将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2018年度一回戦第四局

対局結果

開催日:9月1日(土)会場:岡山県総合グラウンド ジップアリーナ岡山
佐藤康光九段
中村太地王座
  • 解説:斎藤慎太郎 七段
  • 聞き手:高群佐知子 女流四段
  • 読み上げ:長谷川優貴 女流二段

92手にて中村王座の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の中村王座は、10月13日(土)に新潟県新潟市で行われる「二回戦第四局」でシード棋士の菅井竜也王位と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・斎藤七段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、中村王座は「佐藤(康)九段は私が小さい頃からずっとトップを走り続けられており、普段、研究会でもお世話になっています。そういう方とこういう大きな舞台で戦えるのは大変光栄です。『JTプロ公式戦』は和服を着て公開対局を行う特別な棋戦です。見ていただく方に楽しんでいただけるよう、精一杯やりたいと思います。」一方、佐藤(康)九段は「中村王座は私より一回り以上若いのですが、将棋はもちろんのこと、人間としての所作振る舞いが見事で、後輩ながら大変素晴らしいと感心しています。明日は公開対局ということでもありますし、プロとして将棋をアピールするためにも、内容の良い将棋を指せるよう頑張りたいですね」

振り駒は、と金が3枚で佐藤(康)九段の先手と決まる。

先手の佐藤(康)九段は5手目▲6六角と序盤から工夫を見せ、向かい飛車に。駒組みが進行する中で、後手の中村王座が40手目△3五銀と銀をぶつけてから局面が動き出す。
突然抜き差しならない激しい攻め合いになったが、駒得をした後手が先手の猛攻をしのぎきった。中村王座は「JTプロ公式戦」初勝利を挙げ、二回戦進出を決めた。なお、大盤解説の斎藤七段の講評は以下の通り。

「序盤、先手の佐藤(康)九段が、早めに▲6六角と上がる工夫を見せました。あまり見ない手ですが、結局後手から角を取らせることになり手損もしていませんから、作戦としては成立しているのかもしれません。ただ6七の地点が空いたことで、後手から△6七銀と打つスキが生じました。中村王座はそこを見逃さず、40手目△3五銀とぶつけました。先手は銀交換を避けたいところですが、出た銀を▲5七銀と引くのでは元気が出ません。中村王座の機敏な一手だったと思います。そこから激しい攻め合いになりましたが、駒得となった中村王座が優勢になりました。そうは言っても、先手は猛攻を仕掛けてきていますので、後手は完全に受け切らないといけない局面です。佐藤(康)九段の勝負手の▲5四銀に対し、58手目△4四歩と突いた手が力強い受けの絶妙手でした。あの手で△5四同歩は、5三銀以下先手の攻めがまだまだ続いて大変だったと思います。後手玉は薄いですが、△4四歩の一手で受け切った感じです。中盤以降は中村王座が全く隙を見せませんでした。最後も84手目△2三桂が手堅い、寄せのお手本のような手でした。見事な勝利だったと思います」。

勝利棋士 中村王座のコメント

佐藤(康)九段の初手▲5六歩ですか? もちろん予想していません。というか予想しても仕方がないと思って、事前には何の予想もしていませんでした。佐藤(康)九段が何らかの工夫を見せるだろうとは思っていましたが。

こちらの序盤の工夫としては、バランスを重視した構えにしたことでしょうか。玉はやや薄いのですが、角の打ち込みに備える意味です。

△6七銀と打った局面では「いけるんじゃないかな」とは思いましたが、玉が薄いので先手の攻めを受け切らないといけません。

(58手目)△4四歩の発見が勝利の大きな要因だったと思います。

今回「JTプロ公式戦」で初勝利を挙げられてホッとしています。次は菅井王位との対戦ですが、いろいろ工夫をされる方なので、今からワクワクしています。

棋譜

佐藤康光 九段
中村太地 王座
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
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棋譜を反転

まで92手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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