将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2017年度一回戦第二局

対局結果

開催日:7月17日(月・祝)会場:仙台国際センター 展示棟展示室
郷田真隆九段
深浦康市九段
  • 解説:島 朗 九段
  • 聞き手:甲斐智美 女流五段
  • 読み上げ:宮宗紫野 女流初段

114手にて深浦九段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の深浦九段は、9月2日(土)に北海道札幌市で行われる「二回戦第二局」でシード棋士の渡辺明竜王と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・島九段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、郷田九段は「JTプロ公式戦は右を見ても左を見ても強敵しかいない棋戦です。深浦九段とはお互い子どもの頃からしのぎを削ってきましたので、手の内もよく知っている間柄です。昨年は必勝の将棋で二歩を打ってしまいましたので、今回は悔いのないように、チャレンジ精神で本気の勝負を感じてもらえればと思います」。
深浦九段は「郷田九段はいつも冷静で、大変な強敵です。盤を挟まなければ、大変よい先輩なのですが(笑)。対局の準備はするのですが、当日にならなければわからないところもあります。勢い良く指せればいいなと思っています。こどもたちの中には、将来の藤井四段のような子がいると思いますので、皆さんの前でいい将棋を指したいですね」と語った。

振り駒は歩が3枚で、郷田九段の先手と決まる。

後手の深浦九段は角換わり腰掛け銀から、 △8一飛・△6二金型で待機作戦。これに対し郷田九段は、▲4五桂から戦闘開始。局後の感想で「▲5五銀がやってみたかった手」(郷田九段)との言葉通り、先手が指しやすい局面になるが、深浦九段は決して諦めない。郷田九段が決め手を逃してからは、深浦九段の頑張りが功を奏し、逆転で二回戦進出を決めた。なお、大盤解説の島九段の講評は以下のとおり。

「序盤は予想通り、お互い得意の角換わり腰掛け銀になりました。後手が待ち構えているところですが、郷田九段は正々堂々と▲4五桂から果敢に仕掛けました。歩を突き捨てて▲5五銀となってみると、先手の模様が良い感じがします。深浦九段は苦しいながらも、飛車を2一に展開して活用を目指しますが、77手目▲8五銀と桂を取っていれば、郷田九段の完勝だったと思います(▲2二歩~▲3四桂打がある)。▲4四歩は格調の高い郷田九段らしい手でしたが、決めそこないましたね。その後は△8四歩や△2五銀など、深浦九段が辛抱を重ねて、郷田九段に決め手を与えません。深浦九段の諦めない姿勢がドラマを生んだと思います。お互いの持ち味が良く出た、非常に見ごたえのある将棋でした。郷田九段の▲2九歩に対して、深浦九段の108手目△5八飛成が冷静な一手でした。▲2.九歩を△同飛成とするのは、▲5六角と龍取りに引かれて事件になります。△5八飛成は、次の△5七龍を見せて非常に厳しい手になっています。最後の最後に勝ちを決めた一着ですね」。

勝利棋士 深浦九段のコメント

後手番でしたので、角換わり腰掛け銀で△8一飛・△6二金の形にして、先手の攻めを迎え撃つ作戦でした。▲4五桂のあとの郷田九段の攻めは考えたこともありませんでしたが、成立しているように思います。今すぐには正しい応手がわかりません。

△6九角~△6六桂と玉に迫ったのに対し、▲2八飛がぴったりしているので苦しい感じがしました。77手目▲8五銀と桂を取られていたらアウトだったと思います。▲4四歩だったので、すかさず△8四歩と桂にヒモを付けたのが自分らしい手だったでしょうか(笑)。苦しいなりにチャンスを待っての辛抱です。106手目△2五銀で形を決めたのが結果的には良い判断だったと思います。あれで2八飛が横に動けるようになりましたので。

二回戦は渡辺竜王で強敵ですが、最後まで諦めずに頑張りたいですね。

棋譜

郷田真隆 九段
深浦康市 九段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで114手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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