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苦しい時こそ強くなる時期。第2Legの経験を後半戦の糧に!

2017/01/13COLUMN

苦しい時こそ強くなる時期。第2Legの経験を後半戦の糧に!

全チームとの3回戦総当たり。長いリーグを戦ううえで、おそらく最もその戦いが難しく、試練の時となるのが第2Legだ。
手探りでぶつかり合う第1Legとは異なり、互いにデータも出揃い、どんなふうに得点を取るのか。何がこのチームの武器なのか。手の内が分かった状況で戦わなければならない。全てのチームにとって、疲労もたまり始める中でも後半戦に勢いをつなげ、1つでも順位を上にするためにも負けられない戦いが続く。

未経験をどう乗り越えるか

吉原知子監督が、常々「うちにはV・プレミアリーグで主力として活躍していた選手は数えるほどしかいない」と言うように、JTマーヴェラスにとって今シーズンの戦いはいわば、全てが未知と言っても過言ではない初めての経験ばかりだ。
5勝2敗と白星が先行した第1Legとは異なり、なかなかあと一歩が届かない悔しい敗戦が続く中、選手たちはもがいていた。
レセプションも担い、攻撃面でもチームの起爆剤として欠かせぬ存在である中村亜友美が言った。
「相手が狙ってくるところも、自分がやらなきゃいけないところも、より明確になるのが第2Legです。監督からは『誰が入っても同じバレーができるように』と言われ続けています。全員が戦力であり、全員でJTマーヴェラスのバレーをすれば絶対に勝てると思うので、メンタル面や体力がきつくなっても踏ん張らなきゃ、と思ってコートに入っています」
スタメンだから不動だというわけではなく、その日の調子や相手との相性など、さまざまな要素を考慮してその時々でベストと思える選手をコートに送り出す。スタートで出た選手からすれば、交代を告げられれば「自分の調子が悪いからだ」とマイナスに捉えてしまいがちだが、吉原監督の言葉にあるように、誰が入っても同じバレーボールをするためには全員が変わらぬ戦力。それぞれが果たすべき役割を徹しよう。なかなか勝ち星が得られず、苦しい中でも選手たちは自らを鼓舞し続けてきた。

自分の役割を果たす

悔しい敗戦の後も前を見て、次の試合に向けて切り替える。
長いリーグを戦ううえでは、切り替えが大事だということは理解しているが連敗が続くと“切り替え”がなかなか難しく、悪循環も連鎖する。「調子のいいときには『どこへ打っても決まる』と思えるようなスパイクも、データに基づきブロック、レシーブが配置され、思い通りに決まらないことで余計な焦りが生まれる」と言うのはミドルブロッカーの奥村麻依だ。
第1Legに続き、第2LegでもNECレッドロケッツに敗れた後、奥村はこう言った。
「サイドのマークがきつくなる中、自分がもっと決めなきゃいけないし、実際に決められる状況があるのになかなか決められない。自分のせいで負けさせてしまったと痛感した試合でした」
だが、悔しさだけで終わるわけにはいかない。
「同じ相手に二度負けるのはすごく悔しいし、だからこそこのまま終わってしまったらダメだと思うんです。次は絶対に勝ちたいし、勝つための準備をして試合に臨みます」

ルーキーだった2013/14シーズンも、スタメンのミドルブロッカーとして試合に出場し、第1Legは連勝するなど好調なスタートを切った。だが、第2Leg、第3Legと試合を重ねる中で勝利を得られず連敗が続き、V・チャレンジマッチの末、V・チャレンジリーグに降格した。その時コートに立ち続けていたチームにとって稀有な経験を持つのが奥村であり、同期のウィングスパイカーの高橋昌美だ。
相次ぐケガに苦しみながらもリハビリを経て今シーズン、コートに復帰。第2Legに入ってからは特に大事なポイントでピンチサーバーとしてコートに立つ機会が増えた、高橋はこう言った。
「苦しい時にたとえワンポイントでも自分がコートに入るということは、それだけ重要な役割があるということだと思っています。勝てない時間は苦しいけれど、何かを変えるきっかけになりたいし、自分の役割を果たしてチームを助けたい。それが今の自分にできることだと思うんです」

苦しんで強くなっていく

前述のNECレッドロケッツ戦から4連敗が続き、苦しい状況が続く。だが、諦めるわけにはいかない。佐賀大会でのPFUブルーキャッツ戦はまさに総力戦とも言うべき試合となった。
V・チャレンジリーグⅠでも何度も対戦してきて一度も敗れたことはない。だが現在下位に沈むPFUブルーキャッツにとっても、V・チャレンジリーグⅠでも切磋琢磨してきたJTマーヴェラスは絶対に負けられない相手であり、何としても勝ちたい。その思いに変わりはない。V・プレミアリーグで二度目の対戦となった試合でも、PFUブルーキャッツが2セットを先取する苦しい展開となったが、高橋や位田愛、リベロの小幡真子などケガを乗り越えて再びコートに戻って来た選手たちの活躍もあり、リードされながらも逆転の末にフルセットで勝利を収めた。
連敗が止まり、選手たちにもようやく安堵の笑みがこぼれる。奥村や中村、スタメンでコートに立つ同期の2人を労った後、高橋が言った。
「3年前は連敗が続いてもどうしたら止められるのか分からなくて、何もできませんでした。まだ第2Legで、これからまた苦しいこともあるかもしれないけれど、まずは連敗が止まって本当によかったし、1つチームとして乗り越えられたんだと思います」

苦しい時こそ、次へつながる糧になる。吉原監督が言った。
「今はいろんな経験をする時期で、選手は本当に苦しいと思います。でも苦しんで、苦しんで、もっともっと強くなっていく時期だと私は受け止めていますし、やるべきことを明確にして次の試合に立つための準備をしていきたいと思っています」
1つずつ壁を乗り越え、一歩ずつ前へ。後半戦の戦いも、それぞれが役割を果たし、チームでひとつになって挑んでいくだけだ。

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