将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

テーブルマークこども大会OB紹介

第2回 菅井竜也七段
2003年度岡山大会・2004年度中国大会高学年部門優勝

2018/09/28最終更新(2018/07/06公開)

菅井七段大特集

2017年8月、平成生まれの棋士として初のタイトルホルダーに輝いた菅井竜也七段。
そんな菅井七段は「将棋日本シリーズ こども大会」優勝経験があるプロ棋士のなかで、初の「JTプロ公式戦」出場棋士となりました。
今回のインタビューでは、「将棋日本シリーズ こども大会」の思い出と、2018年初出場となる「JTプロ公式戦」への思いを語っていただきました。また、参加を検討している皆さんへのメッセージもいただきましたので最後まで是非ご覧ください!

  • 本記事は2018年3月時点のインタビューに基づいたものです。
  • 段位は2018年9月27日現在のものです。
  • 大会名は2012年より「将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会」に改称。

インタビュー「菅井竜也七段と『将棋日本シリーズ』

5歳で将棋を始めた将棋好きのごく普通のこどもが「将棋日本シリーズ こども大会」の参加を機に環境が一変。プロ棋士となり、2017年には王位のタイトルを手にしました。

森内先生の指導対局目当てで参加しました。

まずは、将棋を始めたきっかけから教えてください。
5歳のときに父に教えてもらったのがきっかけです。父や祖父と遊んでいるうちにどんどん楽しくなって将棋教室に通い始めました。
初めて大会に出られたのはいつでしたか?
小学1年生です。20人ほどしか参加しない町内の大会でした。
その後、小学4年生で「将棋日本シリーズ こども大会」に出場されたのですね。
森内先生(森内俊之九段)の指導対局を受けられるというのを新聞で見て、申し込みをしたのがきっかけです。それまで町内の大会しか参加していなかったのに、次がいきなり「将棋日本シリーズ こども大会」で、一気に規模が大きくなりました(笑)。
初出場のときの大会の印象は?
具体的な数は覚えていないのですが、とにかくたくさんのこどもが参加していて、「うわっ、すごいな」と驚きました。会場もきれいでびっくりしました。
結果はいきなりの準優勝でした。
準決勝で勝てたときは信じられなかったですが、決勝戦で負けたことが悔しかったです。ただそれをバネに翌年に向けて頑張ることができました。

「将棋日本シリーズ こども大会」が
その後の人生を変えましたね。

こどものころはどのような将棋の勉強をしていましたか?
初めてこども大会に参加するまでは将棋教室に通っていましたが、地方に住んでいたこともあり実戦練習の場があまりなかったので本を読んで詰め将棋や定跡を勉強していました。
それが出場後に変わったのですか?
大会後に倉敷市大山名人記念館の方に声を掛けていただいて、専門的な勉強を教えていただきました。また記念館でほかの全国大会の存在も教えていただき、さまざまな大会に参加するようになりました。
同時に将棋への取り組み方も変わりましたか?
それまでは放課後に友だちとサッカーやテレビゲームを楽しんでいましたが、1日5時間将棋の勉強をするようになりました。将棋に対する意識が大きく変わりましたし、先ほど述べた記念館からの誘いも含めて、森内先生の指導対局目当てで参加したはずだった「将棋日本シリーズ こども大会」がその後の人生を変えましたね。
インターネットでも勉強されていたと伺いました。
ある大会でほかの子どもたちがインターネットで対局していることを知りました。当時はインターネットが普及し始めたころでしたが、自宅にパソコンがありませんでした(笑)。そこで必死に頼み込んだら父親が買ってくれました。実戦練習の場を増やすことができたので、効果があったと思います。
翌年は見事優勝でした。
1年前のリベンジを果たすことができてとてもうれしかったです。倉敷市大山名人記念館で専門的な勉強を教えていただいたことも自信になって、戦うことができました。

プロ棋士として「JTプロ公式戦」に
出場できることは夢みたいです。

「JTプロ公式戦」の出場が決まったときの心境はいかがでしたか?
はじめ聞いたときは驚きました。自分にはなかなか縁のない棋戦かなと思っていましたから、本当にうれしかったです。
「将棋日本シリーズ こども大会」に出場して、その後プロとして「JTプロ公式戦」に出場されるのは、菅井七段が初めてです。
「そんなわけないだろ」と思っていましたが、そうなんですね(笑)。こどものときに初めて参加した大きな大会が「将棋日本シリーズ こども大会」でしたので、他の棋戦とは違う思い入れがありました。プロ棋士として「JTプロ公式戦」に出場できることは夢みたいです。
では大会への意気込みを
2017年の決勝では山崎隆之八段が逆転勝ちをされましたが、私もあのように粘り強く戦いたいと思っています。また今回は世代が近い若手棋士も多数出場していますので、彼らに負けないように頑張りたいです。

菅井竜也七段 「テーブルマークこども大会」
将棋以外にも友だちができて
交流も広がります

大会の思い出
初参加のときは、もともと森内先生の指導対局目当てでしたが、勝ち上がってしまったので、結局、指導対局は受けていないんですよ(笑)。ただ森内先生と森下先生(森下卓九段)の対局を観戦したときはワクワクドキドキしました。
2002年の岡山大会にて森内九段と
参加者へのメッセージ
あまり勝敗にこだわらず、自分の成果や成長につながるように一局一局頑張ってほしいです。また時間があれば「JTプロ公式戦」も観戦して、一日思い切り将棋を楽しんでほしいと思います。

菅井七段も出場した、
テーブルマークこども大会とは?

「将棋で『ココロ』を育てたい。」をテーマとして、“指して学ぶ”「こども大会」と、“見て学ぶ”「プロ公式戦」が同日同会場で開催されます。
たくさんのお友だちと楽しく将棋を指しながら、礼儀作法や集中力、考える力などを身につけられるのがこの大会の魅力。こどもから大人までまるごと一日楽しめるイベントが盛りだくさんです。ぜひ、ご家族でご参加ください。

将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会