将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2017年度一回戦第一局

対局結果

開催日:6月24日(土)会場:石川県産業展示館 3号館西面
糸谷哲郎八段
丸山忠久九段
  • 解説:村山慈明 七段
  • 聞き手:鈴木環那 女流二段
  • 読み上げ:伊藤明日香 女流初段

95手にて糸谷八段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の糸谷八段は、8月20日(日) に広島県広島市で行われる「二回戦第一局 中国大会」でシード棋士の豊島将之 JT杯覇者と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・村山七段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、丸山九段が「金沢は親戚がいるので、何度か来ています。糸谷八段は早見え早指しで、瞬発力のある将棋です。明日は多くのファンに見てもらえますので、集中して頑張りたいですね」。一方、糸谷八段は「金沢はプライベートで何度か来ています。丸山九段は実力者で手強い相手です。このプロ公式戦は3回目の出場ですが、実はまだ未勝利でして……。明日は初勝利を挙げられるよう、頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

振り駒はと金5枚で糸谷八段の先手と決まる。

後手番の丸山九段は得意の一手損角換わりから、24手目△7三角の自陣角の工夫を見せる。それに対し、糸谷八段も見事に対応して、決戦に備えて駒組みを見せる。中盤から激しい攻め合いとなるが、糸谷八段が徐々に優勢を築き、粘る丸山九段をそのまま押し切った。糸谷八段は宣言通り初勝利を挙げ、開幕戦を飾った。なお、大盤解説の村山七段の講評は以下の通り。

「丸山九段得意の一手損角換わりでしたが、早めに△7三角と自陣角を打つ工夫を見せました。珍しい構想です。それに対して、糸谷八段がうまく対応しましたね。▲5五角から角を再度交換してからは、やや先手のペースになったでしょうか。丸山九段は局後の感想戦で、△2七角の後の△3六銀が良くなかったと言っていました。銀がソッポに行ってしまい、スキを作ってしまった格好なんです。逆に糸谷八段はその直前に▲6八銀と引いて、飛車を渡した場合に備えていました。途中からは、両者攻め合いの激しい戦いになりました。攻めの手に対し、それを手抜いてさらに厳しい手で返す、そういう手順が続きました。64手目△5七歩成に▲2三歩成がまさにそうです。実際には糸谷八段の方が少しずつ良かったみたいですが、この攻め合いは迫力があって、観客のみなさんは手に汗を握りながら、ご覧になっていたんじゃないでしょうか。とても充実した面白い将棋だったと思います。糸谷八段は受けも強いんですが、本局は攻めに行っての勝利で、新しい一面を見せました。大きな一勝ではないでしょうか。糸谷八段の快勝譜だと思います。後手が△5六歩と金取りに打った手に対して、それを手抜いて55手目の▲6四角と打った手が非常に厳しい手でした。後手はたまらず△5三金とと金を払いましたが、この角が馬になって大活躍しましたからね。あそこから糸谷八段が優勢になったと思います」。

勝利棋士 糸谷八段のコメント

角換わりは結構指していますので、後手の△7三角も似た形での経験がありますから、特に珍しいという感じはなかったですね。▲5八飛から▲5七金と進んで、▲5五角から清算したあたりでは、先手としては勝ちやすい局面にはできたのかなという自信はありました。角換わりの将棋は、お互い攻め合うような展開が望ましいんですよ。攻めるにしろ受けるにしろ、一方的な展開はうまくないんです。△2七角と打たれて難しいので、▲6八銀のところは予定変更でした。一手待つというのがありまして。▲6四角が勝利を決めた手? そうですね。△3六角成なら▲4三と~▲3二とで金を取ってから▲7三角成という手があるんです。最後、▲6四飛成で▲4三銀とする手もあったんですが、△6九と▲8八玉△7九角▲同銀△4八飛で銀を抜く手があるかもしれないので、手堅く行きました。

今回3回目の出場で、ようやく初勝利を挙げられましたから、そこはホッとしています。二回戦、地元の広島でやれるのはうれしいですが、将棋にホームもアウェイもありませんからね。次も強敵の豊島JT杯覇者ですが頑張りたいですね。

棋譜

糸谷哲郎 八段
丸山忠久 九段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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棋譜を反転

まで95手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

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