JTマーヴェラス

13勝8敗、4位でV・レギュラーラウンドを終え、いざファイナル6へ

2017/02/03COLUMN

13勝8敗、4位でV・レギュラーラウンドを終え、いざファイナル6へ

10月に幕を開けた戦いは、あっという間にV・レギュラーラウンドの21試合を終え、間もなくV・ファイナルステージを迎える。 万全のコンディションで臨み、V・プレミアリーグで戦う喜びを噛みしめながら幸先のいいスタートを切った第1Leg。やってきたことは間違いじゃない。そんな自信をつかみ始めた矢先の第2Legでは、「同じことは二度通用しない」とV・プレミアリーグの対応力の早さを痛感。なかなか勝てず、苦しい連敗も経験しながら、もう一度チームが1つになって戦おう、とそれぞれが壁と向き合い乗り越えるための日々を過ごした。 そして、昨年末の『平成28年度 天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会』(以下、皇后杯)を挟み、2017年の年明けと共に迎えた第3Leg。どのチームも力は拮抗しており、互いの長所も弱点も知り尽くした中で臨む戦い。それは、1戦1戦、1セット1セット、1点1点がV・ファイナルステージへとつながるもので、これまでと同様、いや、これまで以上に負けられない戦いの連続だった。

競り合いに勝てる強さを磨け

昨年末の皇后杯は「日本一を獲る」ことを目標に掲げるJTマーヴェラスにとって、今シーズン初タイトル獲得のチャンスであったが、準々決勝で日立リヴァーレに惜敗。マッチポイントをつかみながらも勝ち切れず、悔しさが残る一戦となった。
だが、ただ「悔しかった」と思うだけで終わるわけにはいかない。吉原知子監督はこう言った。
「競り合ったときに負けてしまうチームは、やはり弱さがあるということ。この負けも自分たちのプラスに変えて、もっとタフさを磨かないといけない。そう思い知らされました」
年末年始もハードワークを重ね、再び戦う気持ちにスイッチを入れたJTマーヴェラス。その成果は、リーグ戦再開から間もなく、最高の形で発揮された。
皇后杯では苦杯を喫した日立にストレート勝ちを収め、その後も岡山シーガルズ、久光製薬スプリングス、NECレッドロケッツを相手に4連勝。相手にリードされながらも諦めずにディフェンスからチャンスをつくり、自分たちのリズム、ペースになるまで我慢を重ね、時がきたら一気に逆転する。「単に“勝った”という結果だけではなく、まさに理想通りと言うべき展開で勝利を収めたことは、選手たち自身にとっても、努力を重ねて意識してきたことが結びついた成果だと思います」そう言うのは、守備の要として活躍したリベロの小幡真子だ。

「いいときはいいけれど、ダメなときは立て直せないというのがチームとしての課題でした。上位にいるチームはミスも少ないし、ダメなときに立て直す能力や、相手にやられたことに対する修正能力が高い。自分たちもそうならなければダメだし、まず自分たちがいいところを出せるようにやっていかなきゃダメだと思います。私自身もレシーブだけではなく声で支えることや、自分がすべきことを果たさなきゃと思ってずっとやってきました」

大逆転勝利で得られた自信

これまでの経験を糧として、見えた課題を克服する。まさにその象徴とも言うべき試合が、第3Leg石川大会でのNEC戦だった。
V・レギュラーラウンド1位通過という結果が示す通り、今シーズンのNECは攻守のバランスが良く、容易には崩れない。常に安定した力を発揮し続けてきたチームだ。事実、JTマーヴェラスも第1、第2Legでは悔しい敗戦を喫しており、吉原監督が「同じ相手にやられっぱなしでは終わりたくない」と口にしていた通り、V・ファイナルステージを見据え、絶対に勝っておきたいチームであったのは間違いない。
だが、そんな思いの強さが硬さにつながり、三度目の対戦となった石川での一戦も、第1セットから6-15と9点のビハインドを背負う苦しい展開となった。
ラリーポイント制で、ミスでも1点が加わることを考えればこの点差をひっくり返すのは容易ではない。しかし、コートで戦う選手たちは全く別のことを考えていたと奥村麻依が明かす。

「第1Legや第2LegでNECに負けたときは、点差に関係なく、自分の役割を果たせずに負けてしまった印象しかありませんでした。でも第3Legのときは違いました。相手にリードされていることはもちろん分かっていたけれど、年末年始の練習で相手にリードされた状況からどう戦うか、ということも想定してやってきたので、コートの中はすごく冷静に戦うことができていました。終わってから『9点も開いていたんだ』と思うぐらい」。
全員で拾い、全員でつないで、全員で点を取る。誰かが主役ではなく、1人1人が各々の役割を果たし、9点差からの鮮やかな逆転劇で第1セットを制したJTマーヴェラスは、そのまま相手に流れを渡すことなくストレートで勝利を収め、三度目の正直でNECから今シーズン初勝利。まだ通過点であるとはいえ、吉原監督も「2回戦って2回負けた相手だったので、『とにかく勝つ』ということが目標だった。とにかく勝ててよかった」と笑みを浮かべた。

チャレンジャー精神でV・ファイナルステージを戦い抜く

V・レギュラーラウンド21試合を終え、13勝8敗39ポイントで4位。
1位のNEC、2位の久光製薬、3位の日立はそれぞれ43ポイントで、NECが15勝6敗と2、3位のチームを勝ち星でわずか1つ上回っただけで、JTマーヴェラスを含めた4チームの差はほとんどない。 2シーズン振りのV・プレミアリーグ、開幕当初は多くの選手が初めて経験することばかりで戸惑い、迷い、悩みながら戦いの日々を重ねてきた。そしてこれから迎えるファイナル6、ファイナル3、ファイナルの戦いはまた、ほとんどの選手にとって未経験の場であり、想像を絶するプレッシャーも伴う、一戦必勝の短期決戦である。
これまで以上に苦しんだり、悩んだり、壁にぶつかることもあるかもしれない。だがそれでも、弱気になる必要などない。ここまで乗り越えてきた力は、確実にファイナルを戦うための糧となるはずだ。 今シーズン、ミドルブロッカーとしてレギュラーをつかみ、ほぼすべての試合でコートに立ち続けてきた寺井有美が言った。

「リーグの中盤、スパイクもブロックもうまくいかなくて、『勝てないのは自分の責任だ』と落ち込んだこともありました。でも周りの選手や監督、スタッフが支えてくれて『落ち込んでいても仕方がない』と思えるようになった。コートに入るからには責任を持って自分ができることをする。とにかく攻め続けようと思えるようになりました」
1つ1つ乗り越えて来た。
ここまでの歩みを信じて。仲間を信じて。いよいよ、V・ファイナルステージへ。負けられない戦い? 望むところだ。目指す場所はただ一つ。頂点に立つその日まで、最強のチャレンジャーとして、すべての戦いを勝ちにいくだけだ。

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