将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2017年度準決勝第一局

対局結果

開催日:10月1日(日)会場:ポートメッセなごや 第3展示館
深浦康市九段
豊島将之JT杯覇者
  • 解説:杉本昌隆 七段
  • 聞き手:本田小百合 女流三段
  • 読み上げ:野田澤彩乃 女流1級

142手にて豊島JT杯覇者の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の豊島JT杯覇者は、11月19日(日)に千葉県千葉市で行われる「決勝戦」で準決勝第二局勝者と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・杉本七段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、豊島将之JT杯覇者は「私は一宮出身で、5歳までこちらにいて、棋士になってからも地元では良くしてもらっています。深浦九段とは何局も対局をしていますが、自分の自信のない展開にされ、気がついたら不利になっていることがあります。昨年は優勝することができ、自信になりました。今回も思い切り良く指したいと思います」。対する深浦康市九段は「豊島JT杯覇者とは昨年くらいからよく当たるようになりましたが、大変強敵です。自分はJT杯では決勝に3回出ているのですが、まだ優勝がありません。豊島JT杯覇者は1回出て優勝ですから、優勝するコツを教えてもらいたいです。昨年は東海大会で負けてしまいましたので、今年はいい将棋を指して頑張りたいと思います」と語った。

振り駒は、と金が3枚で、深浦九段の先手と決まる。

先手の深浦九段は最近多用している雁木模様の構え、対する後手の豊島JT杯覇者は構わず腰掛け銀から、△6五歩と突っかけて△8一飛形でじっと待機する。先手は封じ手で▲6六角と攻撃態勢を築いたのを受けて、後手は△9五歩から攻め合いに。一気に激しい戦いに突入する。攻め続ける豊島JT杯覇者に対し、深浦九段も最強の手で応じギリギリ残しているかと思われたが、最後深浦九段に一失があり、豊島JT杯覇者が決勝進出を決めた。 なお大盤解説の杉本七段の講評は以下のとおり。

「先手の雁木模様は深浦九段が最近良く見せる作戦です。これに対して、後手の豊島JT杯覇者は、△6五歩から、角交換そして飛車先も交換して、じっと△8一飛と引きました。一歩損ですが、これで先手の攻めに反発していこうということなのでしょう。先手の封じ手▲6六角に、後手は△9五歩から攻めかかりました。先手はやむを得ず▲8四香と打たされて結局は香交換になりましたから、この端攻めは成立しています。その後も豊島JT杯覇者が攻め続けますが、深浦九段も強気の応酬を見せました。両者足を止めての強烈な打ち合いです。深浦九段が猛攻に耐えて、わずかに残しているように見えました。101手目▲5四角と打ったところでは先手が勝っている気がします。後手はその角を抜くしかありませんが、△5四飛に対しての▲同成桂が疑問手でした。▲同金と取っていれば難しかったのではないかと思います。寄せの決め手は、控えて打つ△7三歩。この将棋では打ち歩詰めの局面も現れました。128手目△8三金打~△7三歩が控えの歩で、これが寄せの決め手になりました。投了図の△2四角も冷静な決め手です。本局、後手が△6六角の強手から、取られそうな桂二枚を捌いたあたりは、谷川九段を彷彿とさせる攻めでした。深浦九段の応酬も見事で、文字通り手に汗を握る大熱戦だったと思います」。

勝利棋士 豊島JT杯覇者のコメント

この「JTプロ公式戦」は、時間が短いですし、集中して指すことを心掛けています。本局は難しい局面とか自信のない局面が多かったですが、自分らしく指せたかなと思いました。

途中結構気持ち良く攻めていたのですが、本当は難しかったんだと思います。△6六角のあたり、代わる手も難しいんです。自分の感覚では▲7二桂成の後に何手か利かすことができたので、ちょっと良いのかなと思ったんですが、101手目▲5四角と打たれてみると、負けになっているのかもしれません。でも地元で勝てたので、お世話になっている支部の方に喜んでもらえたことが本当にうれしいですね。

この「JTプロ公式戦」は初めて優勝した棋戦ですし、優勝したことが大変自信になり、その後の成績にもつながっていると思っています。今年はJT杯覇者という肩書での出場ですが、挑戦者のつもりで決勝も勢いのある将棋を思い切り指したいと思います。

棋譜

深浦康市 九段
豊島将之 JT杯覇者
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで142手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会