将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

日程&結果

2019年度決勝戦

対局結果

開催日:11月17日(日)会場:幕張メッセ 国際展示場1〜3ホール
広瀬章人竜王
渡辺 明JT杯覇者
  • 大盤解説:中村太地 七段
  • 聞き手:鈴木環那 女流二段
  • 読み上げ:相川春香 女流初段

90手にて渡辺JT杯覇者の勝利

棋譜
  • タイトル・段位は大会開催時点のものです。
  • 出演を予定していた谷口由紀女流二段が体調不良のため、鈴木女流二段に変更となりました。

渡辺JT杯覇者が広瀬竜王を下し連覇を達成!!

講評/勝利棋士コメント

大盤解説者・中村七段の講評

前夜祭での両者のコメントでは、渡辺JT杯覇者は「40回目という節目の決勝に対局者として参加できるのは大変名誉なことです。昨年優勝してこの大会に勝つコツがわかったのですが、企業秘密なので教えられません。広瀬竜王とは数多く対戦していますが、『JTプロ公式戦』では初めてなので、どういう試合になるか楽しみです。せっかくの連覇を目指すチャンスですので、なんとかものにしたいと思っています」。一方、広瀬竜王は「『JTプロ公式戦』は出場するのが大変な棋戦ですし、今回初めて決勝まで進めました。ようやくチャンスが来たかなという気がしています。昨年の東京大会で大盤解説を担当して、この舞台に来れればいいなと思っていたのですが、それが実現して良かったです。渡辺JT杯覇者は最強の相手ですが、それだけにやりがいもあります。いい将棋をお見せできるよう頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

振り駒は、と金が3枚で広瀬竜王の先手と決まる。

後手は「角換わり」を避けて「相居飛車」の力戦模様に持ち込む作戦。△5五歩〜△5四銀と5筋位取りに対し、先手も反発して戦いが始まる。歩得した先手が調子良く攻めたように見えたが、実はそれが敗因だったというから将棋は難しい。
先手の攻めを見切った渡辺JT杯覇者が最後は鮮やかに必死をかけて快勝、連覇を達成した。なお、大盤解説の中村七段の講評は以下の通り。

「後手番になった渡辺JT杯覇者が『角換わり』を避けて、『相居飛車』の力戦に誘導しました。先手に主導権を握られる展開になるのを警戒した序盤ということです。
封じ手にした局面では、私は▲4六歩と突いて右玉も見せてゆっくり駒組していく手を予想していたのですが、広瀬竜王が▲6九玉と寄ったのは、これから攻めていくぞという意思表示だったかもしれません。
先手は▲8八角と据えて、この角と2八の飛車の利きで攻めようという狙いです。▲2二歩以下の攻めもその線に沿ったものでしたが、局後、広瀬竜王の『指し過ぎだった』という感想がありました。先手はいったん攻め始めてしまったので、途中で止めることができません。気がついたら形勢が悪くなっていたということだと思います。
先手の攻めを見切って、渡辺JT杯覇者の78手目△3六角が決め手となりました。▲5七飛と回る手に対し、△5四歩の受けも視野に入れています。途中までは先手もやれたと思うのですが、ささいな判断ミスが勝敗を分けたと言えるのではないでしょうか。このレベルではそれは命取りになるんですね。本局は渡辺JT杯覇者がうまく立ち回っての快勝だったと思います」。

勝利棋士 渡辺JT杯覇者のコメント

後手番になったので、ちょっと力戦っぽい展開にしました。序盤が「これも一局」という感じで互角で乗り切れれば、後手としては十分ですから。5筋の位を取って△5四銀でゆっくりと先手を抑え込んでいこうという作戦です。△6四銀だと攻め合いになって、作戦が違ってしまいます。
封じ手後の▲5六歩はちょっと意表でした。右玉も少し予想していたので。すかさず△6五歩と反発したのは気合いです。先手は歩得を主張し、後手は先手に角を打たせたという主張です。先手の▲2二歩は手筋ですが、その後の攻めが指し過ぎだったかもしれません。62手目2三玉と上がって優勢を自覚しました。
これで連覇することができましたが、「JTプロ公式戦」40回の歴史の中で3連覇は郷田真隆九段しかいないんですよね。来年はそれを目標に頑張りたいですね。

棋譜

広瀬章人 竜王
渡辺 明 JT杯覇者
(持ち時間各10分間)
【操作方法】
開始局面を表示
10手戻す
1手戻す
1手進める
10手進める
投了図を表示
棋譜を反転

まで90手で後手の勝ち

消費時間=10分10分

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