将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2018年度準決勝第二局

対局結果

開催日:10月27日(土)丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館) メインアリーナ
菅井竜也七段
丸山忠久九段
  • 解説:糸谷哲郎 八段
  • 聞き手:村田智穂 女流二段
  • 読み上げ:里見咲紀 女流初段

73手にて菅井七段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の菅井七段は、11月18日(日)に千葉県千葉市で行われる「決勝戦」で渡辺明棋王と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・糸谷八段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、丸山九段は「『JTプロ公式戦』は、出場するのも一回勝つのも大変な棋戦です。ここまではツイていたというか、結果が幸いしたという感じです。菅井七段は豊島将之二冠とタイトル戦ですごい戦いをしました。強敵ですが、白熱した勝負をお見せできるよう頑張りたいと思います」。一方、菅井七段は「『テーブルマークこども大会』は小学生のときに初めて出場した大会です。参加しているこどもたちには、好きなことを続けることの重要さを伝えられたらと思います。丸山九段は終盤が強い棋士です。明日は公開対局ですので、精一杯頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

振り駒は、と金が3枚で菅井七段の先手と決まる。

先手中飛車に対し、後手の丸山九段は向かい飛車を採用。先手は結局▲2八飛と戻す展開となり、あまり前例のない手将棋となった。右銀を繰り出した後手だが、先手に封じ手▲2五歩から玉の薄さを突かれて、空振りにさせられた格好。最後は菅井七段が鮮やかに丸山玉を寄せ切った。菅井七段は「JTプロ公式戦」初出場での決勝進出。決勝の相手は渡辺明棋王だ。なお、大盤解説の糸谷八段の講評は以下の通り。

「序盤が非常に珍しい展開になりました。先手はいったん中飛車に振った飛車を▲2八飛と振り戻しました。菅井七段はいろいろ経験しているので、研究が深いんです。▲4八銀〜▲5七銀右としたのは、振り戻しを予想しているわけです。成否は全く分かりませんが(笑)。先手は手損していて立ち遅れています。丸山九段はそこを突いて右銀を繰り出していったのですが、△6五銀に対して、▲5五角と出たのがうまい切り返しだったと思います。感想戦では丸山九段は『封じ手のところではちょっと困っていました』と言ってました。銀を出て行った構想に誤算があったのだと思います。封じ手▲2五歩から51手目▲2五同桂が、見事な勝負手でした。後手玉は薄いので、飛車を成られてはひとたまりもありません。後手は△8七桂から反撃に出ますが、△6九玉と寄った形が結構手厚いんです。最後は▲4三桂がぴったりの決め手でしたね。4一の金にヒモを付けて△5二玉なら、▲4一龍△同玉▲3三香成で寄りです。最後は▲8三歩があって、後手玉は即詰みです。菅井七段が見事に着地を決めたと思います」

勝利棋士 菅井七段のコメント

飛車を振り戻すのは、王位戦でもやっていますし、以前、丸山九段相手にも指したことがあるんです。

こちらは9筋を詰めていますし、飛車の振り戻しで手が遅れています。丸山九段が積極的に△6五銀と出てくるところは、ああやられるものだと思っていました。▲5五角は壁角を解消して、こう行くしかないというところです。結果的にうまくいきましたが、対局中は玉頭に銀が来るので怖かったです。

封じ手のところでは、▲2五歩△同歩▲3五歩とかを考えたりしていたのですが、休憩の際に▲2五同桂が見えました。これも幸運だったと思います。最後の▲4三桂のところでも、最初は▲4一龍△同玉▲3三香成を読んでいました。▲4三桂があってよかったです。

決勝の相手は渡辺棋王です。実績も全然違いますし、対戦成績でもあまり勝っていないんです。厳しい戦いになるでしょうが、思い切りぶつかりたいと思っています。

棋譜

菅井竜也 七段
丸山忠久 九段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
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棋譜を反転

まで73手で先手の勝ち

消費時間=10分10分

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