JTマーヴェラス
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悔しさをバネに変えWestern Conference 2位をキープ いよいよ決戦の終盤へ

2019/01/24COLUMN

「2018-19 V.LEAGUE」後半戦に突入。
「天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会」での敗北からJTマーヴェラスは変化の姿勢を見せる。

天皇杯・皇后杯で敗れた悔しさを力に2019年連勝スタート

2018年から2019年へ。新たな年の始まりとともに、いよいよV.LEAGUEも後半戦に差し掛かった。これまでの対戦成績からデータも揃う一方、出場機会の少なかった選手や内定選手など新たな戦力も加わり、異なる状況で各チームがぶつかり合う。1つでも上の順位でV・ファイナルステージ進出を目指すJTマーヴェラスにとっても、今まで以上に一戦必勝を誓う、負けられない戦いが続く。
先を見据えて、というだけでなく負けられない、いや、負けたくない理由はもう1つ。
今シーズンのスタートを迎えるにあたり、JTマーヴェラスが掲げた目標は「国内三大タイトルを制する」こと。約5カ月に及ぶリーグを制することはもちろん、12月の「天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会」、そして5月の「黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会」を勝ち取ることが必要となる。決して簡単なものでないことは分かっている。だが真の「日本一」と胸を張るために何としても勝ちたい。選手、スタッフ、一人ひとりがそう強く思いを抱いて昨年末の天皇杯・皇后杯に臨んだが、惜しくも準々決勝で敗れ、1つ目のタイトルを逃すこととなった。

悔しさを噛みしめながらも、主将の小幡真子はこう言った。
「自分たちの中で誰かに頼るとか、どこかに甘えがあった。それじゃいけないよ、そんな姿勢じゃ勝てないんだよ、というのを結果で突きつけられたので、今までよりももっと必死に練習に取り組んでいかなければならない、と思い知らされました」
年末年始も心身の鍛錬に励み、迎えた2019年。KUROBEアクアフェアリーズ、デンソーエアリービーズに勝利し、昨年末から数え、リーグ6連勝で迎えた久光製薬スプリングス戦。昨シーズン、決勝で敗れた相手であり、昨年末の天皇杯・皇后杯を制したのは久光製薬だ。「日本一」を目指すうえでは必然的に意識する相手であり、ただ勝つだけでなく内容も問われる相手だった。
中盤の大一番とも言うべき大事な一戦。しかし、JTマーヴェラスはこの戦いにストレートで敗れてしまう。その上「負けた」という結果以上に、内容も満足できるものではなく、後半戦に勢いをつけるためには何かを変えなければならないと痛感させられた試合になってしまった。そんな中、変化の姿勢が垣間見えたのが天皇杯準々決勝で敗れた埼玉上尾メディックスとの一戦だった。

1人に頼るのではなく全員で点と勝利をもぎ取る

この試合が初スタメンとなったミドルブロッカーのケオカラヤー・カムンタラーのサーブから始まり、林琴奈のバックアタックで先取点。これまでは打数が多かったブランキツァ・ミハイロヴィッチがスタメンから外れる新たな布陣で臨んだ一戦は、これまでとは異なるチャレンジが随所で見られた。
ケオカラヤー、橘井友香の今シーズン初スタメンだけでなく、林、田中瑞稀の両サイドからの攻撃回数も増え、その上スピードや決め方、それぞれ工夫があり、スパイカー陣が伸び伸びと気持ちよさそうにスパイクをコートに叩きつける音が響く。セッターの田中美咲は「メンバーが違っても特別意識するのではなく、相手の弱いところから攻めるよう心がけた」と言うように、1人に偏るのではなくところどころでバックアタックも織り交ぜ、レシーブも全員でつなぐ、まさに“ハードワーク”を怠らないJTマーヴェラスのバレーボールを展開した。

特に活躍が光ったのは林と田中(瑞)だ。サーブレシーブでも主軸となる林は、これまではどちらかといえば守備面での貢献が光ったが、埼玉上尾戦では序盤から速いトスや、二段トスも積極的に打ち、次々得点を決める。さらに田中(瑞)もブロックに当てて飛ばすパワフルなスパイクや、ストレート、クロスとコースを変えて相手ディフェンスの隙を突き、「ズドンッ」と叩きつけるスパイクで得点を量産。試合は惜しくもフルセットの末に敗れたが、吉原知子監督も「プレッシャーがかかる場面でこれまではミハイロヴィッチに打数が集まることが多かったが、そこで林にトスが上がり、勝負する。それだけで彼女には大きな経験値になる。このメンバーで勝つ、自分たちがやれることをやる、と1つになって戦った姿勢はとてもいい経験であり収穫だった」と振り返ったように、得られた成果は多くあり、後半戦に向け、それぞれが自信をつける経験になったのは間違いない。

事実、田中(瑞)はこう言った。
「ミハイロヴィッチ選手が入るとどうしても彼女頼みになってしまうことが多いけれど、(埼玉上尾戦では)全員が攻撃する機会が増えて、私自身も持ってきてほしいところ、決めなければいけないところで持ってきてもらえたことがとても嬉しかったし、気持ちも上がりました。シャットされてしまう時もあったけれど、思いきり攻められたという手応えはあったし、ミハイロヴィッチ選手が入った時もそこだけに頼るのではなく全員で点を取る流れ、手応えがつかめた試合でした」
勝負の時に向け、一つ一つ経験を重ね、チームの武器を増やす。負けられない戦いはまだこれからが本番。後半戦に向け、さらに進化を続けていく。

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