将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2015年度二回戦第四局

対局結果

開催日:9月26日(土)会場:サンメッセ香川 大展示場(香川県)
深浦康市九段
森内俊之九段
  • 解説:谷川浩司 九段
  • 聞き手:室谷由紀 女流二段
  • 読み上げ:北尾まどか 女流二段

143手にて深浦九段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の深浦康市九段は、10月24日(土)に大阪市で行われる「準決勝第二局 大阪大会」で豊島将之七段と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・谷川九段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、森内九段は「(2年連続で高松対局と振られ)私は高松での対局が多いのですよ(笑)。去年は冴えない形で負けてしまったので、今年は何とかいい将棋を指したいですね。深浦九段は粘り強い相手ですので、粘り強さで負けないように頑張ります。作戦は考えてきましたので、明日お目にかけたいと思います」。対する深浦九段は「森内九段とは今まで何回も対戦していますが、棋士の中でも負かしにくい相手だと思っています。明日はこどもたちの参考になるような、いい将棋を指したいと思います。先日、一回戦勝利の賞品が届きまして。お米1年分です。お米を持って帰ると、お父さんの株が上がるのです(笑)。明日も頑張りたいですね」と意気込みを語った。振り駒はと金が3枚で深浦九段の先手と決まる。

両者得意の角換わり腰掛け銀に進行。先手が43手目▲9八香の新工夫を見せたのに対し、後手の森内九段が△6五歩と先攻。一気に激しい戦いに突入し、ねじり合いの手順が続く。森内九段が桂得から手厚い指し回しを見せるが、深浦九段も飛車切りから細かく攻めをつないでいく。互いに「詰むや詰まざるや」の難解な局面が現れるが、最後は深浦九段が森内玉を即詰みに討ち取ってベスト4に駒を進めた。なお、大盤解説の谷川九段の講評は以下の通り。

「両者得意の角換わり腰掛け銀になりました。いろいろな先後同形があるんですが、この形はありそうで、あまりないのかもしれません。深浦九段は43手目▲9八香として、森内九段の攻めを誘って、研究の局面に引っ張り込んだ感じです。深浦九段としては仕掛けさせて、▲6四角と打つ狙いです。一手一手の局面の急所が変わるような将棋で、仕掛けを含めて手順については、今後いろいろ調べてみないと善悪は分からない、それくらい難しい将棋だったと思います。森内九段は感想戦で『△7八飛成は見切り発車でした』と言っていましたが、あそこでは△6七歩成とか他にも手があったかもしれませんね。また113手目▲8五玉の局面でも、△7三桂▲同馬△同銀とする手もあったかもしれません。先手が6五の角を抜けるかどうかですが、結構難しそうな感じです。全局を通して一進一退のせめぎ合いで、素晴らしい内容の将棋でした。深浦九段は途中桂損になったので、一手間違えたら切れてしまうくらいの細い攻めだったんですが、うまく手をつないだと思います。131手目深浦九段が▲8八金と打った手が、冷静な一着でした。後手の馬を消せば、5六の地点への利きがなくなるため、後手玉に詰みが生じるんですね。飛車を2枚打った後で、自陣にしっかり手を戻して、勝ちを決めたと言っていいでしょう」。

勝利棋士 深浦九段のコメント

角換わり腰掛け銀の最新形になりました。▲9八香と上がって、穴熊を見せて、相手に攻めてもらうのは研究していた展開です。主導権は渡してしまいますけど。

途中は桂損になって、少し押され気味の感じがしていました。森内九段の△4二銀のところでは何か別の手があったのかもしれません。私は△7六桂▲同金△6七歩成▲同金△4四角のような手順を警戒していました。

本譜は飛車切りから▲4四桂で攻めをつないでいったのですが、113手目の▲8五玉のあたりも大変だと思っていました。そこで△7三桂▲同馬△同銀ですか。そこで角を抜く手があるのかどうかでしょうか。

これで久しぶりの準決勝進出ですが、実は大阪での対局は初めてなのです。相手は勢いのある豊島七段なので、気持ちで負けないように頑張りたいと思います。また、お米を持って帰れるので、それがうれしいですね。

棋譜

深浦康市 九段
森内俊之 九段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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10手進める
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棋譜を反転

まで143手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

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