将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2017年度二回戦第四局

対局結果

開催日:9月23日(土・祝)会場:グランメッセ熊本 展示ホールC・D
森内俊之九段
羽生善治二冠
  • 解説:木村一基 九段
  • 聞き手:室谷由紀 女流二段
  • 読み上げ:高浜愛子 女流2級

134手にて羽生二冠の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の羽生二冠は、10月14日(土)に大阪府大阪市で行われる「準決勝第二局」で山崎隆之八段と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・木村九段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、羽生善治二冠が「森内九段と初めて会ったのは小学生のときなので、もう30年以上になります。この2人で顔合わせできることを光栄に思っています。2年ぶりの開催ということで、心待ちにしている方も多いと思いますので、期待に応えられるよう一生懸命頑張ります」。対する森内俊之九段は「羽生二冠と出会ったのは小学4年のときですが、それ以来ずっと活躍を続けられています。そういう棋士と戦えることがうれしいです。明日は私の出来次第という気もしますが、楽しみにしているファンの方もいらっしゃると思いますので、全力を尽くしたいと思います」と意気込みを語った。

振り駒は、と金が3枚で森内九段の先手と決まる。

最近では珍しい、じっくりした矢倉の戦い。後手は9筋の位を取り、端への桂捨てから攻めかかるが、森内九段は丁寧に受けて駒得をキープして崩れない。押し引きが続く中盤の長い将棋となるが、森内九段の一瞬の手順前後のスキを羽生二冠が突いて形勢が逆転。森内玉を挟撃で追い込んで、準決勝進出を決めた。 なお大盤解説の木村九段の講評は以下のとおり。

「久しぶりに矢倉になりましたね。何かとても懐かしい気持ちになりました(笑)。後手番の羽生二冠が50手目端に桂を捨てて先攻しましたが、感想戦でご本人がおっしゃっていたようにやや無理攻めだったのではないでしょうか。森内九段は▲9七同玉と取ったのは、受け切る自信があったからで、うまくペースをつかんだと思います。駒を貯めた森内九段は、79手目▲3五桂から反撃に転じましたが、後手の△3六歩~△2五桂がうまい手順で、ここでは思わしい手がないという感じです。89手目▲2四香のところで、▲6五歩として角を追っておけばどうだったかと思います。羽生二冠が114手目△3三金と引いた手が絶妙のタイミングでした。後手玉は薄い形でしたが、急所の銀を追い返して、先手の攻めがいっぺんに遠くなりました。森内九段は中盤まで、後手の攻めをうまく受け止めてリードしていたと思うのですが、羽生二冠が△9七歩とか△3六歩とか嫌味を付けて崩れなかったのが、逆転につながりました。両者の持ち味が発揮された、期待どおりの一戦だったと思います」。

勝利棋士 羽生二冠のコメント

久しぶりに矢倉になりました。端から攻めましたが、ちょっと無理気味だったかもしれません。こちらは4一玉形なので▲6三角の王手飛車の筋がありますから、何はともあれ△3一玉を急ぐところでしたね。

森内九段としては、攻めさせて反撃を狙う方針だったんだと思います。感想戦で指摘されましたが、89手目▲2四香のところで▲6五歩とやられていたら、苦しかったのではないかと思います。100手目△2五桂は飛車の直射を避ける手ですが、同時に挟撃する意味もあります。端からだけでは手になりませんから。

△3三金が勝ちを決めた手? ええ、そうですね。狙われていた角を手順を組み合わせてうまく捌くことができました。

準決勝は大阪ですが、大阪でやるのはずいぶん久しぶりな気がします。せっかくですので張り切って次も行けたらいいなと思っています。

棋譜

森内俊之 九段
羽生善治 二冠
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで134手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会