将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2015年度二回戦第三局

対局結果

開催日:9月12日(土)会場:グランメッセ熊本 展示ホールB(熊本県)
羽生善治名人
豊島将之七段
  • 解説:井上慶太 九段
  • 聞き手:香川愛生 女流王将
  • 読み上げ:飯野 愛 女流1級

92手にて豊島七段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の豊島将之七段は、10月24日(土)に大阪市で行われる「準決勝第二局 大阪大会」で森内俊之九段または深浦康市九段(二回戦第四局勝者)と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・井上九段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、羽生名人は「豊島七段は若手の中でも活躍されている棋士です。バランスがいいというか。そういう若手と戦うのは大変ではありますけれども、久しぶりの熊本大会ということで、皆さまに『面白い将棋だなあ』と思ってもらえるように頑張っていきたいですね」。対する豊島七段は「熊本に来るのは今回が初めてです。羽生名人は僕が将棋を始めたころから、ずっとトップ棋士である先生です。明日はしっかり集中して自分の力を出し切れれば、いい将棋になると思いますので頑張ります」と意気込みを語った。振り駒は歩が5枚で羽生名人の先手と決まる。

角換わり腰掛け銀となり、先手が▲9五歩を突き越す工夫を見せたのに対し、後手の豊島七段が先攻。封じ手後、羽生名人も攻め合いを志向し、一気に激しい中盤戦に突入した。豊島七段の攻めに対し、羽生名人も反撃するが、67手目の▲2八飛と引いた手が敗着となった。豊島七段が先手玉を受けなしに追い込んで攻め合いを制し、初出場でベスト4進出を決めた。準決勝は豊島七段の地元・大阪で行われる。なお、大盤解説の井上九段の講評は以下の通り。

「両者得意の角換わり腰掛け銀から、先手の羽生名人は▲9五歩と突き越す工夫を見せました。善悪は難しいというか、よく分かりません(笑)。これに対し、手番を握った豊島七段が先攻し、羽生名人が攻め合いに持ち込んで、いっぺんに激しい戦いになりました。後手は△8八歩と利かしてから、△6五銀と決めに出ました。▲同銀なら△5五角の狙いです。羽生名人も反撃しましたが、飛車先を止めた66手目の△2五歩に対し、羽生名人は「▲2八飛と引いてダメにしました」という感想がありました。▲2五同桂だったら、△7七銀以下バラされた後、△7六歩▲同金△6九角▲7八歩△5八角成と進んだときに、▲1三桂成△同香▲2四飛△2三銀▲1一角と攻める手があったようです。いろいろな変化がありますが、これなら難しかったと思います。この変化なら▲9五歩も生きてきますから。△6五桂〜△5五角と攻める形になってからは、後手が勝ちになりました。本局は全体を通して、角換わり特有の緩みのない手順で、手数は短くても見応えのある将棋だったと思います」。

勝利棋士 豊島七段のコメント

角換わり腰掛け銀で、先手が▲9五歩とするのは珍しい形だと思います。後手から攻めるのは、先手が攻めるのに比べると損なのですが、行くしかなかったので行きました。51手目の▲2四歩に対しては△2四同銀もあるところです。本譜は△2四同歩と取ったので、▲2五歩以下攻められました。▲4一銀のところでは、▲2三歩や▲6五銀もありましたし、途中はずっと自信はありませんでした。先手が▲2八飛と引いたところですか? こちらは△7七銀と打ち込むしかありません。結果的には勝利しましたが、優勢とか実感できるような間はなかった感じです。「JTプロ公式戦」はすごく流れが早いので(笑)。最後まで集中できたのが良かったのだと思います。

準決勝の大阪大会は楽しみでもありますが、しっかりとした将棋を指して頑張りたいと思います。

棋譜

羽生善治 名人
豊島将之 七段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで92手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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