将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2017年度二回戦第一局

対局結果

開催日:8月20日(日)会場:広島サンプラザホール
糸谷哲郎八段
豊島将之JT杯覇者
  • 解説:畠山 鎮 七段
  • 聞き手:室田伊緒 女流二段
  • 読み上げ:里見咲紀 女流初段

114手にて豊島JT杯覇者の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の豊島JT杯覇者は、10月1日(日)に愛知県名古屋市で行われる「準決勝第一局」で二回戦第二局勝者と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・畠山七段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、豊島JT杯覇者「広島は小学校の修学旅行以来ですが、将棋が盛んなところという印象です。糸谷八段は早見え早指しで強敵です。9歳のときからずっと戦ってきているので、お互い相手のことはわかっています。多くの方に見ていただけるので、熱戦をお見せできるよう頑張ります」。対する糸谷八段は「広島で公式戦を戦うのは初めてです。せっかくの地元対局なので、恥ずかしい将棋は指せません。豊島JT杯覇者とは本当に小学生の頃からの付き合いというか。対戦成績は相当負け越していますので、少しでも改善できるよう頑張りたいですね」と語った。

振り駒はと金が4枚で糸谷八段の先手と決まる。

後手豊島JT杯覇者の雁木に対し、先手の糸谷八段は菊水矢倉の構え。お互い飛車先交換をして角桂を手持ちにする展開。後手△2二玉に対して、61手目▲8八玉が先手の封じ手だが、形を直して自然に見えたこの手が緩手だったかもしれないというから将棋は恐ろしい。後手は△7五歩~△8三桂と先攻し、ペースをつかみ、その後も緩むことはなかった。
豊島JT杯覇者は連覇に向けて好発進、ベスト4一番乗りを決めた。なお、大盤解説の畠山七段の講評は以下のとおり。

「豊島JT杯覇者が採用した雁木は、AIが高く評価することもあり、今見直されている戦法です。対して糸谷八段は、菊水矢倉という低い構えを取りました。あまり例のない形になりました。封じ手の局面で、お客様に次の一手を出題しましたが、糸谷八段の指した▲8八玉は、私の挙げた候補の手でしたが、どうやらその手が緩手だったようで、自慢できませんね。手番を生かして、▲1六桂~▲2四歩と先攻すれば、全く別の展開になっていたと思います。糸谷八段は地元対局ということで、大事に行き過ぎた気がします。▲8八玉に対して、豊島JT杯覇者は△7五歩~△8三桂と攻めましたが、端を攻めた△9五歩、▲2四歩の瞬間の△3九角と攻めのタイミングが完璧でした。△9七歩成に▲7七玉とかわした局面で、84手目豊島JT杯覇者が△5七角成と角をズバッと切って決めに行きました。角銀交換ですが、後で△4八銀~△5七銀打で飛車を捕獲できますから、帳尻は合っているんです。まさに攻めが刺さりましたね。豊島JT杯覇者にとっては会心譜だったのではないでしょうか」。

勝利棋士 豊島JT杯覇者のコメント

雁木は予定の作戦でしたが、あまり指したことのない形になりました。どう指すのか方針が難しかったのですが、封じ手の▲8八玉を見て、先攻する流れになりました。成算があったわけではありませんが、玉を上がったことで、かえって当たりが強くなっているので、先手の受けが難しいと思いました。▲8八玉に代えて▲1六桂だったら、また違ったことになっていたと思います。

本譜は▲2四歩と攻められても、その瞬間に△3九角と打てば、先手の飛車は5筋に回るしかありませんから、攻めが緩和されるので大丈夫なんです。91手目▲7二歩のときに、△4八銀~△5七銀打で飛車を取れば詰めろになると読み切りました。

私は愛知県出身ですが、まだ愛知県で公式戦を指したことはなかったと思います。準決勝の東海大会は地元ですから頑張りたいですね。

棋譜

糸谷哲郎 八段
豊島将之 JT杯覇者
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで114手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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