将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2015年度準決勝第一局

対局結果

開催日:10月12日(月・祝)会場:ポートメッセなごや 第3展示館(愛知県)
渡辺 明JT杯覇者
三浦弘行九段
  • 解説:杉本昌隆 七段
  • 聞き手:村田智穂 女流二段
  • 読み上げ:熊倉紫野 女流初段

124手にて三浦九段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の三浦弘行九段は、11月15日(日)に東京都で行われる「決勝戦 東京大会」で深浦康市九段と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・杉本七段の講評

前夜祭での両者のコメントは、渡辺明JT杯覇者が「連続優勝が3回とか、最多勝は谷川浩司九段の40何勝とか、この大会の記録を更新するのは難しいのですが、初戦の中国大会で最長手数を更新しましたので、名前を残せたかなと(笑)。三浦弘行九段とはもうかなり局数を指していますが、この大会では初めての対戦。持ち時間が一番短い棋戦ですし、今までとは違う対局になると思います。ディフェンディングチャンピオンとして、連覇を狙って頑張りたいと思います」。対する三浦九段は「名古屋へは、解説の杉本昌隆七段に将棋を教わったりで、何度も来ています。渡辺JT杯覇者の将棋は、自分の玉だけ堅くて、相手の玉は薄いという将棋が多いような気がするのですが、本当はなかなかそんな将棋は指せないんです(笑)。行方尚史八段は中国大会で持将棋という引き分けの後、1回指し直しをして渡辺JT杯覇者に負けたわけですが、私は2回指し直しをして勝つくらいの気持ちで頑張りたいと思います」と意気込んだ。振り駒は、歩が4枚で渡辺JT杯覇者の先手と決まる。

対局は両者得意の角換わり腰掛け銀に進み、定跡通り先手の渡辺JT杯覇者が仕掛ける展開となった。56手目△4一飛と三浦九段の新手に対し、渡辺JT杯覇者が小考に沈んだところで封じ手休憩に。封じ手以降、先手の攻め、後手の受けという図式で進むが、先手の攻めがやや細く、後手が辛くも逃げ切り勝ちをした格好となった。これで三浦九段は初の決勝進出。東京大会へのキップを手にした。なお、大盤解説の杉本七段の講評は以下の通り。

「予想通り、角換わり腰掛け銀になりました。『テーブルマークこども大会』から3局とも同じ戦形でしたね。三浦九段の△4一飛がこの形では初めての手だそうですね。封じ手のあたりから、三浦九段がわずかながらリードしていたと思います。ちょっとずつ後手が“厚い”感じで、先手の攻めが細いと言いますか……。しかし、終盤にかけては、渡辺JT杯覇者の追い込みがすごかったですね。感想戦では、渡辺JT杯覇者は『ちょっと足りない感じ』と言っていましたが、三浦玉を相当追い詰めて、ことによると逆転していた局面もあったのではないかというくらいに感じました。103手目▲2三歩のところで▲3四歩とする手が感想戦で出ました。以下△5八銀成▲2二銀△同玉▲3三歩成△同玉▲3五香△4四玉▲3四角成△5四玉▲6五金△同金▲同銀△同歩▲7四龍と手は続きますが、わずかに足りないようです。本局は手に汗を握るような大熱戦で、見ていただいた皆さまにも満足していただけたのではないかと思います。終盤、渡辺JT杯覇者が猛追を見せて、三浦玉に迫りましたが、▲3四桂に対し、110手目、三浦九段が△2二歩と受けた手が冷静な一着でした。この手で先手の攻めの勢いを止めることができて、勝ちを決めたのではないかと思います」。

勝利棋士 三浦九段のコメント

56手目△4一飛は、練習将棋でやられた手ですが、そのときは咎めることができませんでした。△4一飛で△7一飛とするのは、私も指した経験があるのですが。ただ、△4一飛については、詳しく精査はしていません。突き詰めて調べると、結局お蔵になってしまうことがあるものですから(笑)。

封じ手の▲7四歩は、「そう来るだろう」と思っていました。先手は自陣が乱された上に歩損ですから、攻めに来るしかないんです。以下、飛角交換になり、途中はやや指せるような気がしていましたが、△8六歩から△7四桂と打ったのは、どうだったでしょうか。狙いをつけていた金を手順に使われて、何かあったら嫌な局面になってしまいましたので、何とか逃げ切れてホッとしました。

決勝の東京大会ですか? たくさんのお客さまの前で指すのは、身が引き締まる思いがします。恥ずかしくない将棋を指せるよう頑張りたいですね。

棋譜

渡辺 明 JT杯覇者
三浦弘行 九段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
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棋譜を反転

まで124手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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