将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2015年度一回戦第二局

対局結果

開催日:7月11日(土)会場:石川県産業展示館 3号館西面(石川県)
行方尚史八段
木村一基八段
  • 解説:橋本崇載 八段
  • 聞き手:甲斐智美 倉敷藤花
  • 読み上げ:井道千尋 女流初段

123手にて行方八段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の行方尚史八段は、9月5日(土)に広島市で行われる「二回戦第二局 中国大会」でシード棋士の渡辺明JT杯覇者と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・橋本八段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、行方八段は「金沢は6年前に『JTプロ公式戦』に初出場して以来になります。木村八段は小学5年生から知っていて、もう30年以上経ってるんですね。こどものころから数えきれないくらい指していますが、こういう大きな舞台で戦うことができてうれしく思います。明日の対局のことは、今晩これから考えます(笑)」。対する木村八段は「行方八段のことは、良いところも悪いところも知り尽くしています(笑)。彼は最近成績が良いので、ずいぶんと刺激を与えてくれています。私はまだ『JTプロ公式戦』で勝っていないので、明日はどんな手を使っても……というわけにもいきませんが(笑)、良い手を指して勝ちたいですね」と意気込みを語った。振り駒は歩3枚で行方八段の先手と決まる。

先手の横歩取りの進行から、後手は△5二玉、先手も▲5八玉とお互い中央に構える。行方八段の封じ手直後の▲8二角を見て、木村八段が△2六歩〜△2七角と猛然と攻めかかり、激しい戦いに突入。途中、木村八段にチャンスが訪れるが、それを逸してから行方八段が優勢に。行方八段は二枚馬を自陣に引きつけ、最後は木村玉を即詰みに討ち取って二回戦進出を決めた。なお、大盤解説の橋本八段の講評は以下の通り。

「横歩取りから激しい攻め合いになりました。先手の▲5六飛に対し、後手は手抜きで△2四飛と回って、△3四銀と出て攻勢に出ました。先手とすると、▲5六飛に手抜かれるのでは辛いのですよ。仕方なく先手は角交換から▲8二角としましたが、『9一の香を取って幸せになった人はいない』といわれるくらいの手です。木村八段が迫力のある攻めを見せましたが、49手目▲6三角成に△同銀としていれば、決まっていたかもしれませんね。以下、▲6一飛成△5二銀▲8一龍△2八歩成となり、この手が△4八金からの詰めろになっているのです。木村八段の△3一金は安全策でしたが、結果的にはそれが裏目に出ました。感想戦で木村八段は『飛車を見捨てる手を軽視しました』と言っていましたが、先手の飛車を見捨てて▲2七馬〜▲4九香がうまい手順でした。木村八段が攻め、行方八段が受けるという、いつもとは逆のパターンでしたが、木村八段にあと一押しあればというところで、行方八段が粘り強い受けで勝ち切りました。序盤から見応えのある将棋だったと思います」。

勝利棋士 行方八段のコメント

序盤でぼんやりしていたら、封じ手の局面ではまずくなってしまいました。こちらは分が悪い斬り合いに行くしかなくなって、禁断の▲8二角で勝負です(笑)。△2七歩に▲2一飛と切り返して勝負になったかなと思ったのですが、△2二銀が木村調の受けでやっぱりダメなのかと。その後の▲6三角成を△同銀と取られていたら、はっきり悪かったですね。△2八歩成が詰めろになるのをうっかりしていました。▲2七馬と引いて、▲4九香と打った局面では少しこちらが良くなったと思います。後手は歩がないから手が作りにくい。でも動転して指した▲6八銀が悪手で、また難しくしたかと思いました。▲7七馬で龍を追いやってホッとして、ようやく勝ちになったと思ったのは▲4四馬と出た局面です。前回、6年前に金沢で対局したときは、冬の和服しか持っていなくて超暑かったことを思い出しました。夏物は違いますね(笑)。

次の二回戦第二局の相手は渡辺JT杯覇者ですか。ディフェンディングチャンピオンですから、真っ向からぶつかっていきますよ。

棋譜

行方尚史 八段
木村一基 八段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで123手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

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