将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2018年度二回戦第一局

対局結果

開催日:9月8日(土)会場:グランメッセ熊本 展示ホールC・D
渡辺 明棋王
山崎隆之JT杯覇者
  • 解説:深浦康市 九段
  • 聞き手:鈴木環那 女流二段
  • 読み上げ:安食総子 女流初段

133手にて渡辺棋王の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の渡辺棋王は、10月21日(日)に愛知県名古屋市で行われる「準決勝第一局」で二回戦第二局勝者と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・深浦九段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、山崎JT杯覇者は「この『JTプロ公式戦』はトッププロが出場する棋戦で、そういった相手と戦えるというのは身が引き締まる思いがします。渡辺棋王は、我々の世代でずっとトップを走り続けています。10年近く勝ったことがない厳しい相手ですが、みなさんの前で良い将棋をお見せしたいと思います」。一方、渡辺棋王は「初めてこの棋戦に出たのは20歳だったのですが、もうすっかり中堅になってしまいました。昨年の山崎JT杯覇者の『JTプロ公式戦』の棋譜を見ましたが、非常に勢いのある将棋でした。明日はファンの方を唸らせるような熱戦をお見せできるよう、頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

振り駒は、と金が3枚で渡辺棋王の先手と決まる。

後手は序盤、力戦形に持ち込む方針。先手は封じ手(47手目)で▲7四歩と歩を垂らして嫌味をつけてから、自玉を固める。長い中盤のあと、攻め合いとなるが、渡辺玉の固さが生きる展開に。山崎JT杯覇者は、△3四同銀からその銀を6七まで送り込む妙技を見せたが、一歩及ばず。渡辺棋王がベスト4一番乗りを決めた。なお、大盤解説の深浦九段の講評は以下の通り。

「序盤、角換わりを避けて力戦模様にしたのは、山崎JT杯覇者の注文です。その後、渡辺棋王は玉を固めたのに対し、山崎玉には広さがあるという、お互いの棋風が出た展開になりました。長い中盤を経て、攻め合いになりましたが、渡辺棋王やや優勢の中、後手の90手目△3四同銀から△4五銀には驚きました。銀がタダなんですが、馬で銀を取ると、自玉が薄くなって危ないんです。相手の読みを外した山崎JT杯覇者の勝負手です。観客の『おお』という歓声は久しぶりに聞きました。感想戦で山崎JT杯覇者も『渡辺棋王の驚く顔を見ることができた』と言っていましたし。山崎JT杯覇者の銀の繰り出しに対し、渡辺棋王が99手目▲5六金とした手が、後手の攻めをギリギリ見切った手だと思います。△5七銀成▲5五金△6七成銀という手順は、後手の狙った手順ですが、冷静に対処して勝てるという判断です。さすがだと思いました。本局は、お互いの持ち味を存分に出した素晴らしい熱戦だったと思います」。

勝利棋士 渡辺棋王のコメント

序盤の展開は前例もありますし、作戦的にはありうるな、という感じです。途中、模様はちょっといいのかなと感じてました。▲1五歩から戦機を掴んで、端を詰められましたし、馬を自陣に引けて、攻めが分かりやすくなったので。▲2五桂と跳ねた局面では手ごたえがありました。

山崎JT杯覇者の△3四同銀〜△4五銀は全く見えてませんでした(笑)。正直少し差を詰められたと思いました。▲5六金が価値を見切った手? そうですね、最後は▲8六角(7七の金にヒモをつける手)と保険をかける手がありますし、単純な攻め合いなら一手勝っているんじゃないかと思います。

準決勝はどちらが勝ち上がってもタイトル保持者の強敵ですが、決勝に進出できるよう頑張りたいですね。

棋譜

渡辺 明 棋王
山崎隆之 JT杯覇者
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
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10手進める
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棋譜を反転

まで133手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

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