将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2019年度一回戦第二局

対局結果

開催日:6月30日(日)会場:夢メッセみやぎ 展示ホールA・B
髙見泰地七段
深浦康市九段
  • 大盤解説:野月浩貴 八段
  • 聞き手:山口恵梨子 女流二段
  • 読み上げ:安食総子 女流初段

120手にて深浦九段の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の深浦九段は、9月7日(土)に熊本県上益城郡で行われる「二回戦第二局」でシード棋士の佐藤天彦九段と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・野月八段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、深浦九段は「この『将棋日本シリーズ』は全国で対局しますので、長崎出身の自分にとってはプロ棋士の対局を見られるありがたい棋戦でした。当時は大山康晴十五世名人や米長邦雄永世棋聖のイメージがありましたが、まさかそのステージに自分が出ることができるとは感慨深いものがあります。髙見七段は世代は違いますが、尊敬できる後輩です。私は2年ぶりの出場ですので、いい将棋を指せるよう頑張りたいと思います」。一方、髙見七段は「私も小学生のとき『テーブルマークこども大会』に出場しているんですが優勝していません。こども大会で優勝している棋士には負けたくありませんね。深浦九段は昔、サインをもらったことがある憧れの先輩です。今回『JTプロ公式戦』の舞台で対戦できることを大変うれしく思います。強い人と戦うためにプロになったので、全力で頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

振り駒は、と金3枚で髙見七段の先手と決まる。

戦型は矢倉模様の進行となり、後手の深浦九段は△4四銀〜△5五銀と積極的な動きを見せ、主導権を握る。
推し引きのある難解な中盤戦が続く中、髙見七段が放った83手目▲4四桂が素晴らしい手となる。以下髙見七段が有望な変化もあったが、時間のない髙見七段はそれを逃してしまう。深浦九段が逆転勝ちで二回戦進出を果たした。なお、大盤解説の野月八段の講評は以下の通り。

「矢倉模様から、後手番の深浦九段が△4四銀〜△5五銀〜△6四銀と銀を繰り替えて、積極的な姿勢を見せました。それに対し、髙見七段は▲6八角と上がりましたが、攻めて来ようとする相手に対し、この手は受けに相当自信がないとできない手です。後手は△6五桂〜△5六歩と垂らして先手にプレッシャーをかけます。
その後お互い指し手の難しい中盤戦が続きますが、83手目▲4四桂がハッとするような好手でした。感想戦で髙見七段は『時間がなくて踏み込めませんでした』と言っていましたが、89手目▲5四同銀としていれば先手勝ちだったかもしれません。▲4四桂に対して深浦九段は△7七歩と打ちましたが、髙見七段は自玉に詰みがあるかもしれないと思ったんですね。
深浦九段の△5一桂も飛車の侵入を阻止した手堅い手ですが、104手目△4五桂が『敵の打ちたいところへ打て』の好手でした。この手は先手からの▲4五桂の一手詰を防いでいるのと同時に、△6八銀からの詰みを見た手です。
お互い死力を尽くした中終盤戦で、攻めたり受けたりテクニックを駆使しての大熱戦でした。両者の持ち味が発揮されたいい将棋だったと思います」。

勝利棋士 深浦九段のコメント

非常に難しい将棋でした。後手番でもありましたし、若手の勢いに負けないように前がかりの姿勢で臨みました。
封じ手前の▲2五飛△6四銀の局面は、攻めに専念できる形になってまずまずかと。
△6五桂〜△5六歩は力をためる指し方です。最近は銀桂交換の損得がはっきりしませんし、主導権を握っての様子見の意味もあります。
髙見七段の▲4四桂が好手でしたね。手抜いて△7七歩としましたが、これで悪いとすれば△4四同角▲同銀△7七歩が正解だったかもしれません。
二回戦の熊本大会の相手は佐藤(天)九段ですので、期せずして「九州対決」になりました。地に足をつけた将棋を指したいと思っています。

棋譜

髙見泰地 七段
深浦康市 九段
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで120手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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