将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2017年度一回戦第三局

対局結果

開催日:7月29日(土)会場:ツインメッセ静岡 北館大展示場
山崎隆之八段
三浦弘行九段
  • 解説:屋敷伸之 九段
  • 聞き手:真田彩子 女流二段
  • 読み上げ:飯野 愛 女流1級

71手にて山崎八段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の山崎八段は、9月16日(土)に香川県高松市で行われる「二回戦第三局」でシード棋士の佐藤天彦名人と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・屋敷九段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、三浦九段は「山崎八段は意表を突く手を指すイメージがあります。悪い手ならラッキーなのですが、それが困ったことに良い手なことが多いんです。明日はたくさんのお子さんが見に来てくれると思いますので、見てよかったと思ってもらえるような対局にしたいですね」。対する山崎八段は「三浦九段は事前研究においては他の追随を許さない、そういった印象で、何をやって来るか読めない怖さがあります。こちらはどこかで手を変えないといけないのですが、自分の思った手をしっかり指せるよう頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

振り駒は、と金が4枚で山崎八段の先手と決まる。

山崎八段の横歩取りに対して、三浦九段は△2七角と変化を見せる。馬を作って力戦に持ち込むという作戦だ。その対応に時間を使わされた山崎八段だが、馬を消すことに成功して落ち着きを取り戻す。三浦八段の40手目△9四歩に対して、時間のない山崎八段は腹をくくる。▲2三歩~▲6六角の筋で攻める方針に決め、一手違いの攻め合いを制して二回戦進出を決めた。なお、大盤解説の屋敷九段の講評は以下のとおり。

「横歩取りの序盤から、三浦九段が△2七角という変化球を見せました。馬を作って、△2二歩と打つのが作戦です。山崎八段が持ち時間をかなり使わされたのは、やはり動揺もあったのだと思います。しかし馬を消せて、攻め合いに方針を決めてからは指し手が簡単になったのではないでしょうか。方針が決まっていれば、時間がなくても関係ありませんから。感想戦で三浦九段は「(▲6六角に対して)△4四角が利けば」と言っていましたが、それも難しいですね。最後▲8二銀に△7二玉は、▲6二龍△同玉▲7一銀打△7二玉▲8一銀不成から詰み。7七の桂がぴったり利いています。山崎八段の切れ味が見事だったと思います。後手が52手目△7四桂と角取りに打ってきた手に対し、山崎八段は角を逃げずに▲3一と、と踏み込みました。手順が進むと先手玉も危ない状態になりますが、▲3一と~▲3二とと金銀を取り切って勝てると踏んだのでしょう。攻め合いへの決断が紙一重の勝負を制したと思います」。

勝利棋士 山崎八段のコメント

横歩取りになりましたが、△2七角は全く予想していませんでした。△3三桂戦法は警戒していたんですが。動揺して時間を使ってしまいましたが、馬を消せたので互角以上になったと思い、少し落ち着きました。ちょうどタイミング良く、封じ手になったので一息入れることもできて、いい緊張感を保つことができたと思います。運的な要素を感じました。

40手目△9四歩は、次に△9五歩から△8七歩▲同銀△8六歩▲9八玉△9六歩を見ていますから、先手としてはゆっくりできません。▲2三歩~▲6六角の攻め合いに方針を決めて攻めました。▲3一とが勝負を決めた手? そうですね、もうこちらは行くしかないので。

最後▲4二飛と打つところで詰みが見えて勝ちになったと思いました。もう少し早くわかればいいのですが。

二回戦の相手は佐藤天彦名人ですが、強敵ですし戦い方を考えないといけませんね。頑張ります。

棋譜

山崎隆之 八段
三浦弘行 九段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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10手進める
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棋譜を反転

まで71手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

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