将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2015年度準決勝第二局

対局結果

開催日:10月24日(土)会場:大阪市中央体育館 メインアリーナ(大阪府)
深浦康市九段
豊島将之七段
  • 解説:久保利明 九段
  • 聞き手:室田伊緒 女流二段
  • 読み上げ:長谷川優貴 女流二段

147手にて深浦九段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の深浦康市九段は、11月15日(日)に東京都で行われる「決勝戦 東京大会」で三浦弘行九段と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・久保九段の講評

前夜祭での両者のコメントは、深浦康市九段が「私は長崎県佐世保市の出身なのですが、小学生のときに福岡で大山康晴十五世名人と谷川浩司会長の『JTプロ公式戦』を見て、非常に興奮したことを今でも鮮明に覚えています。大阪大会は初めてなので、気持ちも引き締まります。豊島将之七段は若手のホープで、毎回対局するたびにいつも発見があり、刺激を受けています。明日は思い切りの良い将棋を指したいですね」。対する豊島七段は「(地元大阪での対局なので)知り合いの方も来られますし、気合いも入りますが、地元ということでリラックスできる感じです。ここまで勝ち上がったのは、新鮮な気持ちで指せているのが良かったのかなと思っています。深浦九段は“戦い上手”という印象がありますので、自分のペースをつかめれば。明日はしっかり集中して、いい将棋をお見せできるよう頑張りたいと思います」とそれぞれの意気込みを語った。振り駒は、歩が4枚で深浦九段の先手と決まる。

対局では、後手番の豊島七段は意表を突く角交換四間飛車を採用。お互いに角を持ち合う中、用心深く手順を進める長い中盤戦が延々と続いたが、馬を作って駒得になった豊島七段が微差ながら有利に。しかし、97手目▲4一龍に対しての豊島七段の△6五歩〜△6六銀が疑問だったかと見え、深浦九段は▲4四歩〜▲4三歩成を実現し、さらに▲4二歩と後手の大駒2枚を完封して勝負ありとなった。これで深浦九段は第30回(2009年)以来、3度目の決勝進出。決勝はどちらが勝っても初優勝の大一番となった。なお、大盤解説の久保利明九段の講評は以下の通り。

「豊島七段の振り飛車は予想していなかったのですが、後手番なので意欲的にということでしょう。私としては解説しやすくなりましたけど(笑)。非常に長い中盤戦になりましたが、後手は76手目△2八角から駒得になって、その後は微差ながらずっと後手が良かったのではないかと思います。しかし、深浦九段は持ち味である粘り強い指し回しを見せて、厚みで対抗して差をつけさせません。感想戦で豊島七段が『98手目は△6五歩を打たずに△5五銀だったですか』と言っていましたが、あそこが分岐点だったかもしれませんね。△5五銀なら難しい将棋が続いていましたね。深浦九段の▲4三歩成〜▲4二歩が決め手になりました。中盤の長い将棋でしたが、プロならではのねじり合いで、見応えのある内容だったと思います。決め手は115手目、▲4二歩と打った手が、後手の飛車と馬の2枚の大駒を封じ込めた一手です。ずっと駒得をしていたのは後手の方だったのですが、大駒2枚が使えなくなってはいけません。先手はこの歩で勝ちを手繰り寄せたと言えると思います」。

勝利棋士 深浦九段のコメント

豊島七段の角交換四間飛車は「まさか」という感じでした。大体予想は外れるものですが、私の場合、ほとんど当たったことがないというか(笑)。とにかく臨機応変に対応していくしかないと思いました。馬を作られてからは少し悪いのでしょうが、微差ですので形勢を離されずについていこうと思いました。ペースを持っていかれないようにするということですが、途中の▲4五飛など、苦心の手順が続きました。

98手目△6五歩のところで、△5五銀と打たれるのを気にしていました。本譜は角は取られましたが、▲7七同金寄で堅くなりましたから。△6七銀成と金の方を取られると、玉が薄い分まだまだ大変だったと思います。▲4三歩成〜▲4二歩で押さえ込めて、ようやく優勢を確信しました。

(3度目の決勝進出に)3度目の正直ですか(笑)。そうですね、三浦弘行九段も好調のようですので、しっかり勉強して、いいコンディションで臨みたいですね。もちろん狙っていきたいです。

棋譜

深浦康市 九段
豊島将之 七段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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棋譜を反転

まで147手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

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