将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2018年度決勝戦

対局結果

開催日:11月18日(日)幕張メッセ 国際展示場1~3ホール
菅井竜也七段
渡辺 明棋王
  • 解説:広瀬章人 八段
  • 聞き手:清水市代 女流六段
  • 読み上げ:山口恵梨子 女流二段

114手にて渡辺棋王の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

渡辺明棋王が菅井竜也七段を下し4年ぶり2回目の優勝を達成!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・広瀬八段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、渡辺棋王は「決勝は4年ぶりです。今回初めて一回戦からの出場でしたが、決勝にたどりつけてうれしく思います。菅井七段は初出場で決勝進出ですので、すごく勢いを感じます。私は決勝が3回目ですから、その経験を生かしたいですね。締めくくりの一局ですし、お客様も多いので、それを力に変えて頑張りたいと思います」。一方、菅井七段は「(『テーブルマークこども大会』優勝について触れられて)この『JTプロ公式戦』の決勝に出られるとは、小学生のときには想像もしていませんでした。大勢の前で自分らしい将棋が指せるよう頑張りたいと思います。渡辺棋王は実績もある先輩ですし、思い切りぶつかって行きたいと思います」と意気込みを語った。

振り駒はと金が3枚で、菅井七段の先手と決まる。

菅井七段は得意の中飛車から穴熊に潜り、対して後手の渡辺棋王は△2五歩の位を取った銀冠に構える。駒組みが飽和状態となった局面から、先手は角交換から左桂もさばいて好調に見えたが、後手は穴熊崩しのお手本のような攻めで、菅井玉をあっという間に丸裸にする。菅井七段は渡辺玉を詰ましに行くが、わずかに詰まず、渡辺棋王が4年ぶり2回目の優勝を遂げた。なお、大盤解説の広瀬八段の講評は以下の通り。

「予想通り菅井七段の中飛車対渡辺棋王の居飛車という展開になりました。穴熊に組んでから、角交換ができて8九の桂まで捌けましたから、振り飛車ペースだったのは間違いありません。しかし、やや不利を自認していた渡辺棋王のそこからの勝負術が見事でした。菅井七段も敵陣に飛車を成り込み、お互いブレーキを踏まない、激しい攻め合いに突入です。後手は玉頭に馬を作り、△2六歩から△3五桂までの攻めが穴熊崩しのお手本のような手筋で、菅井七段の四枚穴熊は影も形もなくなりました。途中、先手は82手目△2七同桂不成に対し▲2八玉と逃げて、△1九銀▲1七玉△3九桂成▲3六銀△3八成桂という手順はあったかもしれません。▲1三銀から後手玉は詰みそうですから。渡辺棋王は△2七歩▲3八玉を決めてから、96手目△3一金と引きました。この手が、自玉に詰みはなく、また詰めろも続かないことを見切った手です。王手で迫るしかない菅井七段は、ハッとする▲1三角のような手も見せましたが、やはり渡辺玉に詰みはなく投了となりました。中盤からの激しい攻め合いは、観ているお客様も満足したのではないでしょうか。決勝戦にふさわしい大熱戦だったと思います」

勝利棋士 渡辺棋王のコメント

中飛車は予想できましたし、序盤はこちらも予定通りの展開でした。△2五歩から△2四角の形は、あまり例のない形にしようとした工夫です。ただ先手に穴熊に組まれたのは、ちょっとまずかったですね。

△7五歩と仕掛けたのですが、その前に△8六歩と突き捨てなかったのが悔やまれます。△8六歩▲同歩が入っていれば、その後の展開は全然違ってきます。▲6五歩〜▲4五歩で手にされてやや不利なので、玉頭で勝負することになりました。

最後は109手目▲1三同桂成△同玉▲3一角△2二桂▲2四銀△同玉▲2五飛と迫る手があまりにも危ないので驚きました。ギリギリ千日手で逃れているようですが。

これで2回目のJT杯覇者となることができました。今回は一回戦からの出場だったのが、かえって良かったのかなと。競馬でいう「一回叩いておいた」ことで勢いがついたのかもしれません。前回は翌期すぐに負けてしまいましたから、今回は連勝記録が伸びるよう頑張りたいですね。

棋譜

菅井竜也 七段
渡辺 明 棋王
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで114手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

来場者の皆さまに感想をお聞きしました!

近くで開催されることを大会のホームページで知り、初めて観戦に来ました。トッププロ棋士同士の対局はすごいですね。迫力があります。来年も来たいです。

ここ10年ほど毎年見に来ています。プロの対局を生で観戦できるのがこの大会の特徴なので、それを楽しみに来ています。あと封じ手予想クイズも楽しみにしています。

日ごろはテレビでよく見ていますが、この大会は昨年に続いて観戦に来ました。今のところ菅井七段のほうが若干優位かな。渡辺棋王も意地を見せてほしいですね。

以前こども大会に参加していて、今回初めてプロの対局を友だちと見に来ました。封じ手休憩に入ってこれからどうなるか分かりませんが、良い対局になるのを期待して、この後も楽しみに見たいなと思います。

友だちに大会のことを教えてもらって一緒に観戦に来ました。いろんな攻め筋を見ることができて、今後の参考にしようと思いました。

今回初めて観戦にきました。近くで観戦できる対局というのはあまりないので来てみようと思いました。面白い局面で封じ手になったので、このあとどのような攻防になるのか楽しみです。

渡辺棋王のファンです。渡辺棋王対菅井七段という凄いカードだったのでぜひ観戦したいと思いました。今年初めて観戦したのですが、こんなに大勢の方がいらっしゃるとは思いませんでした。表情とか間近で見られるのも楽しいですね。

今日の対局のように一手一手で戦況が目まぐるしく変わるような白熱した戦いが生で観戦できるのは素晴らしいですね。来年もまた観戦したいです。

こども大会の続きで観戦しました。いつも「囲碁・将棋チャンネル」でプロの対局を見ていますが、実際に見ることができるのは貴重な経験ですね。今日の対局は中盤の攻め方が勉強になりました。

こどもの勉強のために一緒に対局を見ました。私はあまり将棋に詳しくないですが、解説付きの対局を見ることができたので分かりやすかったです。

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