将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2017年度二回戦第三局

対局結果

開催日:9月16日(土)会場:サンメッセ香川 大展示場
佐藤天彦名人
山崎隆之八段
  • 解説:広瀬章人 八段
  • 聞き手:香川愛生 女流三段
  • 読み上げ:山口恵梨子 女流二段

106手にて山崎八段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の山崎八段は、10月14日(土)に大阪府大阪市で行われる「準決勝第二局」で二回戦第四局勝者と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・広瀬八段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、佐藤天彦名人が「将棋は盤面にその人の価値観が出ます。それが将棋の面白さです。山崎八段は独創的な将棋で、序盤から珍しい構想があり、それが個性になっています。このJTプロ公式戦は2回目の参加ですが、久しぶりの公開対局でもあり、楽しみにしています」。対する山崎隆之八段は「観客の前で対局するのは、プロ棋士として非常に緊張感があります。佐藤名人はトップ棋士であり、厳しいのは当たり前ですが、対戦できるのが楽しみでもあります。明日は思いきりぶつかって何とか最後まで食らいついていきたいと思っています」と語った。

振り駒は、歩が3枚で佐藤名人の先手と決まる。

序盤、後手の山崎八段が早めに△7四歩とする工夫を見せ、いきなり乱戦模様に。馬を作った後手が攻勢を取り続け、対局後佐藤名人は「じわじわと馬に押されてしまい、まとめづらくなってしまった」とコメント。終盤斬り合いとなったが、山崎八段の早逃げが功を奏し、乱戦を制して準決勝進出を決めた。 なお、大盤解説の広瀬八段の講評は以下のとおり。

「山崎八段の工夫で見たことのない出だしになりました。かなり早い段階で封じ手にしたのは、そういった意味もあります。未知の局面ですから、手作りが難しい将棋でしたが、後手は△2七歩から攻勢に出て馬を作りました。山崎八段はその馬を軸にうまく攻撃陣を配した感じです。特に68手目△6五桂が利いたのが大きかったのではないでしょうか。佐藤名人の側に取り立てて悪手があったようには思えませんが、後手がじわじわと指しやすい局面になりました。終盤で金と角を取り合いになった後、△9四角に対して▲8五歩の中合いをせずに、▲7八玉と引いた方が良かったのかもしれません。先手は91手目▲6六金と打ちましたが、結局6五の桂を取り切れませんでした。そこに佐藤名人の誤算があったと思います。後手は、と金を二枚作られ、飛車金を持たれて危険な状況でしたが、4二の玉を3一、2一と早逃げが利いて、勝ちを決めたと思います。△3一歩の底歩も打てたので、無理が利く形になりましたから。先手からすると、△2一玉の前に何かなかったか、というところでしょうか。序盤の手ですが、いったん△5二玉と上がった玉を36手目△5一玉と引いた手が印象に残りました。山崎八段のセンスが発揮された一局だったと思います」。

勝利棋士 山崎八段のコメント

飛車先△8五歩まで突いて、▲7七角に△7四歩というのはよくある将棋です。本譜の飛車先を突かずに△7四歩は、展開によっては角道を止めたり、中央から手を作ったりという可能性を残しておくという意味ですが、封じ手のあたりではちょっと苦しいかと思っていました。△2七歩は、既に歩損しているので、もう一歩損しても変わらないですから(笑)。

馬を作って、その馬が圧迫されずに落ち着いて、△3六歩~△5四歩~△6五桂と攻めが続いたところでは、ハッキリ良くなったと思いました。△8六飛と走るところで、△6六金と手堅く指す手もあったかもしれません。飛車を切る展開はちょっと乱暴だった気もするので。

今日は家族が応援に来るということでプレッシャーはありましたが、結果的にはそれがいい踏ん切りになりました。準決勝の大阪大会はまだ相手も決まっていませんが、私としてはトップである佐藤名人に勝った勢いで、どちらが来ても勝ちを目指して指したいと思っています。

棋譜

佐藤天彦 名人
山崎隆之 八段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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棋譜を反転

まで106手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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