将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2019年度二回戦第一局

対局結果

開催日:8月31日(土)会場:札幌コンベンションセンター 大ホール
久保利明九段
広瀬章人竜王
  • 大盤解説:松尾 歩 八段
  • 聞き手:宮宗紫野 女流二段
  • 読み上げ:久津知子 女流二段

124手にて広瀬竜王の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。

勝者の広瀬竜王は、9月28日(土)に愛知県名古屋市で行われる「準決勝第一局」で二回戦第二局勝者と対局!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・松尾八段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、広瀬竜王は「3年ぶりに『JTプロ公式戦』に出場できたことをうれしく思います。久保九段は『振り飛車』の第一人者ですし、『さばきのアーティスト』というフレーズで通用するのは偉大さを感じます。地元札幌での対局ですので、自分の力が出せるよう頑張りたいと思います」。一方、久保九段は「『JTプロ公式戦』は皆さまの前で対局することで、自分としては非常にモチベーションが上がる棋戦です。広瀬竜王は普段はとても穏やかな好青年ですが、竜王のビッグタイトルを取られており、自分の持てる力を出し切るよう頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

振り駒は、と金が3枚で久保九段の先手と決まる。

先手久保九段は「ゴキゲン中飛車」。これに対し後手の広瀬竜王はじっくりと受け止める構えから、56手目△4五歩から仕掛けを敢行、馬を作って優位に立つ。さらに「二枚飛車」に移行して、広瀬竜王の攻めはもう切れない。
対して久保九段も反撃の糸口を探るが、広瀬竜王は冷静に対応して久保九段を投了に追い込んだ。広瀬竜王の準決勝進出は初めて。なお、大盤解説の松尾八段の講評は以下の通り。

「久保九段が先手で『ゴキゲン中飛車』になりました。居飛車側の対策が興味のあるところでしたが、広瀬竜王は抑え込みの方針を貫きました。序盤△3四歩を突くのを遅らせるのも、しばしば現れる指し方ですが、そういった意図があるのかもしれません。
どこから戦いが始まるのだろうと見ていましたが、先手が▲4七銀と銀冠を完成した瞬間に、後手は△4五歩〜△8六歩〜△6五歩〜△2四角と仕掛けました。△2四角と出られてみると、次の△7九角成が受けにくいんですね。必ずしも成算があったのではないと思いますが、ここで仕掛けないといけないということでしょうか。思い切った勝負手でした。
馬を作ってからは広瀬竜王の抑え込みが功を奏しました。久保九段に手段を与えず、『二枚飛車』の攻めに移行して終始局面をリードしたと思います。
久保九段は99手目▲3一角から金を入手して▲3九金打で飛車を捕獲して頑張りますが、広瀬竜王は△3二玉〜△5二銀右で手を与えません。114手目△3三金が先手に何もさせない手堅い決め手でした。
本局を振り返ってみると、前述した仕掛けを敢行したのが勝因でしょう。粘りが身上の久保九段が手に困るほど、広瀬竜王の冷静な指し回しが光った一局だったと思います」。

勝利棋士 広瀬竜王のコメント

先手後手に関わらず、久保九段の「中飛車」は大本命です。本譜は端の位を取った上に、7筋の歩を交換したのですが、少し欲張りすぎだったかもしれません。手がかかった分、先手に銀冠に組まれてしまい、ここで行かないとと思い、無理気味かもしれませんが△4五歩から仕掛けました。
△2四角に対し、▲9七桂でなく▲6六金△7九角成▲7五金△8一飛▲6四歩△7二銀という展開や、△6五歩に対し▲2五歩と突いて△2四角を防ぐ手もあったかもしれません。
馬を作ってからは抑え込みが成功したと思います。68手目△5七歩と打って手応えを感じました。
決め手は△3三金ですか? 自分としては100手目△3二玉だと思っているのですが。準決勝に進んだのは初めてなので、次も力を出せるよう頑張りたいと思います。

動画

棋譜

久保利明 九段
広瀬章人 竜王
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
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10手進める
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棋譜を反転

まで124手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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