将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2018年度二回戦第四局

対局結果

開催日:10月13日(土)朱鷺メッセ ウェーブマーケット(展示ホール)B
菅井竜也七段
中村太地王座
  • 解説:屋敷伸之 九段
  • 聞き手:山田久美 女流四段
  • 読み上げ:高浜愛子 女流2級

113手にて菅井七段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の菅井七段は、10月27日(土)に大阪府大阪市で行われる「準決勝第二局」で丸山忠久九段と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・屋敷九段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、中村王座は「4年前『JTプロ公式戦』で初めて出場したのが新潟でした。そのときは負けてしまったので、今回はなんとかしたいですね。菅井七段は年下ですが、創意工夫を重ねて独自の将棋を指す棋士です。明日は魅力ある将棋を指したいと思っています」。一方、菅井七段は「新潟はプライベートを含め、3時間前に初めて来たばかりですので、感想を聞かれても答えられません(笑)。中村王座は攻めが鋭い将棋で、また普及の面でも将棋界に貢献されている先輩です。自分の力を出し切っていい将棋を指したいと思います」と意気込みを語った。

振り駒は、と金が4枚で菅井七段の先手と決まる。

菅井七段の中飛車に対し、後手の中村王座は早めに△6五歩から仕掛ける工夫から、△1三角とぶつける強気の姿勢。さらに桂交換から先手の飛車を捕獲するが、菅井七段は自分の玉頭を自ら開拓して、自玉を安全にしていく。大駒3枚の中村王座に思わしい展開を許さず、2枚のと金を作り、さらに7筋方面からの挟撃態勢を築いて菅井七段が快勝。「JTプロ公式戦」初出場を勝利で飾り、準決勝進出を決めた。なお、大盤解説の屋敷九段の講評は以下の通り。

「先手の菅井七段の中飛車は予想通り。それに対して、居飛車の中村王座の作戦が注目されましたが、舟囲いから早めに△6五歩と突っかけていきました。後手が△1三角と角をぶつけた局面で封じ手にしたのですが、非常に難しい局面だったと思います。菅井七段は▲4六歩と突いて角交換を避けたのですが、それを見て中村王座は、先手の飛車を取りに行きました。ただ先手がうまく対応したため、取った飛車を効果的な攻めにつなげることができなかったのは、後手からすると誤算かもしれませんね。61手目▲5六金に対し、△3三桂と跳ねた手が結果的に良くなかったようです。感想戦では、△4二金上▲4五金△3三金でどうだったか、ということでした。中村王座は、攻めに重点を置いた棋風ですので、△4二金上のような守りの手は選ばなかったのでしょう。63手目▲3六歩と自玉のコビンの歩を突いたのが、業界用語で『地獄突き』と言われる手です。3四と3三に並んだ桂をとがめる狙いですが、自玉のそばだけにリスクもあるんです。それでもその歩を伸ばして2枚のと金を作って、自玉が安全になり、先手の指し手が分かりやすくなりました。先手優勢の流れを呼んだのが▲3六歩だと思います。玉頭を手厚くして、振り飛車らしい指し回しでの会心の勝利ではないかと思います」。

勝利棋士 菅井七段のコメント

いやぁ、初めての「JTプロ公式戦」なので、緊張しました。封じ手も全然違いますし、なにしろ、持ち時間があっという間に無くなっていくんですよ。こどもの頃、「将棋日本シリーズ」は3回見に行っているんですが、見るのと実際に対局するのとでは大違いでした。

中村王座の△6五歩からの攻めは、他の棋戦で見たことがありました。スピーディーな動きをしてくる方ですし、この「JTプロ公式戦」で一番求められているのはこういった勢いのある手なんだと思っています。△1三角とぶつけられた封じ手の局面では、▲4六歩と指しましたが、気合負けしたような気がして厳しい戦いを覚悟しました。▲3六歩から桂頭を攻めたのが勝ちを決めた手? と金を作ることができてうまくいきましたが、終盤はひやひやしていました。あまり中段に逃げる将棋は指したことがないものですから。(王位を)失冠してからちょっと悲観的になっていたのですが、今日は伸び伸びと指すことができました。これを機にいい将棋が指せるんじゃないかと思っています。

準決勝の丸山九段は、中盤の切れ味がある強敵です。自分の力が出せるよう頑張りたいと思います。

棋譜

菅井竜也 七段
中村太地 王座
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで113手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会