将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2017年度決勝戦

対局結果

開催日:11月19日(日)会場:幕張メッセ 国際展示場1~3ホール
山崎隆之八段
豊島将之JT杯覇者
  • 解説:藤井 猛 九段
  • 聞き手:上田初美 女流三段
  • 読み上げ:中村桃子 女流初段

165手にて山崎八段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

山崎隆之八段が豊島将之JT杯覇者を下し初優勝を達成!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・藤井九段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、豊島将之JT杯覇者「今年は決勝まで来られるとは思っていなかったのでとても嬉しいです。『JTプロ公式戦』は早指しの公開対局で、隣で解説をしていたりしていますので、平常心で集中することを心がけたいと思っています。山崎八段は同じ関西で、自分が弱かった頃に将棋を教わった先輩です。良い将棋が指せるよう頑張りたいと思います」。対する山崎隆之八段は「実は決勝の日には、知り合いの棋士の結婚式がありまして。当初は参加できるかと思っていたのですが、こんなに嬉しい断りも初めてです。豊島JT杯覇者は小さい頃はスキもあったのですが、最近は教えてもらえなくなってしまって(笑)。相手は強敵ですが、泣いても笑ってもあと一番、頂点を目指して頑張ります」。と語った。

振り駒はと金が3枚で、山崎八段の先手と決まる。

相掛かりの序盤から、山崎八段の早めの▲3六歩の挑発に対し、豊島JT杯覇者は敢然とその歩を取りに行き、後手はひねり飛車から中飛車に構える展開に。その後角交換から、先手は馬を作って陣形を立て直しを目指すが、先手の一瞬のスキを突いて豊島JT杯覇者が食らいつきに成功。終盤まで豊島JT杯覇者がリードを保っていたが、手に汗を握るような終盤戦の中、▲9三桂成が見事な決め手で山崎八段が逆転勝ちを収めた。山崎八段は「JTプロ公式戦」初優勝。7年前準優勝に終わった第31回(2010年)の借りを返した。なお、大盤解説の藤井九段の講評は以下のとおり。

「形勢が二転三転する非常にスリリングな将棋でした。序盤の▲3六歩は山崎八段らしい工夫ですが、豊島JT杯覇者は誘いに乗って横歩を取りに行きました。それでも馬を作ってからは先手推しだったのですが、中盤で遊んでいる銀を立て直そうと▲4八銀と引いた手が緩手だったですね。次に▲5七銀と指せればいいのですが、そうはいかない。遊び駒が活用できればいいのですが、中盤以降は例外もあって、遊び駒は動かしてはいけないんです(笑)。あそこで後手のパンチが入ってしまい、豊島JT杯覇者が良くなって、終盤までリードしていたと思います。ところが157手目▲9三桂成が見事な決め手でした。これで後手玉は必至ですし、また先手玉は絶対に詰まない形なんです。少し前に打った7九の歩が利いているんですね。豊島JT杯覇者はこの手をうっかりしていたようで、これがあるなら別の指し方はあったと思います。ギリギリの戦いなので、秒読みの中で正しく指すのは難しいんですよ。本局は両者の持ち味が存分に発揮された大熱戦だったと思います」。

勝利棋士 山崎八段のコメント

序盤の▲3六歩は先手だったらやってみようと思っていた手です。歩は損しますが、その分形が良くなるのです。それと縁起をかついでというのもあります。「JTプロ公式戦」は早指しですから、そういった将棋には合っていると思っていますので。二回戦(佐藤天彦名人)や準決勝(羽生善治棋聖)もその形の将棋でしたから。

でも豊島JT杯覇者に力強く指されて、苦しかったですね。日頃の行いが良くないせいかと思いました(笑)。馬を作って少し良くなったと思ったのですが、無難に▲5七歩と指した手がどうだったでしょうか。

終盤はいろいろ足りない感じで、見切られていた感じがしました。本当に最後まで負けだと思っていたのですが、それでも諦めずにチャンスを狙っていったのが、良い結果につながったのだと思います。▲9三桂成までは足りないと思っていたので。

優勝は本当に嬉しいです。JT杯覇者なんて夢のようです。

勝利棋士 山崎八段

棋譜

山崎隆之 八段
豊島将之 JT杯覇者
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで165手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会