」などと話し合って、次の日の練習メニューを決めるようにしています。ただ、前日に紙の上でメニューを決めていたとしても、選手たちの当日の朝の状態をみて、「今日は少し疲れ過ぎているから、練習は控えめにしよう」と変更する場合もありますが……。
北海道芦別市での合宿環境は、とても良いです。例えば、食べものがおいしいところ。何を食するかで、筋肉の付き具合が変わってきたり、疲れの取れ具合も変わってきます。食べものがおいしいと、選手たちがごはんをしっかり食べてくれるので助かります。また、練習環境においても、プールや体育館はもちろん、走れる場所も近くにあるので、さまざまなトレーニングメニューを組むことができる。バレーボールに集中できるとてもいい環境で練習をさせていただいています。

理解力と自主性

選手たちを見ていて、昨年の合宿時と比べて変わったと感じることが2つあって。一つは、自分たちがやろうとしているバレーボールを、徐々にですが、理解できてきたんじゃないかと思う点です。例えば、「今、何ができていて、何ができていないのか」「相手から今、どんな攻め方をされていて、自分たちは何に対応できていないのか」。こういう点は、選手たちがゲームをやりながら自分自身で感じ取ったり考えないといけない部分だと思うんです。もちろん、私やコーチ陣もいろいろ研究をしたり、「これができてないよ」「これは良いよ」などと選手たちに伝えたりすることも必要ではありますが、一方で私たちの指示を待っていたら対応が全部遅れて、ゲームが悪い方向へ流れてしまうということもあるからです。少しずつできているので、今後はもっと自分たちで自身を評価できるようになってもらいたいなと思っています。

もう一つは、練習に取り組む「姿勢」です。昨年は、すごく良い練習のときと悪い練習のときとの差が大きくて。ときには、「もう、練習やらなくていいから」って1時間くらいで練習を終えるときもありました(笑)。でも、今シーズンに入ってからは、練習の雰囲気とか集中の仕方とか、そういう部分をコントロールするのが少しずつうまくなってきていると感じます。練習中に気持ちが落ちてきたとしても、「やばい! これだといけない!!」と誰かが気づいて雰囲気を高めていって、また落ちそうになっても選手たちで士気を高めていって……。練習の集中の仕方や雰囲気の持って行き方が、ちょっとずつ良くなってきているんじゃないかなと。「毎日自分たちでしっかりやらなくてはいけない!」という選手たちの意識が高くなってきたのではないかと感じています。

選手同士も昨年とは違って、本当の意味で深い繋がりが持ててきているんじゃないかと。選手同士でお互いの考えや思いを積極的に話し合っているので、相手が何を考えているのか、その考えを受けて自分がどうすべきかが分かる。本当の意味で“チーム”になってきたんだなって思います。

それと、そろそろスターティングメンバーを固めていきたいと考えています。昨シーズンは、リーグが始まってから出場メンバーを固めていくという状況でしたので、今シーズンはもう少し早くメンバーを固めて、組織力の精度を上げていきたいなと思っています。

JTマーヴェラス監督就任2シーズン目

JTマーヴェラスでの監督業は2シーズン目になりますが、今では選手、スタッフ陣がみんな「私」という人間を良くも悪くも理解してくれていると思っています。JTマーヴェラスの中で私は“監督”というより、選手たちにとって年の離れた先輩だったり、あるときは「ごはん食べなさい!」とお母さんみたいな感じだったり(笑)。
選手たちはとても敏感なので、私が疲れた顔をしていると、「トモさん、今日疲れてますね」って言ってくるんです。だから私はいつも練習に入るときは、「はい、今日も頑張るよ!」と気合をいれて出ていくようにしているんですけど……。やっぱり歳ですからね、疲れてくると顔にでますよ(笑)

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