JTマーヴェラス
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V・レギュラーラウンド2位。ファイナル6に向け乗り越えるべき壁

2018/02/02COLUMN

第2Legを終え2位と高順位で迎えた第3Leg。今シーズン連敗の無かったJTマーヴェラスに立ちはだかる壁。乗り越えなければいけない困難や課題が見えた第3Legを振り返る。

3勝4敗の第3Legで見えた課題

早々にファイナル6進出を決め、V・レギュラーラウンドは2位で終了。ファイナルを目指すために、決して悲観すべき順位ではないのだが、ホームでの最終節を終えた選手たちの表情は決して晴れやかではない。
曇らせる理由は1つ。どんな状況でも「勝つこと」にこだわっているにも関わらず、終盤に来て連敗が続いていること。吉原知子監督はその都度「いい時ばかりではないからこそ、悪い時にどこまでモチベーションを高く、自分たちがやるべきことをできるかが大事」と説き続けている。だが、勝ち越して終えた第1、第2Legに対し、第3Legは唯一3勝4敗と負け越してしまったことも、笑顔ではなくややうつむき気味にさせる1つの要因だ。
だが、だからこそあえて言おう。決して悲観することはない、と。なぜなら、頂点を目指して6チームがぶつかり合う戦い、最終決戦はこれから本番を迎えるからであり、その時いかに強いチームになれるか。それこそが、チームの真価であるからだ。

奥村麻依主将が言った。
「ファイナル6となるとV・レギュラーラウンドとは違い相手チームもいろいろと研究してくるので、技術だけではなく精神面も強くなければいけません。厳しい試合が続きますが、チーム力を上げて頑張っていきたいです。」

逆境に立った時こそ自分たちの力が問われる

互いの戦い方を知り尽くした状態で戦う第3Legは、どのチームにとっても厳しい戦いが続く中ではあるが、次につながる新たな武器を磨く時でもある。
JTマーヴェラスもまさにそう。年明けから合流した内定選手の目黒優佳が、首位の久光製薬戦でも堂々としたプレーで存在感を発揮した。自身も「粘り強いディフェンスが持ち味」というように、レセプションやディグなど数字に残る守備力だけでなく、リバウンドを拾うことや、2本目のつなぎなど、細かなプレーで流れを引き寄せ、「ディフェンス力に期待して起用した」という吉原監督も「これだけ短期間の中でよくやってくれていると思います」と高く評価する。

JTマーヴェラスのユニフォームを着る多くの選手と同様、目黒も高校や大学でキャリアを重ねてきた。とはいえ、最高峰の舞台であるV・プレミアリーグは若い目黒にとって、未体験の場であり、その都度新たな発見が生まれる場所でもある。久光製薬との一戦も、まさにそんな試合だった、と振り返る。
「まずはブロックとディグをしっかりやっていこう、と話をしていたのですが、サーブで攻めきれず、簡単にいいパスを返されてしまって、久光の得意な展開にされてしまいました。そうなることも想定内ではありましたが、結局は自分たちのサーブが走らなくていい展開に持ってこられなかったところが敗因。準備してきてもその上を行くのがVリーグで、なかなか自分たちがやりたいことができないまま引きずってしまったので、悔しい結果になってしまったんだと思います」

勝ち負けがある以上、喜びも悔しさも伴う。だが今はすべてが貴重な経験で、その悔しさもこれからの成長へとつながる糧になるのは間違いない。
「逆境に立った時こそコミュニケーションを取り合って、自分たちができることを1つ1つやっていけたらいいと思います。私自身、内定選手として入らせてもらっていますが、それは関係なく自分の持ち味を発揮したいと思っているし、コートの中を盛り上げることや、レシーブの粘り強さ、そこからの速い攻撃を求められていると思うので、1つ1つチームに貢献していきたいです」
その目はしっかりと、次を見据えていた。

「1戦1戦悔いのないように」

いかなる時でもくじけるのではなく、時には自分たちの弱さや脆さと向き合い、克服し、確固たる強さを身につける。1つずつ、ステップアップを遂げるJTマーヴェラスにとって今はまさに、さらなる成長へ向けた苦難の時期でもあるはずだ。
今、目の前にある困難や課題を乗り越え、進化を遂げる。それは決して簡単なことではないが、だからこそ、乗り越えた時には大きな喜びを感じられるのは間違いない。自らのこれまでの歩みを振り返りながら、ミドルブロッカーの芥川愛加が言った。

「私自身、昨シーズンはケガとリハビリでほとんどコートに立つことができなくて、出られない悔しさもありました。でもその時に『違う自分になってコートに立ちたい』と思い続けてきたので、体の使い方や、生活面と徹底的に向き合ってきました。今、こうしてコートに戻ることができてとても幸せだし、いつ何が起こるか分からない、ということをよく分かっているので、だからこそ今を全力で、1戦1戦悔いのないようにやっていきたいです」

熾烈を極めたV・レギュラーラウンドでは取り切れなかった1勝、1点を取り切るためにそれぞれが何をすべきか。
吉原監督が言った。
「チーム内がバタバタして、うまくいっていない場合が多い。まずは自分たちのことを見直して、しっかり準備をしていきたいと思います」
必死で取り組んできたことの成果を示し、目指す頂へと駆け上がる――。一戦必勝を誓い、ファイナル6に挑む。

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