将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2017年度一回戦第四局

対局結果

開催日:8月6日(日)会場:福岡国際センター
久保利明王将
森内俊之九段
  • 解説:豊川孝弘 七段
  • 聞き手:山田久美 女流四段
  • 読み上げ:安食総子 女流初段

156手にて森内九段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の森内九段は、9月23日(土・祝)に熊本県熊本市で行われる「二回戦第四局」でシード棋士の羽生善治三冠と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・豊川七段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、久保王将は「森内九段は重厚な将棋で、攻めを受け止められて負けたことが何回もありますから、その辺を考えて指さないといけません。昨年豊島八段は福岡で勝って優勝していますので、今年も福岡で勝った棋士が優勝するよう、頑張りたいですね」。一方、森内九段は「久保王将は今年王将を獲得して勢いがあります。捌きのアーティストと言われ、駒の活用がうまく、私の重い将棋とは好対照で軽快な将棋です。幸いにも今将棋ブームで、多くのお客さまにご来場いただけると思いますし、台風を吹き飛ばすような将棋を指したいですね」と意気込みを語った。

振り駒は、歩が3枚で久保王将の先手と決まる。

久保王将の▲6六歩に対し、森内九段は意表の△3二飛。戦前の予想を覆して、森内九段の石田流三間飛車に対して久保王将の居飛車急戦という戦型となった。封じ手の▲3六歩から両者一歩も引かない全面戦争に突入。先手は桂得するも、薄い陣形のため簡単ではなく、後手は58手△4八歩と垂らして、もたれて指す。懐を広げる△9四歩~△6四歩など、随所に森内九段らしい受けを見せて久保王将を振り切り、2010年(第31回)北海道大会以来の二回戦進出を決めた。 なお、大盤解説の豊川七段の講評は以下のとおり。

「森内九段の石田流三間飛車、久保王将の居飛車急戦と、まさかの戦型になりました。途中居飛車の桂得となりましたが、金銀が上ずっていて、ちょっと先手が指しづらい気がします。森内九段が△4八歩の垂らしからと金を作って、ひたひたとくっついていきました。居飛車対振り飛車特有の押したり引いたりの見ごたえのある戦いだったと思います。30秒の早指し将棋の中、一流の芸です。久保王将も▲7九金打~▲6九歩と師匠(淡路仁茂九段)譲りの根性を見せましたが、感想戦の「美濃囲いの堅さを再認識しました」という久保王将の言葉が本局を表していたと思いますね。久保王将が137手目▲5二龍と迫った手に対し、森内九段が△7四角と打った手が、受けの決め手になりました。以下▲5一龍△6一金でぴったり受かっています。前に打った△4一歩も生きているんですね。あの手でがらりと景色が変わりました。森内流の指し回しが発揮された一局だったと思います」。

勝利棋士 森内九段のコメント

序盤の▲1六歩△1四歩の突き合いは、後手の居飛車穴熊を警戒しての手順です。1筋の突き合いがあると、相振り飛車の場合はちょっと先手が損なので、△3二飛を採用しました。久保王将は居飛車急戦で、いつもとは逆の展開になりました。仕掛けから桂損の岐れとなって、こちらがいいとは思いませんでしたが、先手も簡単ではないと思いました。先手玉は薄いですから、△4八歩~△3九角と指して大変ではないかと言うことです。

86手目△4七とと引けたので、形勢の好転を感じました。ただその後の指し手が問題でしたね。▲7九金打に△4九龍と逃げたんですが、△1九龍と香を拾っておけば、103手目▲5三角成に対して△5二香がぴったりでした。本譜は▲5四馬と銀を取られてまずかったです。

138手目△7四角が勝ちを決めた手? そうですね。あれで受け切って勝ちになったと思いました。

二回戦は熊本で羽生三冠とですが、最後の握手会で「熊本も応援に行きますから」とファンの方に言ってもらってうれしかったです。頑張りたいと思います。

棋譜

久保利明 王将
森内俊之 九段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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棋譜を反転

まで156手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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