将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2018年度二回戦第三局

対局結果

開催日:9月29日(土)会場:札幌コンベンションセンター 大ホール
佐藤天彦名人
丸山忠久九段
  • 解説:島 朗 九段
  • 聞き手:甲斐智美 女流五段
  • 読み上げ:久津知子 女流二段

94手にて丸山九段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の丸山九段は、10月27日(土)に大阪府大阪市で行われる「準決勝第二局」で二回戦第四局勝者と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・島九段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、佐藤(天)名人は「公開対局はお客さまの反応がすぐに返ってくるところが双方向の醍醐味で、モチベーションにもなっています。丸山九段は一つの戦法を掘り下げる芸術家肌で大変な強敵ですが、見ていただくみなさまに楽しい時間を提供できるよう、しっかり頑張りたいと思います」。一方、丸山九段は「自分の棋風は自分ではよくわかりませんが、年齢を重ねることで変わってくるでしょうし、味が出せればいいかなと思います。佐藤(天)名人は攻めも受けも手厚い横綱相撲です。大勢の方に見てもらいますので、熱のこもった将棋をお見せできるよう頑張ります」と意気込みを語った。

振り駒は、歩が3枚で佐藤(天)名人の先手と決まる。

後手の丸山九段が一手損角換わりから腰掛け銀、それに対し先手は棒銀に出る。後手は△6五銀〜△5四角、先手は▲3五歩〜▲4六角から前例のない一直線の激しい攻め合いに。丸山九段が攻めの手を緩めることなく、先手玉を寄せ切って準決勝進出を決めた。なお、大盤解説の島九段の講評は以下の通り。

「丸山九段得意の一手損角換わりに対して、先手は棒銀に出ました。私は丸山九段が22手目△6五銀と出た局面で封じ手にしたんですが、実はここで先手の指す手が難しいのではないかという気がしたからなんです。佐藤(天)名人は▲3五歩〜▲4六角と攻め合いを目指しましたが、どうもうまくいったとは思えません。逆に後手は8筋を継ぎ歩してから、△8八歩〜△8六歩として突破に成功。さらに54手目△6六銀が目の覚めるような快打で、優勢を築きました。先手は当初の狙いである2筋からの突破を目論みますが、丸山九段が自陣に手を戻して、先手の▲3二とを△3二金と払い、▲2一飛成に△3一金打で龍を追い返して手番を握ったのが大きかったですね。次の74手目△3九銀が寄せの決め手になりました。先手は▲同玉と取るしかありませんが、△5八龍に対して適当な受けがないんです。『金なし将棋に受け手なし』です。本局を振り返ってみると、佐藤(天)名人の敗因が難しい将棋だったと思います。チャンスらしいチャンスがなかったですから。丸山九段が会心の攻めを見せた名局だったと思います」。

勝利棋士 丸山九段のコメント

本譜の△6五銀ですか? 形は違いますが、前にも指したことがあるんです。なので、本局でもあるのではないかと思って、試してみたというのが本当のところです。確信があるとか、成算があるとか、そこまでの自信はありません。8筋の継ぎ歩にしても、その後の△8八歩にしても、時間もありませんから、もう行くしかないんです。△6六銀もホメてもらいましたが、実は△4五銀と角を攻めるのとどちらがいいか、迷っていたくらいで。△3一金打で手番を握って、△3九銀と打った時点でようやく優勢だと感じました。

準決勝の大阪大会ですが、この棋戦は一つ勝つのが大変な棋戦です。次も自分らしい将棋を指せるよう、頑張りたいと思います。

棋譜

佐藤天彦 名人
丸山忠久 九段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで94手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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