将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2015年度二回戦第一局

対局結果

開催日:8月29日(土)会場:札幌コンベンションセンター 大ホール(北海道)
三浦弘行九段
糸谷哲郎竜王
  • 解説:屋敷伸之 九段
  • 聞き手:鈴木環那 女流二段
  • 読み上げ:久津知子 女流初段

93手にて三浦九段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の三浦弘行九段は、10月12日(月・祝)に名古屋市で行われる「準決勝第一局 東海大会」で渡辺明JT杯覇者または行方尚史八段(二回戦第二局勝利者)と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・屋敷九段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、糸谷竜王は「三浦九段には研究会でも教えていただいたりしています。序盤、中盤に詳しく手ごわい相手です。明日は大勢の皆さんの前での公開対局ですので、その舞台に恥じないように面白い将棋を指したいと思います」。対する三浦九段は「先ほど、糸谷竜王から『序盤、中盤は…』という発言がありましたが、逆に言うと終盤はスキがあると思われているのだなと(笑)。実は、私は北海道で対局するのは初めてなのです。念願の札幌での対局ですので、いい将棋が指せるよう頑張ります」と意気込みを語った。振り駒はと金が3枚で三浦九段の先手と決まる。

矢倉模様の進行と思いきや、後手番の糸谷竜王が△5二飛と陽動振り飛車にして前例のない展開に。三浦九段は角道を通してから、▲3五歩から敢然と開戦。封じ手も▲4六銀と最強の手を選択して、攻めの姿勢を見せる。難しい戦いが続いたが、後手が△6二玉のうちに戦いにするという三浦九段の方針が結実した格好となった。三浦九段は初めてのベスト4進出。初出場の糸谷竜王は初戦で姿を消した。なお、大盤解説の屋敷九段の講評は以下の通り。

「先手の三浦九段が▲7七銀と矢倉を志向したのに対し、糸谷竜王は△5二飛と陽動振り飛車にしました。後手番としての作戦だったのだと思います。三浦九段は上がった銀を▲6八銀と引いて角道を通してから、▲3五歩以下の攻めに出ました。後手玉が不安定な6二にいるうちに攻めようということです。封じ手の▲4六銀に対しては後手も△4五歩と応じるしかなく、ここから激しい攻め合いになりました。先手が優勢になったのは、後手が垂らした△8七歩を▲同玉と取って次の▲7八金とした局面です。これで先手玉が安全になりましたから。糸谷竜王からすると、もっと前に△4三金と寄るタイミングを逃した気もします。また、△8三香も打たずに、単に△8七歩と垂らした方が良かったかもしれません。前例がない戦形でしたから、中盤からずっと難しい戦いが続いた大熱戦でした。非常に見応えのある将棋だったと思います」。

勝利棋士 三浦九段のコメント

序盤、糸谷竜王が陽動振り飛車に変化しました。こちらとすると、後手の玉が△6二玉の形のうちにポイントを上げておきたいのです。△7一玉〜△8二玉とされてしまって持久戦になると、△8四歩も生きてきますから。封じ手の▲4六銀のところでは、▲3四歩も考えました。以下、△2二角▲2四飛△2三歩▲2五飛のような展開です。しかし、収まってしまうとやはり持久戦になってしまいますから、▲4六銀を選びました。先手は緩んではいけないのです。73手目の▲7八金で▲7九金だと形はいいのですが、△5八歩成の筋があるのです。▲7八金ならば△5八歩成の響きが弱いですから、手抜いて勝負になると思いました。

初めてのベスト4? そうですね。でも、まだ相手も決まっていませんし、余分なことは考えずに、次もいい将棋を指せればという気持ちで臨みたいですね。

棋譜

三浦弘行 九段
糸谷哲郎 竜王
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
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1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで93手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

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