将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2018年度一回戦第三局

対局結果

開催日:8月5日(日)会場:福岡国際センター
丸山忠久九段
久保利明王将
  • 解説:豊川孝弘 七段
  • 聞き手:谷口由紀 女流二段
  • 読み上げ:飯野 愛 女流初段

91手にて丸山九段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の丸山九段は、9月29日(土)に北海道札幌市で行われる「二回戦第三局」でシード棋士の佐藤天彦名人と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・豊川七段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、久保王将は「丸山九段は長い間対戦してきていますので、お互い手の内が分かった中での戦いになります。早指しですし、勢いのある、内容の良い将棋をお見せしたいです。大勢のお客様に見ていただいた方が自分は燃えるので、対局をすることが楽しみでもあります」。一方、丸山九段は「久保王将は振り飛車の第一人者で、常に安定したパフォーマンスを残されています。ですので、対局が楽しみというよりは、勝負として厳しいというか(笑)。勝負の結果はともかくとして、集中していい将棋をお見せできるよう頑張りたいと思います」と語った。

振り駒は、と金が3枚で丸山九段の先手と決まる。

後手の久保王将は角交換から向かい飛車。対して先手は▲7七角を据えてから左美濃の構え。再度の角交換後、先手は▲6六角と桂頭に狙いを付けたかに見えたが、47手目▲8五歩と玉頭から攻めかかる。
先手の右金が5八〜6八〜7七〜6六〜6五〜5四と活躍したのに対し、久保陣の金銀は不動のまま。玉頭戦に持ち込んだ丸山九段が、最後は久保玉を即詰みに討ち取って二回戦進出を決めた。なお、大盤解説の豊川七段の講評は以下の通り。

「後手の久保王将は四間飛車から向かい飛車。先手の丸山九段はがっちりと左美濃に囲う戦型となりました。▲7七角〜▲6六角の自陣角は、3三の桂頭に狙いを付けた手かと思いきや、本命は玉頭の方でした。△8三銀に対して▲8五歩が強烈な攻めでしたね。久保王将からすると、右側の金銀を捌くことができず、チャンスが少ない将棋になってしまったと思います。局後の感想戦で久保王将は、『△8三銀のところで、△4三金でしたか。でも▲5五銀でよく分からなかったので』という感想がありました。丸山九段は右金を進出させて、玉頭戦に持ち込んで完全にペースをつかみました。久保王将の△6八角成に対し、丸山九段は77手目▲7四桂で勝ちを決めたと言えます。△7三玉に▲8三飛とたたみかけて、一気に寄せ切りました。▲6一飛成△4三玉に▲5四金が見事な決め手で、即詰みなんですね。6八馬を抜いて勝ちとかではないんです。後手の3二金・4二銀が最後までたたっているんですね。後手には一手の余裕が回って来ませんでした。久保王将にはちょっと残念な将棋でした。逆に、丸山九段の積極的な作戦がズバリとハマったと言えますね。会心の一局だったのではないでしょうか」。

勝利棋士 丸山九段のコメント

桂頭を攻めるつもりで▲7七角と打ってみたんですが、桂を取っても実はあまり大したことはないと気付いて、序盤はちょっと失敗したかなと思っていたんです。

封じ手で▲6六角と打った後、▲8六歩〜▲8五歩と玉頭を攻めたのは、作戦変更です。成り行き上、そうなってしまったというか(笑)。44手目△8三銀のところで、△4三金とか飛車側の金銀を活用されるのが嫌でした。

▲7七金から金を盛り上がって行ったのも、無理気味でしたけど、こちらの勢力圏をつくっておかないと勝負できないと思ったからです。良くなったと思ったのは、最後の▲7四桂としたときです。後の▲5四金に気付いて、保険で6八の馬を抜くこともできるので。

二回戦は札幌で佐藤(天)名人が相手です。強敵ですので気を引き締めて頑張りたいと思います。

棋譜

丸山忠久 九段
久保利明 王将
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
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10手進める
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棋譜を反転

まで91手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

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